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 放射能は怖い。
 今、誰もがそう思っています。
 だからこそ、自分たちの生活空間に入ろうとしている、もしくは既に入っている、放射能汚染された食材、水、空気、汚泥などにとても敏感になっています。各地で、お母さんを中心にした市民運動が起こっています。

 そして今、各地の住民運動の関心を引いているのが、被災地の瓦礫を自治体が受け入れるかどうかということです。住民運動の叫びは一つですーー「放射能汚染された瓦礫を持ち込むな!」

 なぜ放射能を怖がるのか? それは「ガン」を発症させるからです。
 
 では、なぜ、同じように被曝させ、「ガン」を発症させるもう一つの要因「アスベスト」に、多くの人は無関心なのでしょうか?

 アスベストは、鉱物である蛇紋石や角閃石を構成する繊維の総称です。
 その繊維は、熱や摩擦に強いため、断熱材、屋根のスレート材、ブレーキパッド、防音材などに多用され、「奇跡の繊維」として重宝されてきました。
 
 しかし、その繊維の細さは頭髪の5千分の1。大量に吸い込むと肺の奥に刺さり、平均30年以上をかけ肺がんや中皮腫(肺の周りの胸膜などにできる腫瘍)を引き起こします。その危険性から、2006年からアスベスト製品の使用は全面禁止されたのですが、過去数十年間にわたって相当量が建物などに使われたため、今も、年間千人以上が中皮腫で亡くなっています。

 アスベストが使われた建物の解体のピークは、2020年から2040年。実際は、今現在も、毎年、どこかの街で古い建物が解体されていますが、このとき、決してアスベストを外界に出さないよう、「大気汚染防止法」や「廃棄物清掃法」などの法律により、アスベストの撤去と回収は法律で厳密に義務付けられています。

 ただ実際は、その解体作業は相当杜撰です。それがたとえば「再生砕石」に相当量のアスベストが混じっている現実になっています。(10月3日のブログをご覧ください)

 そして、今回の地震と津波は被災地において、数十年分のアスベストを一気に放出させました。

 被災地では今、復旧と復興を急ぐあまり、建物の解体にも速やかな作業が求められています。それは、元々杜撰だったアスベスト分別をさらに杜撰にしています。被災地では、時間をかけてアスベストを完璧に分別する解体業者は皆無。つまり、アスベストが混じったままの解体物が、瓦礫の山に運ばれているのです。

 今、宮城県石巻市では、市内20ヶ所くらいに、瓦礫が山のように積まれているのですが、その総量は600万トン以上。ちなみに、市にある焼却炉の処理能力は年間6万トン。瓦礫の半分が可燃物だとしても全部燃やすのに50年もかかる計算になります。

 石巻も含めた宮城県、岩手県、そして福島県で見てみると、その瓦礫の総量は2300万トンと推計されています。確かに被災地だけで処理できる量ではありません。そこで、環境省は、全国の自治体に、これら瓦礫の受け入れが可能かを打診しているのです。

 この瓦礫の処理の流れはこうなっています。

★現在の瓦礫の山は「第1次仮置き場」と呼ばれ、何を運んでもいい。
★ここから、資源ごとに、たとえば「コンクリート」「プラスチック」「可燃物」「タイヤ」「金属」といった具合に分別して、「第2次仮置き場」に移動する。
★そこから、これら瓦礫の処分を受け入れてくれる全国の自治体に移動する。
★処分方法は、たぶん3つ。
 1.埋め立てる。
 2.可燃物は燃やす。
 3.コンクリートなどは破砕してリサイクルする。

 そして今、瓦礫の受け入れを巡り、各地で反対の住民運動が起こっています。こういう主張ですーー「放射能汚染された瓦礫を持ち込むな!」
 私もまったくの同感です。
 環境省は「1キロ当たり8000ベクレルの瓦礫なら埋め立ててもいい」と言っていますが、それが住民の合意を得られるのか?
 また、焼却するにしても、フィルターの性能が低ければ、地域に放射性物質が拡散する。
 汚染コンクリートのリサイクルも、たとえば、セメント業者は受け入れないのではないのか。

 しかし、情報をまとめているうちに、私はハタと当たり前の事実に気がつきました。
 アスベストも全国に散らばるではないかと。

 被災3県の瓦礫の、放射能汚染の度合いははっきりとは分かりませんが、アスベストはほぼ100%の瓦礫を汚染しています。

 あまり詳しく書くと、来週発売の週刊プレイボーイの内容を暴露することになるので、ごく簡単に書きますが、アスベスト使用の建材から釘を一本抜くとします。このとき、じつに2万本のアスベスト繊維が空中に飛散します。とすれば、あの瓦礫の山をキャタビラやユンボが走るだけで、相当数のアスベスト建材が砕かれ、天文学的な数字のアスベスト繊維が被災地の空気に飛散しているはずです。

 私は、「第1次仮置き場」から「第2次仮置き場」に瓦礫を移動するさいは、相当長い時間をかけないと、アスベスト建材は分別できないと考えています。ただし、既に砕けてしまったものはもう無理。目に見えないアスベスト繊維は瓦礫のなかにたっぷりと混入しているはずです。

 アスベストは恐ろしい。1995年の阪神大震災のときに瓦礫撤去に従事して、10年以上たってから中皮腫を発症した人が何人も現れているのですが、これら、アスベスト汚染の瓦礫が、今、自治体受け入れということで、日本中に運ばれようとしています。

 だが、これも放射性物質と同様に、焼却しても焼却炉のフィルターの性能が悪ければ、アスベスト繊維は周辺地域に散らばり、「再生砕石」にリサイクルしても、アスベスト含有のまま駐車場に使われれば、車に踏まれすぐに飛散する。とても危険です。

 自分のことを棚にあげてしまいますが、私はこれまで「アスベスト汚染の瓦礫を受け入れるな」と主張する住民運動を聞いたことがありません。おそらく、この瓦礫受け入れ問題での「アスベスト」の存在は、住民運動の盲点だったと思います。

 環境省は、瓦礫を受け入れる自治体名を公表しないそうなので、住民が役所に「私たちの街に来るのか」と問い合わせて、受け入れするのかどうかを確認するしかないですが、一つだけいえるのは、アスベストも放射性物質と同様に人を「被曝」させることです。ガンを発症させる可能性をもっていることです。

 果たして、いつ、この放射能+アスベスト汚染の瓦礫が我が街にやってくるのか分かりませんが、国は、自治体に瓦礫を移動する前に、国の責任において、被災地の瓦礫の山からできる限りのアスベスト建材を回収することを実施すべきです。


終わりなきアスベスト災害――地震大国日本への警告 (岩波ブックレット)終わりなきアスベスト災害――地震大国日本への警告 (岩波ブックレット)
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2011/11/02 01:52 東日本大震災 TB(0) コメント(0)
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