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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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●やむなく1000坪の土地を手放した… JR東海が目標とする2027年のリニア開業はもう不可能だ。 それはJR東海がいうところの「静岡県が着工を認めないから」だけではなく、むしろ、他の都県で工事が遅れに遅れているからだ。 もっとも遅れているひとつが、神奈川県相模原市緑区の山間地の鳥屋地区に建設予定の「車両基地」。これは遅れているという以前に、まだ建設契約すらされていない。そして、その工期が10年はかかるので、仮に今日から工事をしても完成は2032年。これだけで5年遅れだ。 ![]() 車両基地は、長さ2キロ、幅350メートル、面積50ヘクタールという飛行場の滑走路にも匹敵する規模の大きさだ。これにより、鳥屋のなかの谷戸地区(約50世帯)の多くは立ち退きを強いられている。だが、谷戸地区以外でも、土地収用にかかる人たちは数世帯いる。 その一人、江戸時代からの土地(約1000坪)に住むKさんは数年前までは「土地は売らない」と決めていたが、1、2年ほど前に、いろいろな事情で土地を売ることを決めた。新しい家屋は現在地から数キロの土地で9月に竣工予定だが、Kさんは新居が完成したとしても、実際の工事が始まるその日まではこの土地に住み続けると決めている。 ![]() 市民団体「リニア新幹線を考える相模原連絡会」は毎年、このKさんの敷地で、リニア問題を話し合ったり、皆で歌を歌ったりの懇親会でもある花見集会を実施しているが、Kさんが土地を売ると決めたため、誰もが昨年の花見集会が最後と思っていた。だが、Kさんがその日まで住み続けると決めたことで今年の開催が実現した。 1000坪の敷地には桜が咲いている。ヤマモモも咲いている。数年前までしていたという茶畑もある。きれいな小川も流れている。素晴らしい場所だ。環境教育の一環として毎年地元の小学生が訪れる。 この場所がコンクリートの塊になる。もちろん、それが人の幸せに直結する工事であればやむを得ない一面もあるが、リニア計画自体が誰の生活の役に立つのか。それが不鮮明な以上、まずはその計画について地元住民と徹底した話し合いが必要であるのに、その形跡すらない。 ![]() ●アンケートでわかった。一定数の住民はリニア計画に反対している。 これは、日本人の国民性かと思うが、その地域で生まれ育った人間ほど、その地域で起こる様々な事案について「嫌だ」と思っていても、その声を出さない。出す人は稀有な存在だ。日本の地域社会は、正しいことを言ったか、間違ったことを言ったかでは評価されず、皆と同じことをするか言ったかで評価される。逆に言えば、皆と違うことをしたり言う人たちはつぶされる。もしくは、そういう実害がないとしても、そうなるのではと恐れている。 鳥屋も例外ではなく、個人的に話を聞くと多くの人がリニア計画に反対、もしくは慎重になっているのに、表立って異論を口にする人はほとんどいない。だが、数カ月前、鳥屋の一住民が鳥屋の約600世帯に向けてリニア車両基地についてのアンケート調査を実施。回答は65通にとどまったが、なかなか面白い結果が出た。一部紹介する。 ★A 車両基地建設(工事中、完成後)に伴う不安なこと(複数選択可。単位:人) ①工事車両の増加(50) ②工事車両からの排気ガスや粉じん(37) ③緑地の減少(37) ④歩行者・車などの交通事故(40) ⑤土砂災害(37) ⑥河川の氾濫(28) ⑦学校の環境悪化(30) ⑧ボイラーからのco2や大気汚染(28) ⑨電磁波(30) ⑩治安(13) ⑪情報が入らない(34) ⑫JR東海、市との協議経過が不明(39) ⑬その他(11) ★C 車両基地に期待することはありますか。 ①ある(25)→ ▲雇用が増える、▲リニアが見学できる、▲観光客が来る、▲その他。 ②ない(42) → ▲もともとリニア新幹線の必要性を疑問視しています。そんなに急いでどこへ行く? ▲子ども連の安全を第-に心配しています。 ▲事業について住民の間で十分な話し合いがあればいいが、そうでないと巌解や偏見などで住民同士が分断されてしまう。 ▲住民の分断や対立、気まずさ。 ▲水源で、水質が変わらないか。車輌を洗った汚水処理に問題はないのか。 ▲未来に対する市の具体的ビジョンがまったく見えない。工事中、完成後の鳥屋地区の状況がどうなるのか、どうするのか。地域の人口、年齢構成、住環境、交通、教育等がどのようになるのか具体的に想定し、その中で学校問題、交通問題等を討議すべきと思います。 ▲リニア建設の意義をどんなに強調しようと、それは地元が払うリスクや代償を払拭しうるものではない。そのような不安要素があること自体によって、住民に不穏が広がり、したくもない対立を余儀なくされることになる。 ▲等々 ここで判るのは一定数の住民は、当たり前の感覚として、車両基地工事による環境破壊や地域分断を怖れていることだ。 今、鳥屋の住民でほぼ唯一と言ってもいい、リニア計画への反対を表立って訴えているのが栗原晟さん(渡戸地区)だ。 栗原さんの所有する山地も車両基地にかかるが、リニア計画に納得できない栗原さんは、2016年4月、その山地の約4000㎡を「リニア新幹線を考える相模原連絡会」のメンバーでもある11人の市民に借地権を設定する登記を行った。いわゆる土地トラストだ。 この土地では今、市民団体や個人により「森カフェ」つくりが行われている。森を開墾し、大人も子供もあそべるステージやカフェなどを設置している。こういった「目立つ」活動だが、だからといって栗原さんが村八分に会っているかといえばそんなことはない。とはいえ、リニアについてご近所で話題になることもない。 だからこそ、栗原さんはこのアンケート結果に「今までは、私以外の鳥屋の住民が、リニアをどう思っているのか皆目見当がつかなかったが、こうやって計画に不安を抱く住民が一定数いることがわかった」と、自分は一人ではなかったとの感覚を抱いたという。 ![]() JR東海は、品川から名古屋までに約5000人の地権者がいると想定している。おそらく、この9割以上は、やむなく、もしくは積極的に土地を売る。しかし残る1割未満、もっと控えめに1%が土地収用を拒んだとしても、それだけで50人だ。JR東海は本当に50件にも及ぶ「強制収用」(土地所有者を国に換える)や「行政代執行」を繰り出すのだろうか? 4月30日に長野県飯田市で、リニア長野県駅の建設予定地で土地収用を拒む住民の集会があるので出かけるつもりだ。 ![]() リニア新幹線が不可能な7つの理由 リニア中央新幹線をめぐって 超電導リニアの不都合な真実 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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