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樫田秀樹

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●山梨県南アルプス市・「リニア工事差止裁判」第8回口頭弁論

 2019年5月に南アルプス市の原告8人(現在6人)が提訴した「リニア工事差止」民事訴訟。
 2021年7月6日に開かれた第8回口頭弁論は、そこそこに面白いものだった。以下、整理した。

●1 大丈夫か、JR東海の弁護士
被告に今、答えてほしい
 そう言って原告側の梶山正三弁護士が立ち上がった。
 山梨裁判の原告は全員が、リニア地上部の至近距離に住む。それは騒音と日照障害を受けるということだ。特に、地上部で「防音フード」ではなく「防音壁」の場合、騒音が大きくなることは自明だ。原告が工事差し止めを求めている区間にも、「甲西グラウンド」を通るルートは防音壁だ。この点を梶山弁護士はついた。

リニア 山梨裁判8 甲西グラウンドに防音壁←甲西グラウンドは原告団長の志村さんの土地にも近い。青い直線が防音壁。どの程度の騒音になるかは判らない。

――たいへん大きな影響がある。ほかにも防音壁の場所はあるのか? リニア山梨実験線での防音壁を見ると、作りがチャチ。工事差し止めを求める区間でもああいう壁になるのか。どういう防音壁になるのか。何か規格があるのですか?

JR東海の弁護士(若い男性)「ここでは答えられませんので、書面で回答します」

――答えられない? 知らないんですか?

「…(5秒の沈黙)」

鈴木順子裁判長「今日この場で聞きたいという原告の質問に対して、答えられるものはない?」

「はい、ありません」

――念のために聞きたいが、(本件区間での)工事スケジュールも決まっていないのですか?

「主張している通りです」

――主張している通りって、まだ決まっていないということですか?

「決まったスケジュールがありまして…」

――ある?

「いや、すでに主張している通りなので、とくに追加することは…」

――いや、そんなの出てないですよ。何月何日に始まり、何月何日に終わるというスケジュールは出しています?

「…(無言)」

――(隣の)中央市ではスケジュールは出ていますが、本件明かり区間(地上部)で出していますか?

「あの、特に、あの、変更後のスケジュールを公表した事実も、主張したこともありませんが、確認の上、書面で対応する」

――出していると今おっしゃったから質問したのですが。

「いや、私が言ったのは当初の予定…」

――どんな予定ですか?

「ややこしくなってきましたので、書面で対応します」(傍聴席からため息)

●2 理解しつつある裁判長
 裁判が終わってから傍聴していた市民からは「なーんも知らんぞ、あの弁護士」との声が漏れた。
 裁判が終わってから梶山弁護士から聞いた話だが、どうやら、前回まで代理人を務めていた被告側の女性弁護士がJR東海に辞任届を出して、代理人を降りたそうだ。良心の呵責に耐えられなくなったのか、弁護活動をするには材料が足りないのか、その真相はわからないが、急な辞任に、今回、若い男性弁護士が代理人になったのだが、あのしどろもどろの弁護に、JR東海から叱られるのではと思ったほどだ。
 ともあれ、ないはずの工事スケジュールを「ある」と答えた以上、次回、どんな書面が出てくるのだろう。
 
 また、今回、鈴木裁判長も被告にピシピシと質問していたのだが、2019年の第1回口頭弁論では、リニア問題にそれほど深く関心を示していなかった(と思わる≪あくまでも主観≫)裁判長が、徐々に問題への理解を示している、と感じた。
 
 梶山弁護士は、「どの裁判でも、目的は裁判長を教育することにある」と口にする。その「教育」のために、梶山弁護士は判り易い準備書面の提出や、判り易い原告陳述などを実践。
 裁判後に私はこの点で梶山弁護士と話をしたのだが、梶山弁護士は「裁判の内容があまりに高度になり、マニアックになると、原告がついてこれなくなるし、そもそも元々文系の裁判官も理解できなくなってしまう。だから、最小限の専門情報は必要だが、裁判はできるだけシンプルにやる」と話した。
 そして、原告も準備書面をスラスラ読めるように、あの梶山節である「被告の準備書面の中身はピーマンである」「被告はのんきなトーサンである」「被告の頭の悪さに免じて、特別に教えてあげよう」などの名セリフが出てくるのだ。

リニア 山梨裁判8 梶山正三弁護士←梶山弁護士。学生時代から南アルプスの登山に明け暮れたことで、リニア計画にも関心は持っていたことで弁護を引き受けた。いつもスニーカーと野球帽というラフないでたちだ。

 今回の口頭弁論で、鈴木裁判長がJR東海に促したもう一つの事案がある。
 
 原告団長の志村一郎さんは、4月20日に準備書面で、7つの求釈明(答えてほしい質問を提出すること)をJR東海に出しているが、JR東海は無回答のまま第8回口頭弁論を迎えた。

リニア 山梨裁判8 志村一郎さん←原告団長の志村一郎さん。

 これに対し、鈴木裁判長は「被告は志村さんの求釈明に答える予定はありますか?」と質問したのだ。
 被告側弁護士は「必要な範囲で対応する」と答えるだけだったが、裁判長がわざわざ尋ねたのだから、対応しないと心証が悪くなると思われる。
 志村さんの求釈明を1つだけ紹介すると、「リニアルートをぎりぎり外れた農地は利用低下するのに、補償や損害賠償はない。その見解を求める」というものだが、次回、JR東海はこれにどう答えるか。

●現地検証は実現するか。

 梶山弁護士が第1回口頭弁論から毎回鈴木裁判長に訴えていることがある。「本件区間での原告の居住地や所有する田畑などを現地検証してほしい」ということだ。だが、これに対して、JR東海は「実際のリニア施設ができてもいないのに、被害が判るはずがない。現地検証は行わない」と明言。鈴木裁判長もまた、「その必要はない」と明言していた。
 だが、第7回口頭弁論あたりから、そのトーンは変わってきた。今回も鹿島や弁護士が改めて「現地検証を」と依頼すると、裁判長は「原告の敷地だけではなく、リニア山梨実験線もでしょうか?」と確認を求めてきた。梶山弁護士が「はい。見ればたいへん参考になります」というと、裁判長はわずかに頷いた。

●補助参加人、34人も参加
 前回の第7回口頭弁論(4月20日)の裁判後集会で、ある住民が意見を求めてマイクを持った。
「私たちも裁判に参加したい」
 リニアで受ける被害(騒音、振動、低周波音、日照障害、不動産価格の下落等々)はどこも同じ。その人は、是非原告に加えてほしいと訴えた。
 これに対して、梶山弁護士が示したのは「補助参加人」という参加の仕方だった。
 本裁判はすでに7回(当時)まで口頭弁論を終えているので、同じ立場の「原告」にはなれないが、原告と同じように、本件区間でのリニアルートの至近距離に住居等を有していれば、原告を「補助」するという形でなら参加できるということだった
 ただし、その参加資格は、あくまでも、本件区間(南アルプス市の5km区間)に居住する人に限られる。それにより、隣の中央市在住の住民はその願いが叶わなかったが、7月1日、梶山弁護士は裁判所に34人の補助参加人が参加することを伝えた。
 おそらく、もし鈴木裁判長が現地検証をするのであれば、この34人の一部にでも行くものと思われる。

 ただし、鈴木裁判長も来年3月末で異動になるかもしれずで、やや急がれるところではある。

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