現在、国策、または国家(的)事業に正面から意見を出す自治体は2つだけ。
辺野古の基地移設に反対する沖縄県と、リニア計画における水や生態系の保全を訴える静岡県だ。
実際、リニア工事において、(無策であれば)県の水源である大井川が毎秒2トン減ると予測したのはJR東海であり、その具体的な解決策が提示されない以上は、静岡県が県内での本線着工を許可できるはずもない。
だが現在、静岡県には異常ともいえるバッシングが続いている。
★リニアが通過する他都県から
★一部記者から
★ネットユーザーから
現在、静岡では毎月のようにリニアに関する新たな情報が出てくる。これを整理するのはけっこうきついが、昨年秋までの時点ということで、月刊「世界」(岩波書店)に掲載した「奪われる水源」をここに公開する。
国(国交省鉄道局)がJR東海を「指導する」として始めた「有識者会議」だが、国寄りと思われる座長の情報操作で、結局は「静岡県でのトンネル掘削は問題ない」と印象付ける報告を出し、それをJR東海が、静岡県民が原告となってリニア工事差し止めを求めた裁判で、証拠資料として提出するなど、静岡県への逆風が吹いている。
私は、国もJR東海も非難しない。ただ、事実だけを書いた。
以下、公開します。
そして、この原稿を書いてから、JR東海は静岡県に「田代ダム」案を提示したり、県境に近づく山梨県側トンネルから、実質は水抜き目的である「高速長尺先進ボーリング」を協議しながらも強行実施したり、さらには、一枚岩と思われていた、大井川を水源とする8市2町の首長たちの一部からJR東海寄りの意見が出されるなど、状況は変動している。
そして、静岡に限らず、リニア取材は今後も続くので、よろしければ、
こちらから100円カンパにご協力ください。どうぞよろしくお願いいたします。




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