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 福島第一原発事故で、近隣で採れる野菜、牛乳、魚に基準値を超える放射線が検出されています。
 当然のこと風評被害が起こり、放射線汚染がない地域の作物まで出荷制限を受けています。

 だが、過去から現在において、放射線を浴びた商品のいくつかは既に一般社会に出回っているものもあります。そのいくつかを紹介します。

1.ウランレンガ

 昭和30年代、日本で初めてウランを採掘した、岡山県と鳥取県とにまたがる人形峠。質のいいウランが採れなかったためすぐに閉山しましたが、多くの採掘労働者が防護服もマスクもないままに作業したため、肺がんなどに冒され亡くなりました。

 そして、人形峠では、採掘で掘り出した、放射線を発する残土がそのまま放置されたのです。
 詳細は省きますが、このウラン残後は、住民が最高裁まで争い「残土は動燃(動力炉動力炉・核燃料開発事業団。現在は、日本原子力研究開発機構)が引き取るべし」との住民勝訴の判決が確定するのですが、動燃事務所がある岡山県の知事が「そんな危険な残土を岡山県にもってくるな」と表明したため、残土はどこにも行けなくなったのです。

 ところがこの状況を打開したのが「ウランレンガ」のアイデアでした。ウラン残土をレンガに加工すれば、全国各地で販売可能になるわけです。
ウランレンガ1個90円


 そうしてウランレンガの製造と販売が決まったのは2009年。150万個が製造され、多くが、開発機構の本部(茨城県東海村)や研究所などに引き取られましたが、インターネットでは1個90円の通信販売もされています。

 ちなみに、09年12月時点で、ウラン残土からは毎時0.9マイクロシーベルト、ウランレンガからは最高値で0.35マイクロシーベルトの放射線を検出しています。自然界では毎時0.05から0.2マイクロシーベルトですから、結構高めです。

 また、原子炉等規正法では、毎時0.1マイクロシーベルト以上を出す低レベル放射性廃棄物は厳重に保管されねばならないのに、その3倍以上の放射線を出すウランレンガがなぜ通信販売されるのか? 答えは簡単で、ウランレンガは原子炉等規正法の対象外だからです。

 このウランレンガ、多くの人が来る場所としては、東海村の原子力PR館である「アトム・ワールド」入り口の傘立てや一階に並んでいる花壇に利用されています。ちなみに、その花壇の中の花はなぜか造花です。

 もしよければ私の書いた記事 http://homepage2.nifty.com/kasida/environment/frame-renga.htm もご覧ください。



2.ドールストーン

 人形峠でのウラン鉱石を、岡山県鏡野町の「原子力産業株式会社」が「ドールストーン」というタイルに加工して販売しています。

 06年後半から月産1000枚。1箱10枚で24万8000円での販売です。
 で、何かと言うと、お風呂などに使えば、タイルからラドンガスが発生して、温浴効果が得られるという触れ込みです。

 実際、これは東京都の銀座の某浴場で使われています。

 これも毎時0.3マイクロシーベルトという、厳重に管理されるべき0.1マイクロシーベルト以上の低レベル放射性廃棄物に該当してもよさそうなものですが、やはり、原子炉等規正法の対象外です。

 ラドンガスこそ、上記、人形峠の元・ウラン採掘労働者たちを肺がんに罹患させた放射能なのに、低レベルであれば温浴なら許される…。

 いずれにせよ、長時間のラドン浴は楽しむべきではありません


3.貝殻粉砕飼料

 福島原発事故の今、もっとも危ない場所に立つ原発として注目されるのが静岡県の浜岡原発。
 
 ここの冷却水取水口に取り付く大量の貝(年2000トン)は定期的に除去されていますが、それを原発側は粉砕して「天然有機石灰肥料」という有機肥料にしています。

 97年4月から本格的に生産開始。地元会社を通して農家や農協向けに年間1千トンを生産。20キロ500円前後で販売されていました。
 
 ところが、98年5月、その「有機肥料」から、自然界には存在しない放射性物質セシウム137が検出。肥料はすでに静岡茶やみかん畑の土壌改良剤やにわとりのエサとして大量に使用されており、農協を通じて全国的に出回った疑いもあるのです。
 だが、国にしても、肥料取締法で有害物質と規定するのはカドミウム、水銀、ひ素などで、放射性物質は想定外。そのため、肥料に放射性物質混入の表示表示はないのです。
 
 この肥料は農薬取締法による届出だけで販売できます。

 なお、2008年に、川田龍平・参議員が調査したところ、中部電力に加え、福島県(東京電力)でも06年10月に届出、新潟県(東電)、四国電力、九州電力、北陸電力で生産と販売がされている。
 
 長野県坂井村でも、住民の反対を押し切り、10年程前に、柏崎原発から出たこの「有機肥料」が使われました。

 飼料が使われる一つの理由として、原発からの貝殻を引き取ると、その量に応じて賛助金が原発の下請け企業から支払われることがあるからです。

 ただし、この貝殻粉砕飼料については、現時点での情報はつかんでいません。
 
 続報お待ちください。

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2011/04/06 01:05 福島原発 TB(0) コメント(0)
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