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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
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●いったい、何のための9年間だったのか。 ![]() JR東海が(無策であれば)、静岡県の水源である大井川が、リニア・トンネル工事の影響で毎秒2トン減るとの予測を出したのは2013年9月。このまま着工されては大変なことになると、川勝平太知事の「失われる水の全量戻しを」との意見の下、静岡県は2014年4月に「中央新幹線環境保全連絡会議」を設置し、以来、JR東海、有識者、そして県(主に難波副知事)とが話し合いを続けていた。 この連絡会議は今現在も続いている。 これは、県が納得するだけの「全量戻し」の方法をJR東海が提示していないためで、またほかにも「生態系保全」や「膨大な残土置き場」の問題も未解決のため、県は準備工事(宿舎建設など)は認めるものの本線工事に着工許可を出していない。 この連絡会議の長い歴史をここで書き記すことはしないが、大雑把に書けば、 ★失われる水の「全量戻し」で問われているのは2つある 1.県北部の南アルプスでのトンネル掘削で工事中も工事終了後も山体から半永久的に流出する水。JR東海は導水路トンネルやポンプアップなどで大井川水系に戻すのラフな案は示している。 2.トンネル掘削中に、標高の低い山梨県と長野県に流出する水。JR東海は、山梨県にはその期間は10か月間であり、量は約500万トンと推定しているが、たっぷりと水を含んだ破砕帯でJR東海は鉛直ボーリング調査を実施していないため、その透水係数が不明。つまり想定している暫定的な透水係数は一桁間違えば、5000万立米、二桁間違えば5億㎥が失われることになる。 これについて、県の有識者は、とにかく「透水係数を確認するための、コア(土壌サンプル)を取る鉛直ボーリング調査をするべきだ」と主張している。 じつは私もJR東海に同じことを尋ねている。その時の回答が「現場に行くだけでも困難なうえ、たとえそれをやったとしても局地的な調査にしかならない」というもの。 この回答ヘンだ。 そういう局地的な調査を何カ所もやって全体像が見えてくるのに、この回答は、あたかも1か所だけの調査を前提にしたような回答だ。 ●山梨から掘っているトンネルが静岡に迫っている。 そして昨年から県とJR東海とが話し合っているのは、山梨から掘り進めてきたトンネルが今、静岡県境まで800mにまで迫っている。 だが、県境付近には、山梨県側にも、静岡県側にも、破砕帯があり、前述のとおり、JR東海は鉛直ボーリング調査をしていない。 だが、JR東海は「高速長尺先進ボーリング」という、直径20センチ前後、長さ1キロという水平ボーリングを実施し、本掘削の前にどういう地質かを明らかにするための調査を行いたいと県に説明していた。 ところが、この水平ボーリングは、県から言わせると「調査ではなく(トンネル工事に必要な)水抜き工事」だ。というのは、この水平ボーリングは「水抜き」の効果があると、JR東海自身が10年前に明言している資料があるからだ。 ![]() ちなみに、「水抜き」工事とは何かだが、トンネルを掘ると必ず水が出る。それが時にはトンネルの中が川になったり、はたまた鉄砲水の発生などで、現場はトンネル掘削ができなくなる。確実にトンネル掘削を行うためには、まず、徹底して山体の水を抜く。そして山体がカラカラの状態になったところで、安心して工事ができるということだ。 だが、この水抜き工事は、ときに死者を出し、ときに地元の水源であった湧き水や沢水を枯らしてきた。 そして今回は、大井川という県の水源に毎秒2トンの減流をもたらすかもしれないため、トンネルから出た水は全量大井川水系に戻すことをJR東海に要請しているのだ。 ![]() 県は連絡会議のなかで、透水係数も判らないのに、いまそれをやる必要があるのか。もし破砕帯にぶつかれば、静岡県の地下水もすべて引っ張られてなくなってしまう。まずは鉛直ボーリングで、透水係数、どういう地質構造なのかをきちんと調べる必要がある…と訴え、水平ボーリングの実施の見合わせを要請していた。 2022年年12月11日に静岡県庁で開催された「大井川流域市町首長と地質構造・水資源部会 専門部会委員との意見交換会」においても、森下部会長が「山梨工区の先進坑が現在の位置で停止しても、(将来の)静岡工区の工事を始めてから再開すれば十分に間に合いますので、今急いで高速長尺先進ボーリングをする必要はない。つまり、静岡県の地下水が県外に流出するリスクを冒してまで県境付近まで工事を進める意義はない」と説明し、JR東海には「なぜ、高速長尺先進ボーリングを今やるのか?」との質問を投げている。 JR東海はこれにはゼロ回答であるが、少なくとも「全量戻し方法など県に説明してから高速長尺ボーリングを開始する」との約束だけはしていた。だが、2月21日、県にはなんの説明もなく突然工事が開始されたのだ。 ●市民の抗議 それまでは散々「我々の事業は地元の理解を得てから行う」「丁寧な説明に努める」とまで明言していたのに、そして、県がまだ同意もしていないのに水平ボーリングを強行した。もちろんJR東海の言い分としては山梨県側の工事は山梨県からの許可を得ているから、ということになろうが、地下水に県境はない。 2月22日、静岡駅近くのJR東海支社や工事事務所には、いくつかの市民団体が集まり、抗議の声を上げた。 ![]() ![]() 市民団体「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク」からは松谷清静岡市議と服部隆さんが、そして「大井川の水を守る62万人運動」の村野雪さんの3人がJR東海の工事事務所を訪れ、工事の中止を求めた。 そして、JR東海の担当者はこう説明したそうだ。 「静岡県が主張する危険箇所到達までの間に協議をすれば良いだろう。山梨県内の工事に静岡県の許可はいらない。静岡県側にある地下水を山梨県側に引っ張る結果となったとしても少しだけだ」。 そして、市民団体が「JR東海が、『高速長尺先進ボーリングが水抜きに有効』との論文を書いている」ことを指摘すると、「水抜きに有効だけど水を抜かないこともできる」と回答したという。 ![]() ●JR東海の自殺行為になるのでは? 私はリニア計画には賛成でも反対でもない立場だ。 だが、長年、リニア計画を取材してきたのは、この推進の仕方はまずい、との認識があるからだ。 今回は、それが、静岡県との9年間のやりとりの積み重ねを一気に壊したことに問題がある。 市民の訴えで印象深いのは「この9年間、JR東海と県は同じテーブルで話し合っていた。常に県の合意を前提に事業を進めるとの方針だったのに、今回の強行で、県は県内工事の許可を容易には出さなくなるはずだ。JR東海は自分で自分の首を絞めたのだ」との訴えだ。 また、市民グループの一員で南アルプスをこよなく愛する服部隆さんの訴えも力強く、かつ分かりやすかった。これは動画で公開します。 それにしても、この9年間の積み重ねを自らの手で壊したJR東海。今後も同じことをするのか?だとしたら空寒い思いが走る。 ![]() 今回は、抗議行動予告の情報を受けたのが前日だったので、急きょの取材となった。大きな声では言えないが、急きょの出費となった。もし100円カンパにご協力いただければ幸いです。こちらからよろしくお願いいたします。"> ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします
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1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
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国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
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共通番号の危険な使われ方
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日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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