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樫田秀樹

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●「筋書き通りだ」
 6月8日、東京都品川区で、JR東海による「シールドトンネルにおける安全・安心等の取り組みに関する説明会」が行われた。この感想は参加した住民の複数が訴えたものだ。
★外環の陥没事故の原因である「特殊な地盤+施工ミス」はJR東海では存在しない→だから追加のボーリング調査もしない→施工管理の強化だけをすれば大丈夫

 JR東海の説明を大ざっぱにまとめればこのようになる。

210608説明会前打合せ←説明会直前に、何を質問するかを打ち合わせる地元の住民たち。白いシャツを着ているのが三木さん。

 早ければ今年度、JR東海は品川駅の南1Kmにある「北品川非常口」から直径14mのシールドマシンを発進させる。

210608JR東海配布資料2 北品川非常口 210608JR東海配布資料1 シールドマシン←JR東海の配布資料から。北品川非常口と使用するシールドマシン。

●「陥没事故の最終報告をJR東海は重視します」
 昨年10月18日、NEXCO東日

本が調布市で起こした陥没事故。原因は地下47mで「外環道」を掘進していた直径16mのシールドマシン。
 だが、NEXCO東日本と、その内部に設置された「有識者委員会」は、今年2月、事故の原因は「極めて特殊な地盤」での「施工ミス」だと結論付けた。つまり、今後は特殊な地盤は現れないだろうし、ミスがないようにしっかりと工事すれば「工事再開」できると匂わせる内容だ。

 この結論に、私を含め関係者は「この結論をJR東海は利用する」ととらえた。
 というのは、昨年11月、リニア関連の市民団体が国交省と今後のリニア工事の在り方を巡って協議したときに、国交省が「JR東海はNEXCOの調査結果を重視することになる」と発言したからだ。

 だからNEXCOが「特殊な地盤+施工ミス」と結論付けたことで、おそらくJR東海は「弊社の工区においては特殊な地盤はないから工事に問題ない」と言うはずだと市民団体は予測した。そして、その通りになった

210608JR東海配布資料4 特殊な地盤はない←JR東海の説明資料から。「特殊な地盤はない」と書かれている。

 じつは、JR東海は4月18日と20日に、川崎市で「中央新幹線に係るシールド機組み立て棟の工事説明会」という住民説明会を実施した。
 だがほとんど周知がされておらず、集まった住民はわずかに20人。ここでの質疑応答については、こちらを参照してほしい。

 だが、今回は、事前に、5月3日の東京新聞で周知報道されたことで、じつに約300人の住民が集まった。
 とはいえ、その対象は、品川区、大田区、世田谷区の3地区の住民のみ。マスコミは入れない。
 会議終了後、住民から提供してもらった資料と録音を確認すると、相変わらずの、具体的な回答をしない説明会だ。

●説明会の内容は
★「特殊な地盤+施工ミス」
 今回の特徴は、その説明資料に、外環の陥没事故が取り上げられていたことだ。だが説明資料の1ページ目で早速こう書かれていた。
「原因として、東京外環前線のなかでも『特殊な地盤条件となる区間』における『施行に課題があった』ことが報告されています。
 34~35ページでも、「(リニアルートで)特殊な地盤に当てはまる地盤はないと考えています」と記載されているし、また、口頭でも「そういう場所はないと認識している」と発言した。シールドマシン工法自体での問題点には何も触れなかった。

●追加調査はしない
 参加住民の一人、大田区田園調布の三木一彦さんは、こう質問した。
「外環の事故を受け、JR東海は独自調査するかと思ったら、もともとの資料を持ち出して、もっともらしい資料を作っただけ。追加ボーリングを1本でもやりましたか? 電気探査もやりましたか? 外環は「特殊な地盤+施工ミス」と事故原因を矮小化している。リニアのルートは特殊でないとは言い切れない。追加のボーリング調査もなく、特殊な地盤はないと言っている。より安全性が求められる工事をやるのだから、追加ボーリング、電気探査、先進抗などやるんですよね? やらないのであれば、その理由を教えてほしい」

 JR東海はこう回答した。

「私どもは、自社がやったボーリング調査のほかにも、(周辺地域で他社が過去に行った)既存のボーリング調査もたくさんある。地質の状況把握はしている。私たちが行う地盤は固結シルトで上部。また、北品川非常口の数キロ隣にはこれから建設する「東雪谷非常口」もあるが、そこで掘り出す土からも地層を確認できる。ボーリングの必要がないから、追加調査をしないということ。外環の事故を踏まえ、我々は『施工管理の強化』をしっかりやるのが重要と考えます」

 ちなみに、JR東海が説明した「既存のボーリング調査」とは、たとえば、マンションなどのちょっとした高層ビル建設のときに建設業者が事前に行った調査のことをいう。そういう場所が数十カ所ある。JR東海は、これらのデータがあるから「上部地盤」をとらえ、また、リニアルートを「面的」にとらえることができたので、「地盤を把握した」と説明した。

 だが、これら既存のボーリング調査であるが、その深さはいずれも40m未満。つまり、地下40m以深の「大深度」を掘り進めるリニアルートの地盤が判るはずもない
 また、JR東海は確かに自社でのボーリングも行っているが、三木さんの住む大田区、そして隣の世田谷区を合わせた約3.9Kmのルートの直上で行わたボーリングはわずかに3本。これは1Km平均でしかない

首都圏ボーリングの深さ001
首都圏ボーリングの深さ002JR東海の資料から。黄色い線がリニアルート。「JR」と書いている赤丸がJR東海が行ったボーリング調査。「参考」とあるのが過去に他社が実施したボーリング調査。JR東海の資料からそのボーリングの深さを手書きで書き入れた。「参考」はどれも大深度である「40m以深』に至っていない。
 そして、JRの赤丸がルート直上にあるのは、世田谷区と大田区に限れば、●JR-21(東雪谷)、●JR-22(世田谷区石川町の石川台中学校の近く)、●JR-26(田園調布)の3つだけ。ほかは遠いところではルートから500m以上も離れている。これで本当にルートでの地盤が把握できるのか?



 国交省が公表している「大深度工事技術指針」では、大深度工事でのボーリング調査は100-200mおきに行うことを目安と定めている。
 じつは、外環でも、16Kmのルートで直上で行ったボーリングはわずかに17本。これもまた1Kmに1本もない。実際、あの陥没現場を含んだ1Kmの区間ではボーリングはまったく行われていなかった。
 仮に事故の原因が「特殊な地盤」だとしても、その特殊な地盤を見逃したのは、このボーリング調査を怠ったからに他ならない。
 だが、JR東海は、追加のボーリングをしないと明言した。説明会終了後、少なからぬ住民がその不安を口にした。

●JR東海が認めたこと=「振動や騒音は起る」
 それでも、3年前の大深度工事説明会と比べて、JR東海が唯一認めたのは、工事中に「振動や騒音が起こる」ことだ。
 職員はこう説明した。

「工事からの音や振動は、地上の建物の躯体に伝わり、それが空気に伝わることで、人によっては騒音にも振動にもなる。騒音や振動の低減には取り組む」

 ところが、そういう被害が起こることが判っていながら、JR東海はこう明言した。

「そういう苦情には『個別対応』させていただくことで、夜間工事(24時間)をやらせていただきたい」。
 これには、会場から反発の質問が飛んだ。

――夜間工事やらせていただきます、とサラと言った。大深度工事は地表に影響が出ないのが前提だが、振動あると先ほど説明した、であれば、夜間工事はやめてほしい!
「基本的にはシールドマシンは止めないでの掘削が確実。そのうえでいろいろな対策をする。夜もやらせてほしい」
 JR東海はやる気である。

●家屋調査をする
 三木さんがちょっと意外に思ったのが、JR東海が「家屋調査をする」と言及したことだ。
 つまり、家屋調査には数カ月かかるので、それが終わってからのシールドマシンの発進となるが、その範囲には疑問が残る。
 JR東海は、大深度ルートから両側に各40mまでの家屋を調査するとしたのだ。
 その説明資料として、地下40mのトンネルから斜め上45度に直線を伸ばせば地上の幅はやはりトンネルの左右それぞれ40mになる。だが、それは地下40mでの工事の場合だ。今回の工事では地下90mもある。では、家屋調査はルートの左右それぞれ90m幅でやるべきなのではないのか。
 これをある住民が質問したが、JR東海はこれには答えなかった…。

210608JR東海配布資料3 45度=40m←確かに、トンネルの深さが90mなら、調査範囲は左右それぞれに90mになる。だがJR東海は全区間で40mと定めている。

●本当に周知したのか?
 また、この件で、三木さんは、こう質問した。

「私は沿線住民。今回の説明会だって、ルート住民でお知らせのポスティングがない人はたくさんいる。私はJR東海の工事事務所に電話で『なぜ?』と尋ねたら、『ルートの周辺で周知した』と答えた。先ほどは周辺が40mと答えましたね。私は『ルートから10mら周辺ですか?』と尋ねたら、『答えられません。JR東海の方針です』との答えです。あなたは部下をどう教育しているんですか?」

 するとこの質問にJR東海の職員がかみついてきた

「関係する方には直接的にチラシでご案内しています」
「それが届いていない」
「工事事務所に電話をしたということですが、申し訳ないですが、名乗っていただけないでしょうか。確認させていただきますので。一方的に言われても困りますので。そうした事実を把握できるように教えていただかないと確認ができません」
「おたくは録音してますよ。私も録音してますよ。双方で同じ録音を確認できますよ。『答えられせん』という人間がなぜ工事事務所にいるんですか? 明らかに嘘じゃないですか
「どう答えているかは調べないと判りませんが、私どもは周辺住民に周知していますので」
ですから、その周辺がどこかを答えられない。録音もあります」
「確認をさせてください」
「では、私から明日あなたに電話をします。電話に出てくれますか」
「…。私どもは工事事務所を設けておりますので、そこで受けさせていただく」
「でも、うそを言う人がいる事務所ですよ」
「あまりそういうことをおっしゃらないほうがいいと思いますよ。まず確認をさせていただいてから」

 さて、そこで川崎の説明会に戻るが、川崎に来た住民はわずかに20人。理由は簡単で周知がされていないからだ。ルート直上でありながら、何の周知もなかった住民もいる。
 今回の品川区、大田区、世田谷区のルート周辺住民となれば数千軒にはなると思うが、本当にJR東海はポスティングをしたのだろうか?

210608説明会終了後←説明会終了後。なぜかJR東海の広報社員(黒服)が4,5人、終了後も住民の動きを確認していた。

●JR東海が調査していないこと
 さて、JR東海がおそらく調査をしていないことがある。
 それは次回。
 今日は時間切れです。

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