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樫田秀樹

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●八ッ場ダムは今年秋から湛水試験

5月14~15日。群馬県の上野原町で建設中の八ッ場ダムの取材に出かけました。
 八ッ場ダムについては、2009年に民主党政権が「建設中止」を宣言して、実際に工事は止まりましたが、2年後に工事が再開。

 そして8年たった今、どうなっているかの情報がほとんどまったく入ってきませんが、八ッ場ダムはもう完成間近で、今年の秋から湛水試験が始まります。

八ッ場ダム。完成間近←完成間近の八ッ場ダム。今年秋に湛水試験が始まる。

 ただ、おそらくは、八ッ場ダムの建設地である川原湯温泉地区の住民の今を知る人はほとんどいないかと思われます。それほどに、八ッ場ダムの今はまったく報道されておりません。

●その特異性は「同じ地域への集団移転」
 八ッ場ダムがほかのダムと違うのは、他のダム予定地では、住民がまったく違う土地に代替地をあてがわれるのに対して、八ッ場ダムでは、温泉街という観光地であることもあって、多くの住民の希望で、その同じ地区で代替地を国側に確保させて、そこに住民が集団移転しようとしたことです。
 ちょっとだけ具体的書けば、温泉地区の南側の山を切り崩して平坦地を造成し、そこに希望する全住民を移転しようとしました。

 ところがふたを開けてみると、その代替地(山奥)の地価が都市部とほとんど変わらぬ価格(坪17万円)に設定されたため、失われる土地や家屋への補償金をもらったとしても「これじゃ合わない」と約8割の住民が故郷を離れ、町に出たことです。今、そこにはかつての川原湯温泉街はありません。あるのは、少人数の住宅街のなかにポツンと温泉施設があるだけです。

八ッ場ダム。移住地はスカスカ←八ッ場ダム。移住地はスカスカ。かつての賑わいはない。車が多数駐車しているのは工事現場の事務所。じつは住民が住むはずだったが、空き地になったので、事務所として使われている。

 もうちょっと深い裏事情を書くと、川原湯温泉では、土地を持っている人、いわゆる地主は全体の3割程度しかおらず、彼らは莫大な補償金を手にしました(10億円単位)。しかし、土地のない人、すなわち、借地で温泉業や土産屋などを営んでいた人たちは、補償されるのは建物だけなので、その補償額は地主の数十分の1だったと言われています。
 
 さて、都市部(前橋や高崎市など)と同じ地価であれば、病院、店、学校などが整備されている都会にこの際行ってしまおうと思う人がいても当然の話で、果たして、川原湯温泉地区からは8割の住民が町外へと個別移転しました。

 かつて川原湯温泉街と言われた集落は、今は寂しいものですが、残った方たちの中には、最初は激しくダム計画に反対はしたものの、現在では、現状を粛々と受け入れ、また、やっと地主になれたことで、自立できている人生を「前進」ととらえる方もいらっしゃいます。
 昔の川原湯温泉街では、発言力の強いのは地主であり、借地人にはそれがなかった。でも、今では、そういうヒエラルキーがなく生きていける。
 この思いを私たちは理解する必要があります。

●リニアでも集団移転予定がある。
 で、何が書きたいかというと、リニア計画でも、リニア車両基地ができる神奈川県相模原市の山間部、鳥屋地区の谷戸集落で、同じように、同じ地区での代替地への集団移転(40数世帯)が決まっているからです。

山の上からの車両基地予定地←赤い線が車両基地の幅。集落のど真ん中が収容予定だったが、コミュニティ維持のため、赤線の外側の家屋も一緒にという、集団移転が予定されている。

 ところが、谷戸での問題は、集団移転をする、ということだけが決まっていても、「どこに」「どれくらいの広さの土地が」確保されるのかも、補償金も決まっていない。順番が逆だと思うのですが、住民がJR東海などと決めた事案である以上、外部の人間がああだこうだは言えません。

 ただ、もし、代替地での地価が高かったり、今までよりも狭い土地で住むことになったり、より不便な場所であったりした場合は、川原湯温泉同様、コミュニティの解体も考えられるのです。
 
 現在、谷戸地区では、用地交渉などを担う神奈川県は住民とはすべて「個別交渉」。住民を崩すにはもっとも効果的なやり方です。
 私は個人的には、こういった用地買収については、全住民が参加しての説明会で進めるべきだと思います。そこで出される意見や質問を全員が共有できて、その知見を高めることができるから。
 でも、戸別訪問は個別撃破であり、また、補償金の具体額が提示される以上、隣近所でもそれを話し合うことは憚れるようになり、ほとんど誰もが、何がどう進行しているのか判らない状況で買収が進んでいきます。

 ただし、谷戸集落が川原湯地区と違うのは、八ッ場ダムの場合は50年前には「大反対運動」から始まり、その長年の闘争の結果、疲れたり、後継者世代の考えの違い(補償金で街づくりをする)などで、今の形に落ち着きますが、リニア車両基地予定地の住民は、心では反対していても、ほとんど闘うことなく粛々と集団移転を受け入れた。もし代替地が不便な場所であったとして、そういった心持ちでは、JR東海や神奈川県と深い交渉できるのか? ここにも注視していきたいです。

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