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樫田秀樹

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★着工を認めるとは言わなかった知事
2020年6月26日14時。
 静岡県で川勝平太知事とJR東海の金子慎社長とのトップ会談が実現した。

200626川勝知事、金子社長を案内する  静岡県知事+JR東海社長

 JR東海の目的はただ一つーー「6月中に静岡県内でのヤード(作業基地)工事を認めてほしい」
 それでなんとか念願の2027年リニア開通に間に合うから…だと。
 だが、会談の結論から言えば、知事はこれにゴーサインを出さなかった。
 この結論はある程度予測できていた。というのは、10日前の16日、知事は県の8市2町の首長たちとオンライン会議を実施し、その場で首長たちから「私たちの思いを金子社長に伝えてほしい」との要望があったからこそ、会談実現に踏み切ったからだ。
 この8市2町、事務方(くらし・環境部)、そして「静岡県中央新幹線環境保全連絡会議」(以下、連絡会議)に参加する専門家たちとの間でこの5年間積み重ねてきた議論は、一言で言えば「県民の水を守る」との一点でそこにはまったく争いがない。
 このオール静岡の力を知事は無視できない、というよりも、知事は従わねばならない。
 
★簡単な経緯
 リニア工事には2つある。
1.準備工事  宿舎建設、ヤード整備、雨水排水施設等々、トンネル工事の前段階となる工事
2.本体工事  いわゆるトンネル掘削、そしてそれに付随する工事(非常口掘削、濁水処理施設、沈砂池建設等々)

 「本体工事」は、現在「連絡会議」、そして今年4月に国交省が始めた「有識者会議」の結論が出ていない以上、始められるものではない。
 また「準備工事」のうち宿舎建設などは2018年9月に始まっていたが、翌19年5月、ヤード整備の一部が本体工事に直結するのではとの県の判断で、準備工事は中断している。
 今回の対談は、金子社長がその準備工事の「再開」を目指したものだ。

静岡県庁前でのリニア反対の横断幕  200626静岡県庁前でのリニア反対アピール1  200626静岡県庁前でのリニア反対アピール3  200626静岡県庁前でのリニア反対アピール2  ← 県庁の外では、リニア建設に反対する市民団体が集まり、知事に工事再開を求めないように訴えていた。

★「ヤード整備をさせてほしい…」
 約1時間の会談中、金子社長は何度も「ヤード整備をさせていただけないか。なし崩し的にトンネル工事をすることはありませんから」と知事に打診したが、知事ははっきりとは「反対」とは言わないものの、「準備工事が5haを超えるのなら、県条例に従って、協定を結ばなければならない」と回答した。
 これは逆に言えば、5ha未満なら協定は不要。そして、実際、2018年にJR東海が始めた準備工事の面積は4.9haである。
 おそらく、準備工事を再開すれば、残り0.1haは確実に超えるので、協定締結が必要になる…と知事は回答したのだ。

★双方の誤解?
 一方で、川勝知事は「リニアに反対していない(これは、知事だけではなく県としての従来からの姿勢)。一方、命の水も守る。これは両立したい。私たちは運命共同体です」とも発言したことで、金子社長は閉会後の囲み取材で(幹事社以外の質問はわずか1問だけ受け付けて、帰ってしまったが)、幹事社の「6月中の工事再開へのスケジュールはあるか?」との質問に「条例をクリアして協定を結べば工事を認めてもらえる。県とは時間を置かずに確認したい」と回答した。
 知事も知事で、「5ha以上の工事には協定が必要だが、4.9haではご自由にどうぞということです」と、準備工事再開への明確な回答をしなかった。

200626金子慎JR東海社長  200626川勝平太静岡県知事 ← 会談後、囲み取材を受ける金子社長と川勝知事。金子社長は、幹事社からの質問のあと、わずか1問の質問だけを受けて帰ってしまった。

 この囲み取材のあと、条例や協定について「くらし・環境部」から説明があった。
 条例は、正確には、静岡県自然環境保全条例第24条。これに基づき、5ha以上の土地の改変には「自然保護協定」の締結が必要だとの内容。

 ここで、記者団から出た質問は、「知事がそれを強調した印象がある。つまり、金子社長は、その手続きさえ踏めば、準備工事をさせてもらえると思って帰ったのではないのか」ということ。

 知事には「くらし・環境部」から事前に情報提供もあったが、職員の田嶋さんは改めて「県として、本体工事と一体化となるヤード整備は認めない」と説明。

 私が受けた印象では、知事は会談では金子社長の要請をのらりくらりとかわし、遠回しに「NO」を言った。だが、記者たちは、知事の会談での発言は金子社長に「準備工事はできるんだ」との誤解を与えた可能性もあるとして、再度の知事会見を要請した。つまり、知事の口からはっきりと「再開工事は認めない」という必要があるのではと。

 私は、これが後日行われると思った。だからすぐに県庁を後にした。
 だが、「くらし・環境部」は本当に仕事が早い。すぐに知事にアポを取り、1時間後に、二回目の知事会見が実現した。そこで知事ははっきりと「ヤード整備は認めない」と明言したようだ。

★2027年開通はもともと無理だったのに
 これにより新聞各紙は、2027年開通は無理との論調を載せた。
 だが、今頃、その論調を載せるのはおかしい。なぜなら

⑴ 6月の準備工事再開は時間的に無理。
 というのは、協定締結するには、それを県の「連絡会議」で話し合わねばならないから。連絡会議が最後に開催されたのは4カ月前の2020年2月。それ以来、県がJR東海に連絡会議の開催を呼び掛けても、JR東海はその日程を組もうとしてない。もっとも4月から始まった国の「有識者会議」の準備や参加、そして6月23日の株主総会もあったろうから、時間的に難しかった一面はあるかと思うが、JR東海が「連絡会議」参加に応じない限り、「工事再開」は実現しない。そして、6月26日に会談をして、残る平日である6月29日と30日のどちらかで「連絡会議」を調整するのは絶対に無理。

⑵ 他県も工事が遅れている。
 じつは、これは川勝知事が今回の対談のなかで金子社長に投げている説明だ。
名古屋駅周辺では用地買収が終わっていない。2021年3月まで延期される予定だ。岐阜県では非常口のトンネル崩落があり工事が中断した。長野県大鹿村の除き山非常口工事も2年遅れだ。それを言わないで、静岡県だけが工事を遅らせているように言われている
 これに対して、金子社長は明確には回答せず「静岡県だけの原因と言っているのではない。ただ静岡での工事が一番時間がかかるから、という切迫感があります。2027年末までになんとか竣工したい」と説明した。
 おそらく、今回の会談を取材した記者たち(50人以上いた?)の多くは静岡県以外の情報をもたない。だから、ここに焦点を当てた記事はない。
 しかし、他県の工事の遅れを知っていれば、もう、昨年や一昨年の時点で「2027年の開通は無理」との判断はできる。
 今、静岡県では他県での工事の遅れの情報を収集しているところだ。

 ちなみに、私もその情報収集をしているところで、その一部をここに公開する。
 なかには「3年遅れ」もある。これは2027年開通は無理でしょう。

リニア、各県の工事の遅れ

 それにしても、このトップ会談は「全面公開」として地元テレビが生中継した。視聴率はどれくらいあったのだろうか。

 最後にお願いですが、静岡往復だけで1万円以上がかかります。取材費へのご寄付はいつでも歓迎しております。本ページの右欄でもそのお願いをしていますが、全国的にコロナ禍から移動の自由が宣言されたようなので、再び、泊りがけの取材も増えますので、どうぞよろしくお願いいたします。ご寄付をいただいた方には、雑誌に記事が出た場合の記事の送付(データ)や単行本の謹呈などをさせていただきます。

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コメント
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2020/06/28 09:04   [ 編集 ]
負の遺産リニア
もともと無理な工程なのに、後々静岡県のせいにするでしょう。10項目以上のリスクを抱えて強行する事業ではない。安倍ー葛西ラインの猛省を求める。
2020/06/28 10:11 たそがれ裕次郎 URL [ 編集 ]
静岡県知事さんの対応は当然‼️
大井川の減水で産業と生活の死活問題だから、リニア工事認める訳にはいかない県知事さんの態度は当然です‼️こうした問題が出ることを思量せずに「認可した」国交省の判断こそ問題であったのです‼️イージスアショア中止に続き、辺野古基地もリニアも止める判断を国に求めたいですね‼️
2020/06/28 19:56 米山義盛 URL [ 編集 ]
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2020/07/07 01:50   [ 編集 ]















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