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樫田秀樹

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●巨大盛土の「位置選定」について話し合う。JR東海からすれば「なぜ今」。
 8月3日。静岡県とJR東海とがリニア問題を協議する「環境保全連絡会議」の「第15回地質構造・水資源部会専門部会」を取材するために静岡へ。
 往復で1万2000円は今の私にはきついが、行った。大井川上流の燕(つばくろ)沢という場所で、JR東海が360万立米(東京ドーム約3倍分)もの残土を「高さ70m、幅300m、長さ500m」で盛土するが、今回の議題がその「位置選定」についてであるからだ。つまり、燕沢に残土を置くべきかの是非を話し合うということだ。
燕沢と県庁←燕沢周辺。奥の森が伐採され、県庁と同じ高さ約70mに盛土される予定。

 JR東海が燕沢に残土を盛土する計画を出したのは2014年4月に公表した「環境影響評価書」。ただしその時点では360万立米という数字はまだ出ていない。

●『前提』なのか『是非』なのか? 
 燕沢の盛土についての議論は今回が初ではない。数年前から、県の連絡会議の別の部会の「生物多様性部会専門部会」でも話し合ってはいる。
 だが、そのやりとりを聞いていて判らなかったのは、「燕沢に盛土することを『前提』としているのか、その『是非』を話し合っているのか?」だった。で、2~3年ほど前か、私は連絡会議の「生物多様性部会専門部会」の囲み取材で、「『前提』か『是非』か、どちらを話し合っているのか?」と尋ねたら、当時の難波喬司副知事が「前提ではない。燕沢での盛土計画はJR東海が出してきたもの。だからその計画が妥当かを対話するのは当然であり、対話の結果、計画が妥当なら、ではどういう設計にするかに議題は移るし、妥当でないなら、その立地を含めての新たな議論も選択肢にはなる」と回答した。
 簡単に言えば、燕沢の盛土計画を出してきたのはJR東海だから、我々はその出された案を話し合っているだけ、そこに「前提」も「是非」もないということだ。
 しかし今回、「地質構造・水資源部会専門部会」でこの「位置選定」が議題になったことで、JR東海からは「これまで何年も盛土計画をどうしようかと話し合っているのに、ここに来て、最初から場所をどうするかと言われても納得できない」との恨み節も漏れてきた。
 
●「盛土が崩れても、ダム湖はできません』(JR東海)
 さて、「地質構造・水資源部会専門部会」では過去にも、「そんな巨大な盛土が崩れたら大井川が河道閉塞を起こしてダム湖ができないか」との懸念がJR東海に寄せられた。
 JR東海は、「100年に一度の豪雨と土砂崩れが同時に起きた場合でも、盛土があってもなくても、下流の椹島(登山客などの宿泊施設がある場所)周辺の大井川の水位上昇はほぼ同じ」とのデータを出している。
 360万立米のうち崩れるのは85万立米(東京ドームの約7割)で、大井川に流入はするが、ダム湖はできないという。
 この予測結果を疑うわけではないが、その予測がどの程度正しいかの検証は必要のように思う。個人的には、県、もしくは第三者が予測データを出しての突合せが必要なのではと思う。

●そもそも大臣意見は順守されないのか?
 さて当日、私は「そもそも」について質問した。 
 囲み取材に応じた国土交通省鉄道局の職員にこう尋ねた。
「燕沢に残土を置く計画だが、そもそも2013年9月にJR東海が公表した『環境影響評価準備書』を受け、2014年に国土交通大臣は以下の大臣意見を出している。『残土置き場の選定には、希少動植物の生息地、まとまった緑地、自然度の高い区域、そして土砂の流出があった場合に近傍河川の汚濁の恐れがある区域等を回避すること』『登山道等から見えない場所を選定する配慮をすること』。これに従えば、燕沢はその真逆の場所になる。なぜ、そういう場所への残土置き場の計画に、国交省は『大臣意見に従っていない』との指導などをJR東海に行わなかったのか?」

国交大臣意見 発生土置場←国交大臣意見。これに従えば、燕沢に残土は置けないことになる。

 職員はこう答えた。
「燕沢については、国の有識者会議でもその設置の在り方を議論しているところです」
「いや、有識者会議で燕沢を話し合ったのって、ほんの1~2年前の話だす。2014年から今に至るまでに、国交省としてJR東海への何かしらの指導や問いかけをしなかったのですか?」
「しておりません」
230803連絡会議 国交省鉄道局職員

 これは大臣意見がいかにお飾りかを象徴した回答だが、じつは私は、「JR東海は大臣意見に従う必要はない」との言質を鉄道局の職員から2017年に取っている。
 本FBでもそれを書いたかもしれないが、今一度。
 大臣意見では、JR東海が行った地下水調査についても、「(二次元ではなく)3次元水収支解析を用いてより精度の高い予測を行うこと」との注文をつけている。
 ところが、結局、JR東海はそれをやらなかった。もっともそれをJRに質問すると「技術が徐々にバージョンアップしているので、実質的には3次元です」と回答している。
 ともあれ、私は国交省鉄道局に「大臣意見のあとにJR東海が出した環境影響評価書で描かれている手法は3次元解析ではない。なのに、なぜ、JR東海のリニア計画を国交省が事業認可したのか」と尋ねた。これについて職員Y氏はこう回答した。
事業認可にあたり、大臣意見を守らなければならないとの定めはないのです。事業認可に必要なのは、(リニア建設が)全国新幹線鉄道整備法(全幹法)に適合しているかどうかです」
――え、では、何のための大臣意見なのですか?
「我々としても、大臣意見は守ってほしいとは思います。もし守られないとなると、少なくとも『問題である』との見解は示してはいきますが」
 と、大臣意見がお飾りであることを正直に伝えてくれたのだ。
 
 さて、話はまた先日の囲み取材に戻るが、私は同じ質問をJR東海の澤田尚夫部長に投げた。
230803連絡会議 澤田部長

「なぜ国交大臣が回避せよと意見した場所に盛土計画を? 燕沢がベストと思った理由は?」
「あの場所は河川に近いか遠いかというと、河川から離して作ります。(土砂が)簡単に流さないよう安全な護岸を作ります。環境面で言いますと、盛土の自然環境への影響を少しでも軽減するため、盛ったあとに緑化を進めます。緑化は、県の専門部会、生態系の部会でもずっと議論していただいています。(委員の)増沢先生からは『ドロノキからは少し離した方がいいですよ』、『場所としてずらした方がいいですよ』というご指導を受けながらやってきております」
あの場所で近傍ではないと?
それはものの見方だと思います
 盛土置場はJR東海の資料で見ても大井川まで50mもない。それが近傍ではない?

燕沢盛土予定地 JR東海資料←見る限り、盛土置場はほぼ川に近接しているが、JR東海にすれば「近傍ではない」という。

●人家がないから被害はない?
 また、JR東海が主張したのは、「仮に盛土が崩れても、現場に人家はない。人が住む場所で近いのは下流にある椹島ロッジ(登山客などの宿泊施設)だが、そこへの影響もない。何が問題なのか」ということだ。
 だが、待て。
 燕沢はその北にある登山の拠点である二軒小屋までは車の往来が結構あるし、登山道でもあるから歩く人もいるし、たまに自転車で走る人もいる。まったく無人というわけではない。
 また、仮にまったくの無人だとしても、85万立米もの残土が大井川に流入したら、その生態系には打撃を与えるし、川の流路も変わる。もしこれが「生物多様性部会専門部会」だったら途端に「生態系への大打撃だ!」との声が出るはずだ。
 ま、今回の「地質構造・水資源部会専門部会」でもそれを強く言ってもらってもよかったんですが。

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