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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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前回のブログで、長期にわたる「与える」だけの援助が難民の人間性をないがしろにしてしまうことを、ごく簡単に描きました。
じつは、そういった「援助って本当に役に立つんですか?」「善意は本当に活かされるんですか?」といった問い合わせが、学生さんを中心に、ときどきメールで寄せられることがあります。 以下、私の考えを簡潔に記しておきます。 善意は、いいものでも悪いものでもありません。使う人によって、いいものにも悪いものにもなります。 たとえば、「水」は旅人の渇いたのどを潤すこともできれば、そこに沈めて人を殺すこともできます。 「包丁」はおいしい料理を生み出すこともできれば、人を殺すこともできます。 「善意」も同じです。その場、その時、その状況下において、どう使われるかで良くも悪くもなります。つまり、「道具」の一つです。 少し、具体的な話をします。 1995年頃、ネパールを取材したことがあります。 首都カトマンズから車で半日行ったある村には、空っぽの校舎がありました。窓ガラスも机も、扉すらありません。使われなくなったのではなく、建設途中で廃棄されたのです。 日本のある大学教授が「子どもたちに教育の機会を!」と、数十万円の私財を投入したという、夢の校舎のはずでした。ところが、その建設費は、次々と地元の有力者たちのポケットに入るだけで、結局、資金不足となり校舎建設は止まったのです。 私は村人に尋ねました。 契約書は? 見積りは? 建設後の教師の給与は誰が払うのか? 村人は何を聞いても、「さぁ・・」と繰り返すだけでした。 同じような事例は他にもあって、やはりネパールの他の村では、当時の社会党(現・社民党)の女性議員たちが「子どもと女性に識字教育を!」とやはり私財を投じましたが、結局、建設すら始まりませんでした。 この二つの失敗事例には共通点があります。 村の有力者にポンと金を渡したこと。みんなの学校なのに、村人との相談もなく始めたこと。金を渡した後、建設の進捗を確認する手段をもっていなかったこと。 いい意味で「相手を信じていた」のです。 また、両者とも、校舎を建設して、はい終わり、のプロジェクトでした。 学校とは、生徒がいて、先生がいて、その先生たちに払う給与も必要で、校舎の維持費、水光熱費、最低限の文豪具代などの運営コストがかかるのに、建設だけで終わろうとしていたのです。 村人の念入りな打ち合わせもなく始めたプロジェクトだから、当然、村人とすれば「勝手にやって」となるのは当然で、「私たちの大切な学校」との意識が根付かなかったのです。 ネパールで教育活動をする日本の老舗NGOの代表は「僕はこれを蜃気楼現象と呼んでます。『ネパールは貧しいけど、人の心は澄んでいるわ』なんて、勝手な美しいイメージだけで文化、習慣も知らずに金だけ渡すんですからうまくいきません。それに、学校は作ってからの運営こそ大変なのに、皆、作るだけで終わっていますから、ネパール政府も因ってます。自己満足ですわ」と批判の目を向けています。 この老舗NPOは、とにかくまず地元の住民が「自分たちはここまでできる」と、できる限りの共同出資や労力提供などを行ってから、「補助的に」支援するのを信条としており、実際、それでこれまで数十もの学校を作ってきたのです。 (この記事は、http://homepage2.nifty.com/kasida/social-matter/frame-nepal.htm をご覧ください) こんなふうに、ポンと金を渡す事例が増えるにつれ、「では、我々がその仲介を」とネパール人がNPOを設立するのですが、関係者によると、かつては100くらいしかなかった教育NPOが90年代には約1万にも増えたそうです。ほとんどが外国からのカネをポケットに入れる輩です。 ★井戸はどうか? 衛星な水源確保のための「井戸堀り」にしても、善意が先走り、自分たちだけで作ってあげると、そこの住民には決して大切にされません。壊れたら「お前ら、直せ」と言われるだけです。また、井戸がない場合、主に女性たちが離れた水源にまで水汲みに行くのですが、地域によっては、これは女性には大切な時間です。 男たちが周りにいないその水汲みの時間は、遠慮なく世間話や愚痴を言えるわけで、大切な情報交換の場でもあるわけです。それが村の中に井戸ができるとそれができなくなる。 もちろん、村の中に水源があったほうがいいとは私も思います。だが、その善意を使うかどうかは、まず、その地域の実情を捉えてからです。 それに、離れた場所への水汲みも、井戸ができてからも、結局、水を汲むのは女性の仕事。ここは、井戸を作るのか、それとも、男性諸君に「あんたらも水汲みやったら?」との選択肢を示すことだって必要なのに、一部NPOは「井戸は絶対にいいもの」との善意でコトを進めているのです。 ★毛布はどうか? もう一つの事例ですが、私が2年間暮らしていたソマリアには、日本から大量の毛布が「難民のために」と送られてきました。毛布はすばらしい。熱いときは木の枝にかければ日除けになるし、寒い夜には暖を取れる。さらに日本製毛布は縫製が丈夫なので、誰もが喜びます。 ですが! この最高級の毛布がタダで出回ったことで、一部の地元の店では毛布がまったく売れなくなりました。毛布を多目に手にした難民のなかには、それを町の住民に売って現金を手にする人が続出したのです。地元商店はさぞや歯ぎしりしたことでしょう。 ★古着はどうか? 同じような事例は、途上国に古着を送る運動にも見られます。古着をある村に大量に寄付した分だけ、地元の商店では売り上げが減る。 もちろん、商店から遠隔地にあり、それほど売り上げに影響を及ぼさないような村なら、古着の寄付は大丈夫です。ただ、そういうリサーチがあらかじめなされているのか、いないのか? 善意だけで人々が救われると思っていないのか? ★被災者の誇り 数週間前も、新聞の投稿欄で、東北大震災の被災者が「自分たちだって何かできる。だのに、ボランティアの人たちに子ども扱いされるように、もらうばかりの毎日だ。私たちには人としての誇りがある。それを活かすような支援であってほしい」といった主旨の意見を述べていました。 同感です。どんな状況であっても、人は立ち上がる力を持っています。 被災者であっても、いや被災者だからこそ、やる気のある人には、どんどん支援する側に加わってもらうことは必要です。 私は、善意の使うときの条件は、まず「目の前の相手を尊敬する」ことだと思います。つまり「人として、必ず何かをできるはず」との思想をもつことです。 「何もできない人たち」と思ったらそこから善意は活かされなくなります。 ただ、善意そのものはなくしてはいけない大切なものです。その善意を汲み上げ、正しく使われる方向に導く役割をNPOがもってくれることをきたいするばかりです。 ↓ ブログランキングへの応援クリックお願いいたします。 ![]() ![]()
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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