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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
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折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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●第4回「リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議」 7月16日。国交省で第4回「リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議」が開催された。 私は第1回と2回は、コロナ感染の影響もあり、自宅でオンライン傍聴での取材となった。第3回は先約があったために欠席。そして今回は初めて、国交省で行われた会議を生傍聴した。 知らない人のために簡単な経緯だけ書けば、以下のようになる。 ★JR東海が2027年に東京(品川)・名古屋間の開通を目指すリニア中央新幹線。2014年に着工となったが、唯一、静岡県だけが着工を認めない。 → ★県債北部の南アルプスでリニアのトンネル掘削をすれば「県の水源の大井川が毎秒2トン減る」とJR東海が2013年に予測。県は「失われる水は全量大井川水系に戻せ」と要請するも、2020年の今もJR東海はいまだにその具体策を提示できない。 → ★国交省が仲介役を買って出た。それが、7人の有識者がこの水問題を「工学的・科学的」に話し合う「有識者会議」だ。 2020年4月開催。 会議での当初の議題は大雑把には、2つ。 1 リニアのトンネル掘削で失われる水を全量大井川水系に戻す方策 2 上流域での減水が中下流域の地下水に影響を及ぼすのか。 第4回会議では、主に、「2」に力点が置かれていたかと思う。 その詳細を書く時間はないが、JR東海は、従来から「中下流域に影響がない」と主張しているが、今回、その根拠となるようなデータを示した。その一つが「大井川の渇水期でも、中下流域の地下水位は下がらなかった」ことを示すデータ。 ![]() もっとも、有識者7人のうち、何人かは「『影響がない』との根拠を明確にしてほしい」、「大井川と地下水の関係を具体的に示してほしい」との意見を述べたが、閉会後の記者ブリーフィングで、福岡捷二座長(中央大研究開発機構教授)はこう発言した。 「方向性が見えてきた。JR東海の計算による限り、トンネルを掘っても『中下流域の地下水への影響は大きくない』との共通認識は(有識者委員のなかに)あります」 これは、中下流域の地下水に影響なし、と断定したわけではないが、その合意ができつつあると明言したということだ。 有識者会議はあくまでも、水問題を「工学的・科学的」に議論する。 だから、明確な証明のもとで、「上流の減水が中下流域の地下水に影響を及ぼさない」との結論が導き出されるのであれば、それはそれでOKだが、私としては、では、「その中下流域の地下水の水源はどこなのか」ということを明らかにしてほしいと思う。 というのは、肝心なのは、流域住民がどこまで安心できるかであるからだ。 住民感情にどこまで迫れるか。有識者会議にはこれを詰めてほしい。 ●上流域の沢の流量が70%減る! 今回配布された資料は約1センチの厚さがある。 その膨大な資料の中から、私は以下の予測を見つけた。 ★トンネル掘削完了の20年後において、地下水位(計算上)予測値が低下することにより、渇水期の沢等の予測値としては、最大で7割程度減少する結果となっています。 ![]() なんだ、これは。 大井川の流量が、無対策なら毎秒2トン減ることはよく知られているが、トンネル掘削現場周辺の沢の流量が7割減る。これは生態系の劣化を意味する。 記者ブリーフィングで私はJR東海の宇野護副社長に質問した。 「この情報は初めて出てきたものですか?」 すると回答は、「今年2月、静岡県への『再見解』ですでに示している」という。 再見解とは、静岡県がJR東海に対して投げた「「引き続き対話を要する事項」という、47項目の質問に対する、JR東海の二度目の見解のこと。 そこで調べてみると、確かに、その説明はある。 だが、今回の説明はより具体的だ。表には沢の名前が明記されている。 「再見解」では流量予測について「一部の沢において流量が減少する結果となっています」と書かれているだけだが、今回は、「最大で7割程度減少する」と明記している。 ★まず「再見解」の資料は以下の通り ![]() ![]() ★対して、今回の資料では、具体的に沢の名が書かれている。 ![]() 私は記者ブリーフィングで「これは県の連絡会議で詰めるのか?」と尋ねたら、宇野副社長は「求められれば詰める」と回答した。 おそらくJR東海としては「動植物の移植」を持ち出してくるが、県の連絡会議ではそう簡単に結論は出ないと思う。 ●他県では工事は遅れている。 記者ブリーフィングで数人の記者が質問したのは「有識者会議はいつ終わるのか。それが判らないことには、JR東海が望む静岡県での着工もいつになるか分らない」ということだったが、福岡座長は「焦らないできちんと話し合っていく」と、いつまでに終わりにするかは言わなかった。 そして、JR東海は「静岡県に着工を断られたことで、20207年開通が延期になる」と表明しているが、この点で私はこう質問した。 「他県では、1年遅れ、2年遅れ、3年遅れの工事が散見される。これだけの遅れがある他県の現状から、それが2027年開通を難しくしているというご認識はありますか?」 ![]() 宇野副社長の回答は「ありません」ということだった。 また、私の質問を補完する形となったが、WEB参加のフリーの井澤宏明記者が「2027年開通が静岡のせいで難しいというのであれば、なぜJR東海は各都県での工事の進捗をそのホームページで報告しないのか?」と質問。 「HPには、工事現場の写真などをのせております」 「あれは、契約業者の情報です。工事の進捗率は載っていません。進捗率を出すべきです」 「それは考えていません」 「残念です」 ●難波副知事の見解 最後に静岡県庁で会議を傍聴していた難波副知事のコメントを紹介する。 「今日、驚いたのは、トンネル周辺で、地下水位が350メートル以上も下がるということ。どうなっているのか。トンネルから離れるから地下水位が変化しないからよしとするのかの疑問は残る。 また、中下流域への影響を見るには、今日出された解析でいいのか? 南アルプスは大変なことになると認識した」 ![]() 確かに、この資料ではトンネル掘削現場の周辺では、じつに400メートルまでの地下水の水位が下がることが予測されている。 それは、さきほどの「沢の流量が7割減る」とも直結している問題だ。 有識者会議でこれがどう話し合わせれるかはわからない。 ただ少なくとも静岡県では、この件は看過できない問題であるだけに、またJR東海との長い話し合いになるような気がする…。 ←拙著「リニア新幹線が不可能な7つの理由」。入門編として読まれています。 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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