プロフィール
Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
カウンター
メールフォーム
最新記事
カレンダー
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
全記事表示リンク
この記事にリンクを貼る
Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
|
●「リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク」の調査に同行 10月1日~2日、静岡県の市民団体「リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク」の第6回目の南アルプス調査に同行した。 2014年5月に、その第一回目の調査にも同行したから、じつに6年ぶり。 6年前の報告については、こちらを参照してほしい。 ![]() 特に南アルプスは昨年秋の台風19号であちこちで豪雨や土砂崩れや落石などによる林道崩壊、斜面崩落で、JR東海も準備工事も滞った状態になっていた。今、環境がどう変化したのかも見てみたかった。 ![]() ![]() ●「利」があると思う人もいる… リニア計画では、静岡県で「利」を得る人はほとんどいない。 静岡でのリニアが通る他都県との違いは、リニア駅がない、つまり、乗客の乗降がないことだ。(お題目だとしても)観光誘致の期待度はゼロ。いや、仮に駅があったとしても、8市2町62万人が水源とする大井川の流量が「毎秒2トン」も失われることは右も左も関係なく看過できない。 この「不利」を「利」もしくは「ゼロリスク」にするための具体的方策がJR東海から示されていない以上は、静岡県が着工に首を縦に振らないのは当然だ。 だが、静岡県ではリニア計画において「利」を得る人たちも一定数存在する。 ●「カメラがいるなら入りません!」 --井川地区での話し合い不成立ーー 私たちはまず井川地区(旧:井川村)に向かった。 ここには、1957年に竣工した、中部電力による戦後2番目のダム「井川ダム」がある。 ![]() 県民ネットワークは、特に議題を決めているわけではなく、地区住民とのざっくばらんな懇談を交わすために来た。 今回の調査に参加したのは10人。うち3人が、私を含めたジャーナリストだ。懇談の時間に合わせて、二人が一眼カメラをもち、一人がビデオカメラを三脚にセットしてその住民が来るのを待っていた。 予定の時間が近づくと、入り口から少し離れたところで「カメラがいるなら入りません」との声がした。 気に留めていなかったが、その数十秒後、県民ネットワークの一人が「今、会うはずの人が来たのですが、入り口に入る前に取材カメラを目にして、突然、カメラがあるなら懇談はしないと帰ってしまいました」と私たちに説明した。 撮影は禁止してくださいとか、取材陣は取材を遠慮してくださいとの要望があれば受け入れたのだが、それもなく帰ってしまったことに私たちは驚いた。 ★悲願の静岡市へのトンネル工事 静岡駅から井川地区に行くには車で約2時間かかる。ところどころ車のすれ違いができず、急カーブが連続する。私だったら、夜は絶対に運転しない。井川地区住民にとって、静岡市までの移動時間の短縮は長年の悲願だった。 その実現が見えたのは2018年6月20日。 静岡「市」とJR東海は、リニア工事の工事車両通行ルートについて、静岡市葵区横沢と井川地区とを結ぶ県道三ツ峰落合線に約4キロのトンネルを整備し、JR東海が工事費用140億円を全額負担するとの基本合意に至ったと発表した。これで静岡市街までの所要時間は20分ほど短縮できる。 これは井川地区住民には朗報だった。 だが、建設費は100%JR東海がもつ。それにより、井川地区の住民がリニア計画について言及することは難しいと推測できる。 私たちが訪問した翌日の10月2日、静岡市内で、リニア開業後の街づくりについて話し合う「静岡市リニア中央新幹線開業後のまちづくり研究会」が開催される予定になっていた。 そういうタイミングだったから、なおさらフランクには話せなかったのかもしれない。ただ断定してはいけないので、もしリニア工事について何か言いたい地区住民がいればぜひ話を聞いてみたい。 ●「藤島沢」――重金属汚染度の処分候補地 今年9月中旬ころ、JR東海は、リニア工事で排出される残土の中で、重金属を含んだ「要対策土」(10万立米を上限)の最終処分場を大井川沿いの「藤島沢」に整備する検討を始めた…との報道がなされた。 そもそも「藤島沢」ってどこなんだ? 報道では登山者の基地とも言える「椹島」から南に約5キロとあったので、車中から目を凝らしていたら、ある電柱に「藤島沢」との標識があった。車を止めてみると、確かに、そこから河原に降りられる道があり、大井川のすぐ近くにこじんまりとした平地が広がっていた。 ![]() ![]() この場所、何気に見覚えがある。確か6年前の調査で、残土処分地の1つとして立ち寄った場所じゃないだろうか? と尋ねると、リーダーの林克さんも「そうです。来ていますね」と答えた。 岐阜県ではリニアが地下走行する御嵩町に対して、JR東海は「要対策土」の最終処分をしたいとの要望を出していたが、町は「遮水シートをかぶせるだけでは、環境保全策は不十分」だとして拒否した。 そして、報道でも、県くらし・環境部の田島章次理事が「南アルプスでは土砂災害が多い。万が一でも水質に悪影響を与えることは受け入れられない」として、流域外での整備を求めている。 流域外…。おそらくこれも、今後、国の有識者会議、そして県の環境保全連絡会議で話し合うことになるが、そうなると、それだけで多大な時間を費やすことになる。 これが国家事業であれば、残土は事業認可前には、その処分地や処分方法などを確立させなければならない。だが、この国家「的」事業である民間事業の場合は、その縛りがない。 JR東海はリニアが通る1都6県では、残土処分については「都県を窓口にする」とだけの表明で、結局、今に至っても、確定された残土処分量はまだ3割台前後ではなかろうか(要計算)。 ●台風19号の傷跡が残る燕沢 翌日、私たちは「燕沢(つばくろさわ)」を訪問。 JR東海は静岡での工事で排出される360万立米(東京ドーム3倍分)の残土をここに積む計画をもつ。高さ65メートル、幅300メートル、長さ700メートル。ちょっとした都心のビル群に匹敵する規模になる。 燕沢は6年前とは姿を変えていた。昨年秋の台風19号が土砂崩れを起こし、流路を変え、川の脇に並木のように生育していたドロノキが倒されたのだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 本当にこの場所に残土を積むのか? JR東海は、その残土の山を「リクリエーション施設」や「市民との植林」で活用すると説明している。だがそんな希望を出す市民には会ったこともない。そもそも、ここは南アルプス登山をする人たちが歩く林道でもあるが、その人たちがわざわざ高さ65メートルの残土山に登るだろうか。65メートルといえば、20~25階建てビルの高さだ。 残土は「廃棄物」ではなく「資源」である以上、「活用」しなければならない。だからこそ「リクリエーション施設」や「市民との植林」という案が出てきたのだが、これも有識者会議と環境保全連絡会議で話し合われる。長い時間をかけて…。 ●「仙石」非常口予定地 燕沢の近くには、JR東海がリニア本線まで掘る斜坑の入り口となる「仙石」非常口の予定地がある。ここから掘削を始めるために必要なのは、作業ヤードを建設することだ。つまり、土砂ピット、沈砂池、資材置き場、濁水処理施設、換気設備等々の建設だ。そのためには、周囲の樹林を伐採する必要がある(JR東海の資料を見れば、約0.8haくらいか)。 ただし静岡県は、その工事が「本体工事と一体化している」として着工を認めていない。 ![]() ![]() ●導水路トンネルの出口 無策の場合、JR東海は、トンネル工事が大井川減流部の水脈を断ち切るために「大井川の流量が毎秒2トン減る」と予測している。 この「毎秒2トン」というのは、工事中ではなく、リニア工事が完成した後のこと。 現在、JR東海は、2トンのうち、約1.3トンをリニア・トンネルから導水路トンネルを使って11キロ下流の「椹島」にまで放流する計画をもっている。残り0.7トンはポンプアップするとか。 椹島には椹島ロッジがあり登山者の基地だが、大井川の河川敷に降りてみると、何かの工事が行われている。 ![]() ![]() 導水路トンネルも、静岡県が認めない限りは工事ができないから、私が見たのは何の工事なのか? たまたまJR東海の社員がそこにいたので「これは何の工事ですか?」と尋ねると「お答えはできないんです」。ただし、近くにあった作業ボードによれば「もたれ擁壁復旧工」「ヤード整地 材料ふるい分け」と書かれていた。 さらに「作業手順書」には、 ★作業名「もたれ擁壁復旧工」 ★工事名「静岡県内導水路トンネル新設」 と書かれているが、これ、県が認めた工事、つまり、準備工事の範囲内ということ? そこで、静岡県くらし・環境部に問い合わせると 「河川構造物の補強のため、JRが施工した擁壁と元々あった擁壁がありますが、河川管理者である交通基盤部に確認したところ、既存の擁壁が被災したのでそれを復旧している」 とのことだった。 ![]() 県の環境保全連絡会議では、しばしば、「温度も水質も違う水を放流することは生態系に影響を与える」との議論が繰り返されている。これもまだまだ一致点を見出すのは時間がかかる。 ●私は6年ぶり2回目の調査同行だったが、県民ネットワークは、2014年からほぼ毎年調査を続け、今回が6回目。 やはり「燕沢」の変貌に驚いた。こういった環境問題においては、定点観測は必要だなと改めて思ったしだいです。国交省が2014年10月に事業認可をする前から地道に活動してきた県民ネットワークには敬意を表します。 リニア新幹線が不可能な7つの理由 ![]() ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします
スポンサーサイト
|
取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
リンク
検索フォーム
カテゴリ
ブロとも申請フォーム
QRコード
![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
|