取材しても、記事にできる情報は1割未満。しかし捨てた9割にも、伝えられるべきものがあります。ボツになった企画も数知れず。そんなネタを紹介します。なお、本ブログの文章と写真の無断転載はお断りします。ご利用希望者合はご一報下さい。
プロフィール

樫田秀樹

Author:樫田秀樹
フリージャーナリストです。今まで書いた記事を整理したHP「樫田秀樹の記録部屋」と併せておつきあいください。なお、本ブログの文章と写真の無断利用はお断りいたします。使用されたい方はご一報ください。

ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
全記事表示リンク
この記事にリンクを貼る
40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
ランドリーポッド
電気不要の洗濯機。災害時の備えに。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
折り畳みヘルメット
サイズ調整可の折り畳み防災ヘルメット
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

あつあつ加熱パック 発熱材3個 3袋セット【RCP】
価格:2592円(税込、送料別) (2017/2/8時点)



●フリージャーナリストはつらいよ、その2

 先日、ある週刊誌(仮に週刊A)に「貴誌には、今のままの条件ではもう書きません」と伝えました。
 週刊Aは、毎週、社会問題、政治問題、環境問題、人権問題と正面からガツンと特集を組み、読者からの評判もなかなかいい媒体です。
 私は1989年からフリージャーナリストをしていますが、以来、取材を基にした執筆だけで食べています。しかし、発表の媒体が徐々になくなっていきました。休刊した雑誌だけでも、講談社の月刊「現代」、朝日新聞社の「朝日ジャーナル」、読売新聞社の「週刊読売」、集英社の「月刊プレイボーイ」等々がありました。
 加えて、週刊誌や月刊誌の売り上げが落ちるにつれ、どの雑誌もできるだけ多くの記事を入れようとする結果、それまで4~5ページ載せてくれた標準掲載ページが2~3ページとなる、高齢者のために文字を大きくする(文字数が減る)、雑誌によっては基本的に経費が出なくなるなどの条件に変わるなど、ますます条件は厳しくなっています。
 そこで採るべき方法はただ一つで、土日も夜もひたすら働くことしかありません。私はここ何年間、テレビでプロ野球の試合を見たこともなければ、友人と飲みに行くことも激減しています。
 それでも自分の伝えたいことを多くの人に伝えてくれる媒体に書くことは必要でありました。しかし、もう限界だと思いました。

 週刊Aは、原稿料がだいたい3万円前後。
 私の取材は、9割がた、私が出した企画が通ってから、取材経費を出してもらい取材に出るというものですが、週刊Aは、どちらかというと、向こうから「書いてほしい」との依頼が多いです。年に6回くらいは書かせてもらったでしょうか。
 しかし、仮に、1泊か2泊を要する取材なら、事前の資料集め、取材後の事後情報収集、下書き、編集部とのやり取り、清書と、印刷に回るまでざっと4,5日はかかる計算です。
 5日かけて3万円。
 原稿料には以下の三つがあります。

1.生活に余裕のできる原稿料。
2.なんとか食いつなげる原稿料。
3.やればやるほどに赤字になる原稿料。

 週刊Aは「3」です。
 そして、週刊Aに留まらず、環境問題や社会問題をタブーなしとして掲載する媒体はそこそこにあるのですが、じつは、そういった問題に敏感な雑誌ほど、ライターへの支払いは安すぎる。 週刊Aに留まらず、市民運動では有名な週刊Bもやはり、そうです。
 問題は、それら媒体が、自分たちが内包するブラック企業的な側面を実感していないことです。

 私は、週刊Aに「ギャラを倍に上げるか、掲載ページ数を増やさない限り、もう書きません」と担当編集者に伝えたら、編集者からは、記事を組むときは、編集部よりもっと上の部署が全体の予算を組み、そこから制作に必要な経費(旅費、デザイン会社への支払いなど)が確定し、ライターへの支払いはその残った額で払うとの制度になっている、との説明がありました。つまり、原稿料は「引き算」で決まっていたことが分かりました。
 ブラック企業では、社員への人件費は「節減すべき経費」です。
 出版社にしても、外部ライターへの原稿料は、やはり「経費」の一つに過ぎないのです。
 しかし少なくとも、人権や社会正義を訴える媒体であれば、媒体を支える外部ライターの原稿料も「最低でもこれだけ払う」という予算を組み、全体の予算を工夫すべきですが、その意思がない以上、週刊Aと関わるのはよそうと決めました。

 雑誌が売れない時代に、わがままをいうなとの声も聞こえてきそうです。だが引っかかるのが、売れない売れないと言いながらも、出版社の社員にはベースアップがあるのに、外部のライターには実質の賃下げを強いていることです。
 ただ、日本の風土なのか、こういったお金にまつわることは、編集部からも説明がないし、ライター側も「尋ねてはいけない」といった一種の奥ゆかしさでもって、説明を求めません。
 これもよくない。今後は安い原稿料には「安い。それでは生きていけません」と声をあげるしかないと思っています。

↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。



↓ 拍手もお願いいたします
2017/04/15 11:11 未分類 TB(0) コメント(0)
 
 一昨日発売の週刊女性に、マイナンバー制度の発足から1年が経って、果たして役に立っているのかを検証する記事を出しました。このなかでもっとも読んでもらいたいのが、行政手続きのスリム化と謳われながら、結局は税金の無駄使いになっている事実です。

 文中では、福島県いわき市の狩野光昭市議会議員のコメントを使わせていただいた。こう書きました。

「今年2月、議会でマイナンバーへの反対討論を行った。いわき市での個人番号カードの公布率は6・6%にすぎません。17年度いわき市一般会計予算でのマイナンバー関連事業費は約1億円(うち、市の一般財源からの支出は約4000万円)。このうち、個人番号カードによるコンビニでの証明書交付事業費は約2836万円(同、約2300万円)です。そのコンビニでの証明書発行枚数は本年1月末現在で470件なので、1枚あたり6万340円となります」
 これは誰が見ても、行政の手続きの簡素化以前に、税金の無駄遣いだ。だから狩野議員はこう強調する。
「マイナンバーの関連財源を、市民が求める、医療・介護・教育・福祉サービス等の社会関係サービスに配分する必要あると考えます」

 おそらく、他の自治体も似たり寄ったりなので、自治体の議員で同様のデータをもっている方は是非情報提供をしてほしいと願います。

 また、いわき市は個人番号カードの公布率が6・6%だが、全国平均でもやはり8%と極めて低い数字です。
 このままでは、あの「住基カード」の二の舞になるのは間違いなし。

 そこで、政府が今、無理やりにでも私たちに「個人番号カード」をもたせようとしている策は、「健康保険証」と一体化することです。
 個人番号カードの所持は義務ではないけど、これをやられると、さすがにたいていの人はもちますね。私も。

 健康保険証と一体化するということは、私たちの医事情報(隠しておきたい病歴や治療歴やカルテ等々)を保管している医事コンピュータとマイナンバーがつながるかもしれないことを意味するだけに、もっと関心をもたれてもいいのに、1年も経てばなかなか慣れてしまったというか、関心が薄れているのが実態ですね。

 記事のなかでは、では、個人番号が社会の隅々まで徹底されている韓国で何が起こったかの一例も書きました。
 書店に売られている最中で、さすがにその情報は出せないので、よければ立ち読みを!



↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。



↓ 拍手もお願いいたします
2017/04/13 12:29 マイナンバー TB(0) コメント(0)
●あらためてリニア実験線の残土

 思うところがあり、改めてリニア山梨実験線の基本的なことを調べています。

 まず「残土」。

 今後建設されるリニア中央新幹線の工事においては、約5700万立米の建設発生土(残土)の排出が予測され、このうち、その処分地が示されたのは全体の2割台でしかありません。その2割台にしても、具体的に地名が上がっている以下については・・

★静岡県の南アルプス。大井川源流部の燕沢(つばくろさわ)に360万立米が集約する案をJR東海は提示していますが、高さ70メートル(20階建てのビルに相当)、幅300メートル、長さ500メートルといった巨大高層ビル群のような規模に残土を積み上げることに対して、静岡市では、まだJR東海と有識者との話し合いが結論を迎えていない状況です。
 (たとえば、こちらを参照

★山梨県早川町では、南アルプスから排出される残土326万立米を、町北部に建設予定の隣町への「連絡道路」や「登山者用駐車場」にしようとしていますが、その連絡道路は建設すら始まっていない。

 等々の理由で、残土の活用事例の見通しがほとんどない状況です。
 具体的に話がまとまりつつあるのは、愛知県瀬戸市の愛知県珪砂鉱業協同組合の珪砂(ガラスの原料)の採掘場跡(通称:グランドキャニオン)への残土搬入くらいでしょうか。
 グランドキャニオンでは、過去の採掘で1000万立米以上もの大穴が開いていて、それを埋め戻さねばならない決まりになっているため、残土を何とかしたいJR東海との利害関係が一致しやすい場所であります。

●そもそも実験線での残土の排出量は? 約500万立米。

 さて、山梨県のリニア実験線では、残土がどう活用されたのか?
 これは案外詳しい情報が出ておりません。

 よく引き合いに出されるのは、笛吹市境川にある残土埋め立て地です。ここは実験線の延伸部分の残土のうち160万立米が運ばれ、谷間の土地を平坦に変えました。

笛吹市境川残土埋め立て地


 ところが、その他のデータがなかなか出てきません。

★実験線全体ではいったいどれくらいの量の残土が出てきたのか?

 私はこれを山梨県リニア推進課に尋ねてみました。でも「わからない」とのことです。
 おそらく、実験線の事業主体のJR東海か建設主体の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が知っているので尋ねてみてはと助言されました。
 なるほど。ただ、両組織からその回答にどれだけの時間がかかるのかわからないので、とりあえず手持ちの資料などをあさってみると、この数字が出てきました。

 約500万立米

 この数字は、1991年5月7日、社会党(当時)の長谷百合子衆議院議員の質問主意書「リニアモーターカー山梨実験線にかかわる諸問題に関する質問主意書」のなかの

実験線は約八割がトンネルですが、トンネルの規模、残土の量、残土の処分方法について明らかにして下さい

 との質問に対して

 5月31日の答弁書で

「トンネルの規模は本数でみると14本、総延長でみると約35キロメートルであり、トンネル工事により発生する残土の量は約500万立方メートルと見込まれている。残土の処分方法については、日本鉄道建設公団、山梨県及び地元市町村の間で調整を行いつつ、宅地、田畑等の造成に活用していくことを計画しているところである」

 との回答で得られたものです。

 もちろん、この質問と答弁から導き出された数字は、実験線の工事中である1991年における「予測値」です。
 ただし、トンネルの総延長の約35キロは実際そうなったことから、この残土の量もあながち実際とはかけ離れたものではないと考えてもいいかと思います。

 さて、私が注目したのは

▲JR東海が、「環境影響評価書・山梨県版」などで、実験線の残土利用について

「当社の山梨リニア実験線工事における建設発生土の利用実績としては、当事業内での再利用の他に、土地区画整理事業、宅地造成、農地整備、宅地化が可能な平坦地の造成、運動施設・防災施設の造成、採石場の跡埋め事業及び農地・林地の平坦化の造成等がある。山梨リニア実験線工事で発生した建設発生土の内、これらのように再利用及び有効利用されたものは 9 割程度になる

 と描いていることです。

 残土の9割の有効利用?

 残土が500万立米なら、450万立米が有効利用されたことになる。

 ところが、上記「境川」では160万立米(32%)の残土が谷を埋めただけで、何の有効利用もされていません。
 元々は、約1000人が住むための宅地造成ということで谷を埋めたが、計画はとん挫。

 リニア推進課によると、2013年時点の電話取材では「活用方法は何も決まっていません」。そして、つい昨日、2017年4月12日の電話取材によれば

「一般廃棄物を処理する広域組合が、焼却灰を覆土するための土を保管したり、JR東海がリニア建設のための資材置き場に使っていますが、どちらも『一時的』な利用で、恒久的な活用策はまだありません

 ということでした。

 つまり、実質「塩漬け」されているのは事実なのに、JR東海は評価書では「宅地造成、農地整備、宅地化が可能な平坦地の造成」と、「平坦地の造成」だけを取り上げて有効利用としているようです。

 大月市でも、残土を使い土地を平坦にし、、やはり宅地造成を見込んでいたけど、市中心部から離れた山間の土地ではやはり計画はとん挫し、今はごみ焼却炉が建設されているだけ

 ただし、ここでJR東海を叩くのではなく、あくまでも、では、実験線の残土を具体的に何に有効利用したのかの「具体的事業名」とその土地に要した残土の量を知りたい。
 その数値を抑えているからこそ、JR東海は「9割」との数字を出したわけです。

 もっとも、残土の約3割を占める境川の土地が有効利用されていない事実だけをとっても、「9割の有効利用」は事実ではないと判りますが。


★2015年8月1日に、国土交通省鉄道局長・藤田耕三氏が発表した「中央新幹線と日本の鉄道」というデータによれば、実験線での残土活用については以下のように書かれています。

 ▼山梨リニア実験線における有効利用の事例
  ・宅地造成(笛吹市,158万立米)
  ・農地整備(都留市,55万立米)
  ・スボーツ・レクリエーション施設(鳴沢村,15万立米)等

 笛吹市の宅地造成は計画がとん挫したのですよ!


●じつはもう一つ、実験線について残土以外で調べてみたいことがあります。先方がいつ電話に出てくれるかですが、もしかしたら新たな事実かもしれないので、その結果はまた後日。

増補悪夢の超特急
←拙著「悪夢の超特急 リニア中央新幹線」。


↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。



↓ 拍手もお願いいたします
 これは書くのがだいぶ遅れましたが、

2月19日、東京都世田谷区で「外環シールドマシンnon!発進式・抗議デモ」が行われました。

外環シールドマシン反対2

じつは、この件については、その翌週にでもある週刊誌に短い記事を書けるとのことだったのですが、「短い記事ではなくちょっとだけ長めの記事にしましょう。その時にはまた連絡します」とのことで、未だに執筆に至りません。ということで、ブログに書くタイミングも計れずにいたのですが、雑誌からのいつ来るか分からない連絡を待つよりは、簡単な報告だけでもブログに書きます。


●外環って何だ?

 外環とは「東京外かく環状自動車道」。
 首都圏を環状に貫く自動車道計画で、私はかつて東京都練馬区に住んでいたころ、練馬区にある、外環の大泉インターから東に向かって、埼玉県の三郷インターまで車やバイクで走り、そこから東北道に乗って東北に行ったものです。
 この外環は環状道路との名はついていますが、まだ環状ではありません。

 大泉インターとから南の世田谷区までの16Kmが、長らくの住民の反対運動のために未着工でありました。

 これに建設の道筋をつけたのが、2003年、当時の扇千景国土交通大臣。扇大臣は、「未着工部分に関しては大深度でやる」と表明したのです。
 つまり、地上で建設するから反対運動が起こるのであり、地下にすれば、反対の理由がなくなるだろうと。

 ところが、地下に建設しようとも、やはり反対運動は起こっています。以下の理由です。

1.地下深くを長距離に貫くため、都内に残された貴重な水源が枯れる。これについては、本ブログの過去の記事を参照してください。
2.大深度と言っても、ところどころ、インターチェンジで地上に出るため、「浅深度」(概ね地下40メートルまで)や「地上部」の区間もけっこうあり、地価下落の問題にも直結する。
3.大深度トンネルを掘ると、膨大な建設残土が発生し、それを運ぶダンプカーが四六時中、住宅地を走るため、生活が破壊される。工事を行う事業者の一つ、中日本高速道路の説明では、「1日最大10トントラックで5000台」で「24時間運航、休日は正月の三が日のみ」。
4.上記のように、地上部で建設されることでの「立ち退き」問題も発生している。
5.発破作業を伴うナトム工法は、博多駅前陥没事故と同じ工法。危険である。

外環道ができると…


●シールドマシン発進式

 そして、2月19日、

都庁HPシールドマシン←直径約16メートルのシールドマシン。東京都庁のHPより。

 その未着工区間をいよいよ片側3車線で掘削すべく、大泉ジャンクションからは南に向かって、東名ジャンクションからは北に向かって、2019年6月までシールドマシンが稼働するとのこと。
 
 この工事、「大深度」「残土」「シールドマシン」「水枯れの可能性」など、けっこう、リニア中央新幹線の工事との共通点も多いだけに、個人的にも無視できない事案です。

 ただし、取材をすればするほど財布が軽くなるリニアの取材であっても、何年も関わっている一ジャーナリストの矜持として途中で放り出すわけにもいかないのですが、それと同じ労力をこの外環に割けるかと言えば、今は割けません。また、リニアのように基本情報が頭のなかにあるわけではなく、外環についての基礎勉強をする時間の捻出も今は難しい。
 
 とはいえ、この外環計画。環境問題という側面から見ても、多くの市民やメディアが無視できる問題ではないのに、ある意味、リニア以上に関心が引かれていない。その意味では、私のようなフリージャーナリストが関わるべき問題ではあります。
 せめて今は、最低限の情報だけは逃さないように動いています。

 計画沿線の住民のなかには、この計画を疑問視する人は少なくなく、19日も各地から東名ジャンクション近くに集まり、2個所で「外環シールドマシンnon!発進式・抗議デモ」を行いました。

外環シールドマシン反対7


 印象深かった話を書けば、この計画への反対に疲れてしまい、泣く泣く土地を売った住民もいるのですが、なんとその方々にこの「発進式」への招待状が送付されていなかったということです。
 いわんや、反対住民も含む一般住民ですら、この発進式があることすら直前まで知りませんでした。たまたま、その情報を得た議員経由で関係者は発進式が行われることを知ったのです。

 当日、抗議の声をあげたなかに、世田谷区で農業を行う池田あすえさんがいました。もしかすると、その農地が収用されるかもしれない。
 そして、高校生のころから、その畑を引き継ぎ農業をやりたいと決めていた20歳の息子さん(現在、東京農業大学)も一緒に抗議の声をあげていました。
 彼にすれば、自分の夢、そして、自分の土地が奪われる問題なので、その訴えはじつに切実でした。
 中学生のころから、学内で外環反対のための署名集めを行うなど、単に、自分の生活が破壊されるということに加え、兆単位の税金が投入されること、地域が崩壊することを周りに訴えると、友人たちは「それはやってはいけない事業だ」と理解するのに、なぜ大人である役所の人間や議員がそれを理解できないのか・・と政治への強い不信を抱いていたのが印象的でした。
 その動画を紹介します。

[広告] VPS


●外環ファースト?

 この発進式には、小池都知事も出席しています。

外環シールドマシン発進式の小池知事←発進式でお祝いのスピーチをする小池知事。東京都HPより。


 式典で知事は、「国際競争に勝ち抜き、我が国の成長を牽引していくためには、人と物のスムーズな流れを確保することが極めて重要。外環道の整備事業は、その中心となる取組みで、大いに期待をしています」と挨拶をしています。

 東京オリンピックや豊洲問題では、あれだけのリーダーシップを執っている知事も、この問題に関しては、おそらく無知で、都庁の役人のプレゼンに疑問を挟むことなく発進式に臨んだのでしょう。    

 抗議の場にいた市民からは「私たちも都民だ。式に招待もされず、話し合いすらさせてもらえないのであれば、都民ファーストどころか外環ファーストじゃないですか」との声が上がっていました。
 しかし、もし住民たちの声が直接届けば、小池知事は行動するのかもしれない。
 では、小池知事に住民たちの声がどうすれば届くことができるのか。考えてしまいます。

 ちなみに、住民たちによれば、シールドマシン発進式といっても、実際にトンネルを掘り始めるということではなく、そのための準備に入ったということだそうです。

 本当は外環関係ではいろいろな事故情報も入ってはいるのですが、もろもろの情報の波に溺れ、今、整理することができません。また後日。
 ただ、これだけリニアと共通した問題がある以上、ジャーナリストとして関わらないという選択肢もないな・・とは感じています。


↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。



↓ 拍手もお願いいたします
2017/03/29 23:26 環境問題 TB(0) コメント(0)

本ブログでも紹介した、福島県のお母さんたちに安全な水をこれまでペットボトル760万本も無償配布し続けてきた「FUKUSHIMAいのちの水」ですが、

いのちの水・無償配布



 ここの活動対象は、福島県民に留まりません。

 代表の坪井永人さんは、2015年、アメリカ訪問時に出会ったシリア人の「福島の子どもたちに対する心配も、シリア難民の子どもたちへの心配も一緒だ」との言葉に共感し、また、シリアからの大勢の難民がヨーロッパを目指す途上で、小さな男の子が海岸で亡くなった1枚の写真に心を撃たれ、子どもたちのために何かをしようと、同年11月からシリア難民への支援物資受け入れ事業を開始します。

 それをFACEBOOKで告知すると、あっという間にアクセス数10万を超え、毎日100ケース以上の物資が届き、2016年3月26日、40フィートコンテナ1台2万着の衣類、20フィートコンテナ1台2万食の食料をシリア隣国に送り、シリアには5月初めに届けることができました。

いのちの水 シリア用倉庫←いのちの水に続々と寄せられる支援物資

 その後も全国からの支援はやまず、現在、40フィートコンテナ3台分くらいの物資が倉庫に残っています。つまり、またシリアに送る用意があるということです。
 ところが直面しているのは「輸送費」です。この不足から今、物資を送ることができません。

 144万円が必要です。

 これまでも、全国から集まった古着をフリーマーケットで売って資金を貯めているなどはしておりますが、まだまだ足りません。

いのちの水のフリーマーケット←30リットルのビニール袋に500円で古着が詰め放題のフリーマーケット。ほぼ毎月開催している。

 そこで、「いのちの水」が始めたのがクラウドファンディングを利用しての資金調達です。

「Ready For」(レディフォー)というクラウドファンディングの、こちらのサイトにアクセスしてみてください。その詳細が描かれています。

 私たちは今、テレビで、戦争や難民を見ても、日本国内の原発事故による避難生活を見ても、悪い意味で見慣れてしまっているのか、それを「大変だなあ」と思うだけで、よし、何かやろうと行動に出ることに腰が重くなっているように思えます。

いのちの水 夏でもサンタの坪井さんいのちの水代表の坪井さんは、真夏でも配布日にはサンタの恰好で臨んでいる。「私はこの人たちは決して見捨てません」

 だが、国内の足元こともきちんとやり、遠い海外のことにもきちんと対処しようとする「いのちの水」の活動は、注目に値します。
 海外の難民支援には熱心でも、すぐ足元の問題には無頓着な団体ってけっこうありますから。

 ご関心ある方は上記レディフォーのサイトにアクセスのうえ、自分なりのアクションを起こしていただければと願います。

↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。



↓ 拍手もお願いいたします
2017/03/25 21:36 福島原発 TB(0) コメント(0)
リニア取材のカンパのお願い
 リニア中央新幹線の取材範囲は、東京都から愛知県までと広範囲で、多大な取材経費を要することから、数十組もいる会うべき人たち・組織の多くに会えないでいます。また、リニアに関する記事を書こうにも、ほとんどの雑誌はJR東海が広告主であるため、記事を掲載できず、取材するほどに資金力が落ちる状態が続いています。今後は、再び単行本の発行を目指しますが、私のリニア中央新幹線に関する取材へのご寄付をお願いできないでしょうか?  カンパをしてくださった方には ★ブログに記事を掲載する際のお知らせ。 ★雑誌に記事を載せる場合の、掲載誌送付。 ★単行本を出した際の、一冊謹呈。  など、せめてもの特典を用意いたします。  なお、いただいたカンパは以下の用途に限定します。 ★取材地までの往復交通費。 ★取材地での宿泊費。 ★リニア中央新幹線に係る資料代。  食費は自己負担としますが、使用明細は公開します。  ご協力いただける方は以下の口座への入金をお願いいたします。  みずほ銀行・虎ノ門支店・普通・1502881 カシダヒデキ  ご入金に際し、ご住所や連絡先などを教えていただけたら助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
必要か、リニア新幹線
リニア中央新幹線の問題点を『環境性』『技術性』『採算性』の3点から理論的、実証的に解説した一冊。リニア計画の入門書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。