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●「今までのような中途半端なハンストはしない」

 「今までのような中途半端なハンストはしない」って…。茨城県牛久市の入国管理センターに収容されている外国人たちが一斉にハンストを開始。中には「水も飲まない」人もいる。

 このブログでも何度か伝えてきたが、難民申請をしてみたが難民とは認められず、かつ、在留資格も失ったことで、200人以上の外国人男性が茨城県牛久市にある「東日本入国管理センター」に収容されている。
 だが「仮放免」制度を使えば、センターから出て日本に暫定的に住むことはできる。
 その条件とは、主に「身元保証人」がいることと「住居」があることだ。また、仮放免中は「就労禁止」で住居のある都道府県の外に行くには許可が必要などの制限がある。

●なかなか出されない「仮放免」許可

 ところが、この制度が活かされていないとの不満が被収容者の間で高まっている。
 実際、私はこれまで4度このセンターを訪れ、延べ15人以上の被収容者と面会してきたが、その半数以上が既に2年以上も収容されている。
 中には、日本人妻もいて、その妻が働いているので、仮放免の最低条件が整っているのに出れない人もいる。

 「仮放免」申請を出すと、その許可・不許可の裁定が下るのにおよそ75日以上かかる。つまり、2年以上いる人たちは、10回前後も仮放免申請をだしているのに、一度も許可されない。 そして、その不許可の理由も一切開示されない。

 共通の不満を一言でいうと「ここは刑務所以下。刑務所ならば、言い渡された刑期でいつ出られるかわかる。だが、難民申請しただけの私たちがなぜいつ出られるかわからない状態に置かれているのか」

●ハンスト決行
 
11月20日。
 センターはいくつかのブロックに分かれているが、あるブロックの22人の被収容者がいっせいにハンストに入った。要求は、この仮放免の運用の改善を求めるものだ。

181120申入書1 181120申入書2



 被収容者のなかには、いつまで収容されるのか分からない状況に絶望して自殺する人もいる。
 今年4月にもインド人男性が自殺した。
 今回の22人のなかには、そのインド人と同じ部屋にいたブラジル人、Wさんもいる。Wさんは、名古屋の収容施設で1年、そこから牛久に移送されて9カ月間という計1年9カ月の収容が続いている。

 11月26日、私はWさんに会った。
 アクリル板越しのWさんは、ハンストから1週間経っても元気そうだった。
「最初の3日間がきついが、それ以降は体が慣れたのか、元気です」
 とは言うものの、この日においてハンスト者は19人に減った。だが、既に3キロ痩せたというが、Wさんは徹底してハンストを続けると宣言する。なんと、水すらも飲んでいないというのだ。
 汗の書かない時期とはいえ、Wさんの唇は乾いていて、小さな亀裂が入っているように見えた。

 さらに、11月28日にWさんと面会した市民団体メンバーの話によると、センターはWさんを違うブロックに移したという。つまり、ハンストしている人たちを引き離した。実際、28日時点でのハンスト実行者はさらに数を減らしているそうだ。

 ともあれ、私が心配するのは、水なしのハンストでは、もうこれを書いている今でもWさんの体調に異変が生じているであろうことだ。さすがに水なしで1週間以上ではもう限界だろう。だが、Wさんはこう言い切った。
「ハンストはこれまでも何度かしてきました。でも、今回は、今までのような中途半端なハンストにはしない。私は最後までやりきります」
 最後ってなんだ。
 それが、せめて病院に搬送されて体調を回復することにつながればいいが、Wさんは「万が一」も覚悟してやっているのだと思う。 この件は随時情報を入手しなければ。
 
 入管側はハンスト実行者の要望に対して「回答しません。仮放免の運用も柔軟にならない」(Wさん)と回答したようだ。要確認。
 私は来週また再訪するが、Wさんには無事会えるのだろうか? この件は、そのうち、入管側職員にもきちんと取材をしての記事発表をしたいと考えている。

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2018/11/30 01:04 人権 TB(0) コメント(0)
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