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樫田秀樹

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●週刊SPAに掲載
 今、羽田空港の跡地を巡って、一見、不可思議な動きが起きています。
 ごく簡単に言えば、東京都大田区が跡地のうち5.9haを165億円もかけて区費で国から購入し、それで、区の事業を起こすのかといえばそうではなく、大企業に貸し出すというもの。国と企業とが直接売買すればいいのに、なぜこうなったのか。
 この背景を描いた記事が今週火曜日発売の週刊SPAで掲載されております。

SPA180718・24表紙

 ちなみに、本文を半分ほどに縮めた記事は、インターネット版の「日刊SPA!」にけいさいされています。こちらです。

 宣伝ついでに、もう少し詳しく書くと

●1970年代  羽田空港、沖合に移転
 かつて羽田空港は、現在の位置よりも数百メートル内陸側の大田区の市街地に隣接。その危険さから、国は羽田空港を今の沖合に移し、その結果、200haという莫大な空港跡地が残った。

空港跡地

●1980年代 都が跡地を買うことになっていた
 81年、国土交通省、東京都、大田区、品川区は「跡地は都が取得すること」と合意。つまり、区は都から土地を無償提供されると想定していた(もともとは大田区の土地)。

●1990年代~2000年代  突然、区が買うことに。
 区は、跡地に区民のための施設(科学館とか多目的広場など)を建設する計画を立てる。そのために、1991年から区税で「羽田空港対策積立基金」を年2億円のペースで積み立てた。
 ところが、2007年に現在の松原忠義区政が誕生すると、区の主張は「都が跡地を取得しないなら区が取得する」とトーンダウン。そして不思議なことに、それまで年2億円だった積立金がこの07年度に突然60億円、翌08年度には80億円を積み立てている。
 なぜ? 私の質問に区は「跡地を購入するため」と回答している。このころには既に跡地利用計画があったのだ。

●2010年代 マイナス97億円?
 そして、今年5月25日、区議会は、跡地利用のために積み立てていた積立基金172億円のうち、165億円を使って、跡地を買い取ると決定。そして、そこで区が何かを建設するのではなく、鹿島建設グループに50年間貸与するという。
 だが区は「鹿島建設グループ」に50年間貸与することでの賃料が212億円入ってくるからプラスになると説明。ところが、よーく調べると、この跡地に建設される施設のうちの約4000平米を区が借りることになっている。その賃料、月2400万円。つまり、50年で144億円を区は施設に払うことになる。つまり、単純計算では、212-165-144=-97億円ものマイナスとなる。
 だが区は、「跡地での事業で区への波及効果があります」と説明するが、その数字は持ち合わせていなかった。

●「関係者とは交渉も打ち合わせもしていません」 え~!

 そもそもいったい誰が土地代を165億円と算定したのか。大田区の奈須りえ議員がその交渉記録の公開を求めたところ、なんと区は「関係者と交渉、打ち合わせ等を実施していない』とした『文書不存在通知書』を送付。私の問いには、「区内の部署で算定した」そうだ。

公文書不存在通知


●座長はなぜ「和泉洋人」総理大臣補佐官なのか?
 
 羽田空港周辺は、2014年に国家戦略特区に指定された。この土地の利用を巡り「羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会」が設置され、委員に厚労省幹部、国交省幹部、大田区、川崎市、横浜市がいるわけだが、座長は「和泉洋人」総理大臣補佐官。
 なぜ座長に政権の中枢にいる人間が就くのか? これはなかなかないケースだ。


●なぜ、東京オリンピックなのか?
 いずれにせよ、鹿島建設が代表企業となり計9社が跡地開発を行うが、18年秋に着工。20年には東京五輪までに一部施設を先行開業するという。
 東京オリンピックに間に合わせる。最近の東京都内の公共事業は、こんなの多いな。
 終戦直後の道路計画を28カ所で復活させ、無理やりに道路をつくる「特定整備路線」。
 羽田空港増便のために飛行機が都心を低空飛行計画。
 (もう間に合わないけど)高速道路の東京外かく環状道路の竣工
 等々。

 ともあれ、記事全文は雑誌を読んでください。

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2018/07/12 15:38 未分類 TB(0) コメント(0)
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