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樫田秀樹

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●指導も情報収集もしない国交省鉄道局
 8月10日。参議院議員会館で、リニア計画に対峙する市民団体と国交省との間で話し合いがなされた。
  昨年10月、リニア工事で
★初の都市部での
★初のシールドマシン(直径14m)での
★初の大深度(おおよそ地下40m以深)での
 掘削が始まった。JR東海は当初、半年間で300mというスローペースでの調査掘進(本掘進は月に400mと予定)を実施すると説明。ところが、その調査掘進が「北品川非常口」からわずか50mで止まった。以後、半年が経つ。
 そこで5月10日に、参議院議員会館に国交省鉄道局の東海太朗・環境対策企画調整官を呼んでの説明を行ってもらったところ、東海氏が知るのは「シールドマシンに台車を連結していると、JR東海から聞いている」ということだけ。結局、現場検証もしていないことが判った。 それについては、ブログに書いたのでご参照に。
http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-780.html

 ところが、その後、いろいろなことが判ってきた。
★5月27日 JR東海の金子慎社長が定例記者会見で「調査掘進の遅れは、土をマシン内部に取り込めないから」と発言。つまり、掘削不可。
 陥没事故を起こした調布市の「東京外かく環状道路」はシールドマシンは地下47mを掘削していた。だが、「北品川非常口」は地下約90m。単純計算で土圧が1・8倍もある。これに抗するだけの推進力がなかったのではと推測されている。
★7月下旬 産経新聞で「国交省幹部が『シールド技術は確立されていない可能性がある』」との発言が報道された。
★7月28日 市民団体「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」がJR東海神奈川東工事事務所を訪問し、この件を問い質したが、回答は、5月10日と同じく「台車の連結作業に時間がかかっている。今後の参考のために点検作業も始めた。調査掘進は丁寧に進めている」というもの。
★8月9日 JR東海が事故原因を以下のように公表。
 作業員のミス。シールドマシンのカッター(刃)から噴出する添加剤の調整を誤ったと。そして土がカッターにへばりついてしまい動かなくなってしまった

220809 jr東海のsm停止の原因公表

●過去最低レベルの対市民への国交省の対応
 この公表を受けて、急きょ、山添拓議員(共産党)が国交省レクチャーを組んだ。私の元にも当日の午前中に関係者から連絡があり、たまたま時間が空いていたので出かけることにした。
 14時のレクチャーには50人弱の市民が参加。リニアだけではなく外環関連の住民もいた。

220809リニアSM停止の国交省レクチャ←立っているのが山添議員。正面に座る右側が東海氏。

 上記「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」の天野捷一共同代表もいたので、上記7月28日のJR工事事務所訪問の件を尋ねると、JRは8月9日のような説明を一切しなかったことに「隠していた」と不満を抱いていた。
 そして、14時。またしても東海太朗氏が説明に現れたのだが、まったくもって、時間の無駄だった。

山添議員 昨日のJR発表の内容をいつ把握されたのか?
東海 JRに報告義務はないので、どういった事象なら報告するかの基準がない。
山 鉄道局として、今回の事象を重大と受け止めているか?
東海 今回、JRが原因を分析しているので、それを踏まえて対策を踏むのが大切。
山 添加剤の注入は、外環でも事故が起きた原因。あのまま掘っていれば、いろんなことが起きたはず。鉄道局として重大な事象との認識を持てない?
東海 外環の陥没事故も踏まえ、JRは安全対策を採っての調査掘進だった。で、JRは今回の事象の原因分析もしている。
 
 つまり、JRがこうしています、との報告だけで、国交省として積極的な情報収集はしていない。この点を山添議員がついた。

山 国交省としての認識を示さないのはおかしい。5月に社長が、土を取り込めないと公表 その時点で国交省として、どういう接触をした?
東海 通常の、必要なやりとりをした。JRとしては「50m進みました。点検しています」が3月から続いていた。
山 その点検の結果を求めましたか? 陥没の事例があるので、何に着目して点検をすべきかを国交省から提案しないのですか?
東海 それはJRが考えるべきこと。(会場から「え~」)

●会場からの質問
―― 7月28日の産経新聞で、国交省幹部が「技術確立していない」と報じられている。幹部って誰?
東海 それが誰かは書いた記者しか判らない。
―― こんなことで破損するシールド工法って何? こんな程度で壊れるものを認めていいの? 
―― 東海さんは「…と聞いております」というだけ。監督官庁でしょ。私たちの街(田園調布)にあの欠陥マシンが来るんですよ! マシンが止まったのは2月。今何月です? 半年も住民に説明はない。あるのは「丁寧に掘っている」だけ。
―― しかもウソついている。後続車両をつなげていると言ったが、それは前進しなければできない作業。
山添 JRは、国交省に対しては、後続車両云々ではなく、こういう問題があるとその都度その都度説明をしているわけですね?
東海 我々には、連結する台車の連結をしていると…。
―― 1mも進んでいないのに?
東海 いろいろな資材を積んだり、それと共に点検をしている。
―― じゃ、その点検の明細出して。
山 そういう話をJRから報告を受けている?
東海 …
天野 工事を認めたのは国交省。その責任はどこにある? 現場で説明受けた? 受けていないでしょ。JRは説明しない。国交省も何もしない。しかも(マシン停止から)半年も経っている。私たちは、7月28日に神奈川東工事事務所に行ったが、昨日のJR発表のような説明はない。これを放っておくのは許せない。住民に説明せよと言うのが、国交省の立場だ。
―― 5月、東海さんの説明は、丁寧に確認しながら掘進している、だった。その時点で山添議員の前でそういう説明したら重大な問題。国交省の責任として、JRを質すべき。国交省の対応の責任でもある。
東海 私が知っていて、嘘をついたわけではない。
―― だったら、JRを詰めるべき。
東海 JRのなかでのやりとりは私には判らない。
―― あのね、住民に対して半年も何もないのは。隠しているんですよ。
―― 5月から本日まで、国交省とJRとの間で何回情報交換した?
東海 JRとは北品川工区以外の件でも意見交換をしておりまして…
山 今回の件ですよ! 5月10日はその認識なかったとして、その後、そういう説明あったのか? いつ?
東海 昨日の記者会見の前日に知った。(会場から「え~!」)
 
 ここで東海氏はやっと、JR東海から説明のあった日を明かしたのだ。これ、最初の質問で答えるべきだ。

山 大深度使用を認可したからには、鉄道局が責任を取るべきだ。情報も把握されるべきなのに、一昨日まで知らなかったということじゃないですか。それで大丈夫ですか、本当に
東海 JRは点検をしていた。それを我々は待たねばならない。
―― あなたがたの義務は何?
東海 我々はJRを指導する立場。
―― 私の土地や財産がシールド工法で脅かされようとしている。でも、あなたたちは、JRが説明しないことを看過している。
東海 …。繰り返すが、JRが点検中なので。

●「鉄道局としてJRに何を指導するのですか?」→「それはJRに聞いてください」。え!
 つまり、国交省鉄道局は何もしていないのだ。
 1時間で時間切れとなったので東海氏は退出したが、私は廊下に出て東海氏に追加質問をした。
私 今後の作業について、JRからは工程表は出ているのか?
東海 それはJRに聞いてください。
私 あなたは先ほど、JRを指導する立場にあると言ったが、では、今回のことでJRに何を指導するのか?
東海 それもJRに聞いてください
 え?
私 いえ、指導する立場にあるあなたが何を指導するかと聞いている。
東海 JRに聞いてください。

適材適所という言葉があるが、東海氏はしばらくは住民の前には出てこないほうがいい。コミュニケーション能力が足りないのは本人の資質だから、批判されるべきではなく、それが育つのを待つしかないが、それ以前に、コミュニケーションを取ろうという姿勢がないのに住民の前に出てくることが問題だ。
 
 静岡県の市民団体が6月2日に上京して国交省と交渉したが、このときに対応に出た鉄道局のY氏は、リニア推進の立場にはいるが、割と率直な人だった。JR東海の姿勢にも「その件については不確実です」と明言したり、住民の質問に回答できないことは「後日、回答します」と約束するなど、少なくとも住民と対峙する姿勢が見て取れた。

 今回の話し合いのなかで、知床の遊覧船の沈没事故が引き合いに出されたが、私が今の「オール日本」の体制でもっとも危惧を抱くのは「事故待ちジャーナリズム」「事故待ち行政」「事故待ち市民運動」で溢れていることだ。
 福島第一原発が爆発する前、少数のメディア、少数の科学者、少数の市民団体が「原発は危険だ。廃炉に」と訴えても、耳を傾けるメディア(特に大手)も行政も市民運動もまったく、もしくはほとんど存在しなかったのに、爆発した途端に、原発のゲの字も言ってこなかったメディアや市民団体は「東電が悪い。国が悪い」と声をあげた。だが、私から言わせれば、事故を待っていたあなたがたが一番悪い。なぜ、小さな声であれ長年鳴らされてきた警鐘を無視してきたのか。
 
 今回のリニアの件では、それを繰り返してはいけない。特に、調布市の陥没事故を引き起こしたその原因(大深度でのシールドマシン工法)がリニアでも適用される以上(加えて、深度がより深くなる)、徹底して安全対策の講じることと、それ以前に大深度でのシールド工法の安全性の確認などをしなければいけないのに、鉄道局は何もやろうとしない。シールドマシン停止という事故が起きても、現場にも行かず、「JRが点検中ですので」だけを口にして情報を取りにも行っていない。
 先が思いやられる。

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 ここ数年、この場を借りて、広範囲な取材が必要となるリニア中央新幹線の取材についての、取材費カンパをお願いしてきました。お陰様で取材費の一部を賄うことが可能になっております。本当にありがとうございます。  しかしここにきて、新たに「入管問題」という、これまた取材時間と費用は掛かるけれど、ほとんど儲からない、だけど伝えなければならない事案と2年前から関わるようになりました。当初は、リニアの取材費だけでもお願いするのは申し訳なかったのですが、入管問題も長年の勝負になると決めてから、背に腹は代えられない以上はと、こちらの事案についてもご支援を呼びかけさせていただくことになりました。リニアでも入管問題でも、ご支援者には、記事の案内やデータ送付、はたまた単行本の送付などをさせていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。  樫田拝
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