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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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●「残土ロンダリング」と呼ばれる津久井農場計画 住民が「本当に建設するのか?」と怪しむ「津久井農場」。山の急斜面に60万立米(東京ドームの半分)もの残土を積んで何億円だか何十億円だかをかけてまで250頭の牛を育てるという。事業者の佐藤ファームの佐藤誠社長は「私の夢なんです。ご理解をお願いします」と訴える。 ![]() だが総工費すら明かさず、残土の出所も明かさず、地域住民の生活道路を残土運搬車で埋め、いつの間にか引っ越すことにされている住民までいる。 住民はこの計画を「残土ロンダリング」とか「リニア・ロンダリング」と呼ぶ。 牧場計画地の数キロ先では数年以内に「リニア中央新幹線」の非常口やトンネル工事が始まる。その現場を落札したのはフジタ。発生する残土は約60万立米。 リニア残土であってもなくても、残土を受け入れることで、佐藤ファームは数十億円とも予想される残土処分費を入手できる。そこから、フジタに牧場造成費用を払う(それでも足りないと言うが)。そこまでは事実。 しかし、本当に牧場をやる気があるのかが見えない以上、住民は「結局、佐藤さんは、『やっぱり無理でした』と牧場計画を放棄するか、始めても数年で廃業するのでは」と予測するが、その場合、佐藤氏もフジタも大金を入手して、残土の山だけが残ることになる。 つまり、初めから残土を体よく捨てる計画なのではと疑っているのだ。 ●11月29日の説明会 この農場計画に、佐藤ファームは何億円かけたかわからない環境アセスを実施したが、相模原市長は「住民の理解を得ること」を条件とする市長意見を出した。おそらくそのためなのだろう、佐藤ファームと造成業者のフジタは11月29日と12月6日に住民説明会を開催した。 ![]() だがそこで住民の理解を得たかと言えば、結局、得ることができなかった。 11月29日。神奈川県愛川町川北地区での住民説明会。 川北地区は、もし津久井農場の盛り土が崩れて土砂崩れでも起こしたら、真っ先に被害を受ける地域だ。 ![]() 冒頭、小島信章区長がこう発言したーー「これは、計画容認のための説明会ではありません。私たちの使命は次の代の安全も守ること」。 次いで、司会のフジタ社員が「写真や動画撮影はご遠慮ください」と発言。すると区長がすかさず「この集会前に、その件はフジタと話して『御社に困ることがないのであれば』と、撮影は自由にさせてもらうことになりました」と発言。冒頭から区長の裁きに感心する。 ![]() そして、参加していた住民はよく勉強していたようで、鋭い質問がビシビシ飛んでいた。 質問「埋め立て残土はどこからもってくるのか?」 フジタ「UCR(建設資源広域利用センター)を通じて残土を仕入れる。 質問(小島区長)「今まで事前打ち合わせをフジタと4回やっている。2回目の11月5日、私は『リニアと関係あるのか』と尋ねたら、御社は『ある』と答えた。どう関係するのか?」 フジタ「リニアは津久井農場から一番近い現場。UCRを通じてリニアの残土が来る可能性もあります」 質問「もし残土山が崩落して被害が出たら、誰が責任をとるのか」 佐藤「施工中はフジタ。牧場運営中は私になるが、その管理をフジタに委託すれば、フジタの責任になる」 質問「佐藤ファームは未来永劫、存在するわけではない。佐藤ファームがいなくなったあと、だれが責任を取るのか」 佐藤「あそこはウチの土地。最後まで佐藤ファームが責任を取ります」(会場から「質問に答えていない」) 質問「ずっと継続する企業は少ない。そうならない根拠は?」 佐藤「頑張って、ご先祖様から守った土地を守るとしか言いようがないです」 質問「いえ、継続し続ける確証が欲しいのです」 佐藤「……」 フジタ「植林して戻すとか、災害防止には努める」 質問「下流部に住む住民からすれば不安。生存権が保証されない。あなたが言うのは『私の土地を。先祖伝来の仕事を』だけ。我々の不安とどう向き合うのか?」 佐藤「申し訳ございません。その不安を低減するためにフジタを選びました」 質問「そもそも、山の中に牧場を作る人いないよ。不自然でしょうがない」 質問「この農場計画の残土造成について、京都大学防災研究所の教授にデータを見せたら『これは安全じゃない』と断言した」 フジタ「この計画はまだ完全ではない。基準に従って作成したもの」 質問「では教授のアドバイスには従わない?」 フジタ「あくまでも、基準に従い、それ以上のものを作る。自信をもって崩れないものを作る』 ●安心した人は手を上げて→誰も上げない ここで、また小島区長が発言した。 「絶対崩れないとの説明で、安心された人は手を上げてくれませんか?」 誰も手を上げない。 「誰もいませんね。(フジタと佐藤氏に向かい)住民の受け止め方ってこういうことなんですよ。みんな、未来永劫ここに住み続けます。その安心、安全が保障されないと賛成できません」 区長がこういうことをしたのは、大型事業をめぐる住民説明会で事業者がよく使う手は「説明会に来ていただき、私たちの説明で住民の理解が進んだ」と公言することだ。それを授業推進の材料にしてしまう。それを知っているから区長は、住民の反対との意思を相手に刻むために、こういう演出に出たのだ。 ●12月6日の説明会 津久井農場計画のご当地である韮尾根(にろうね)地区への住民説明会。 ここでもいろいろな質問が出たが、わずか1週間前とは違う説明が出た。 1週間前は、リニア残土を「使う可能性がある」と公言していたフジタはこの日、「津久井能農場にリニアの残土は使わない」と言葉を変えた。で、リニア残土は他の現場(リニアのための変電所の造成など)にもっていくのだと。 ![]() この日の説明会では、かつて佐藤氏を「世話していた」嶋田俊一さんが参加していた。ニットの帽子にマスク姿だったから、佐藤氏も当初気づかなかったようだ。嶋田さんは、20年以上も前に、佐藤氏が「騙されて1億円で買わされた土地(今の津久井農場予定地)の処分に困っている」ことに腰を上げて相談に乗っていた人物だ。佐藤氏は嶋田さんには「この土地は産廃処分場にしようと思う」と話していた。だが、急斜面ではそれも無理なことから、嶋田さんはあちこち買い手を探した。数千万円での買い手も見つかったが佐藤氏が「割に合わない」と拒否。 そして、佐藤氏は嶋田さんと音信不通になるのだが、嶋田さんは昨年、津久井農場計画を知り、「あれだけ世話した自分に何の連絡もなく、こういうことをするとは」と憤りを覚えた。 そして、質問の場で嶋田さんは「私を覚えていますか?」と佐藤氏に尋ねた。 「あなたは農場目的だなんて言っていなかった。そして、土地を売りたいからと、私はそれに協力し散々探し手を探した。まさかモウロクして忘れたんじゃないでしょうね。その私に何の連絡もなく、こういう計画をしていたとは。あなたは非常識な人間なんですよ。そんな人がここにいる方たちに十分に説明できるんですか?」 おそらく佐藤氏は相当に慌てたと思う。その場で「いえ、当初から牧場目的でした」と明言した後で「大変失礼なことをしたことにはお詫びをさせていただきます」と謝罪した。 説明会終了後も、出口付近で嶋田さんは佐藤氏と話し合い「私を敵に回さない方がいい」と、佐藤氏に正直になれと釘を刺していた。 ![]() 私はフジタの瀬ノロ敏樹・横浜副支店長に尋ねた。 「フジタはあとは『環境影響評価書』(アセスの最終報告書)を作るだけです。ただし、それには市長意見にあるように住民理解を得なければなりません。先週も今日も住民理解を得たとは思いますか?」 「いえ、まだです」 「では住民が反対を言い続ける限りは、評価書は作らないのですか?」 「はい作りません」 「その『住民』とはだれを指すのですか? 有権者ですか。地権者ですか。住民の代表である町会長や首長ですか?」 「それはもう、今日、会場に来てくれたような一般市民です」 この回答に従えば、フジタが評価書を作成するにはまだまだ時間がかかりそうだ。 この12月6日の説明会でも、住民のひとりが会場内を見渡し、「この説明で理解された方はいらっしゃいますか?」と尋ねたのだが、やはり誰一人として手を上げなかった。フジタと佐藤ファームの説明会はまだまだ続きそうだ。 この日の説明会で佐藤氏が反論できなかった意見がある。ある女性がこう述べたのだ 「佐藤さんは牧場が自分の夢だという。夢は確かに大切です。でも、それは人に迷惑をかけてまでやるのは、夢ではなく『欲』です!」 #佐藤ファーム #津久井農場 リニア新幹線が不可能な7つの理由 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします ![]()
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取材のカンパをお願いいたします
ここ数年、この場を借りて、広範囲な取材が必要となるリニア中央新幹線の取材についての、取材費カンパをお願いしてきました。お陰様で取材費の一部を賄うことが可能になっております。本当にありがとうございます。
しかしここにきて、新たに「入管問題」という、これまた取材時間と費用は掛かるけれど、ほとんど儲からない、だけど伝えなければならない事案と2年前から関わるようになりました。当初は、リニアの取材費だけでもお願いするのは申し訳なかったのですが、入管問題も長年の勝負になると決めてから、背に腹は代えられない以上はと、こちらの事案についてもご支援を呼びかけさせていただくことになりました。リニアでも入管問題でも、ご支援者には、記事の案内やデータ送付、はたまた単行本の送付などをさせていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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