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樫田秀樹

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●岐阜県のリニアルート、245Km地点での放射線測定

 愛知県の「春日井リニアを問う会」の川本正彦代表から、4月上旬に実施したという、リニアルートの245Km地点(品川駅から245Km)での放射線測定の結果が送られてきました。

 川本さんは、データに信頼性をもたせるために、この調査を過去何度と実施しております。また、岐阜県在住で核開発に反対する運動を展開する市民団体「多治見を放射能から守ろう!市民の会」の井上敏夫代表も、リニアルートが決定した2013年には早くも同地点で測定を行っています。

 その結果の概要を2年前、私が整理したのが以下の表です。単位は毎時マイクロシーベルト。
 使用した機器は、アメリカ製のInspector。地点②、③、④はウラン鉱床地帯です。

岐阜県245Km地点 3回測定

 2年前の測定を取材した時の記事はこちらをご覧ください


●今回の測定結果

 で、今年4月9日、川本さんは再度計測を実施しました。
 その結果は以下の通りです。
 ただし、今回はInspector機は使用しておりません。
 そこで、ルート上の値とウラン鉱床地帯上での値とを比較するために、2年前と今回とで使用した、Inspectorではない測定器の値も公開しております。

岐阜県245Km地点 180409測定
 
 これを見て分かるのは、Inspectorではない測定器でも、やはりルート上の値のほうがウラン鉱床地帯上の値よりも高いということです。
 
 じつは、ある情報ルートでは、岐阜県ではすでに「ウラン残土が出た」との話も私の元には届いておりますが、こういう2次情報、3次情報はすぐに信じることは避けます。
 でも、245Km地点の地下に「何かがある」との推察は外れてはいないと思います。何があるのか。
 これは、市民団体が心配しているだけではなく、岐阜県の有識者も心配していることです。

 それについては、『リニア、ウラン残土が出てきたらどうするのか? → 「出てくることを前提にしていません」』と題したブログで紹介しております。ご参照ください。
 
 JR東海、岐阜県、国には本気の調査を望むところです。
●事業認可後に行ったウラン分析のためのボーリング調査は1地点の2回のみ

 最後に、この岐阜県作成の図の説明を。

ウラン分析のボーリング 2016年7月公表01 ウラン分析のボーリング 2016年7月公表02

 上の図はJR東海がどこで、ウラン分析のためのボーリング調査を行ったかの図です。
 『拡大1』と『拡大2』とありますが、「拡大2」は、「拡大1」の図にある「約3Km」の左側に位置します。「拡大1」の図の「凡例」で覆われている箇所です。この「拡大2」に245Km地点があります。
 この図が2016年7月に公表されました。

ウラン分析のためのボーリング2017年6月公表

 この図は、2017年6月に公表。

 点線はリニアルート。
 この一帯で掘削工事で発生する残土は、拡大図にある「南垣外非常口」から排出されます。その非常口の掘削が始まっているのは(本線トンネルの掘削は3年後)、前回の本ブログで伝えた通りです。

 当初「リニアルートはウラン鉱床を外れている」と主張していたJR東海ですが、岐阜県環境影響審査会などの指摘も受けてか、ウラン鉱床ではないが地質が似ている地帯とのことで、「約3Km」の地点でのボーリング調査を実施ます。

 ところが、その調査結果を描いた「2017年6月」公表『ウラン鉱床に比較的近い地域及び地質が類似している地域における地質状況について(平成28年度調査分)』と、その前年の「2016年7月」公表前年に発表した同名の資料を見ると、以下のことがひも解けます。


★「3Km幅」において、ウラン分析をするボーリング調査は3カ所
★「3Km幅」外においては、ウラン分析をするボーリング調査は1カ所

これを時系列で整理すると

 ★2012年1月19日(検査のための試料採取日) ⑧地点(245km地点)
 ★2013年1月8日(分析する会社の試料受付日) ⑤地点(南垣外非常口に近い場所)
 ★2015年12月25日(試料採取日) ③地点(南垣内非常口かそれに非常に近い場所)
   (上記3地点の地点番号は「2016年7月」公表版による)
 ★2016年10月17日(試料採取日) ①地点(南垣内非常口かそれに非常に近い場所)
  (この地点番号は「2017年6月」公表版による)

 JR東海はこの地域で「11本のボーリング」を実施しておりますが、そのうち「ウラン分析をする」地点は3地点(4回)でしかありません。
 そして、最初の二つは、公にはリニアのルートが確定していない時期での調査です。
 
 つまり、2014年10月の事業認可後にJR東海がウラン分析のためのボーリング調査をしたのは2地点(ほぼ同地点)。

 これも以前ブログに書いたけど、思った以上に反響がなかったのが、JR東海がじつは2012年や2013年1月という、まだリニアルートが確定していない時点で、まさしく川本さんたちが測定した245Km地点や非常口予定地近くでボーリング調査を行っていたという事実です。記事はこちら

 なぜ、ルート確定前に、まさしく今の確定ルート上でのピンポイントの調査が可能なのか。
 そのなぞ解きをする時間はありませんが、2016年と17年に公表された報告書では、ウラン濃度は低いので問題なしとの報告が上がっています。
 だがそれならそれで、なぜJR東海は、2012年と2013年にすでにウランの有無の調査をしていた事実を一般住民に説明してこなかったのか?(もししていたとしたら、この文節は後日削除します)

 細かな点でいくつかの疑問を覚える事案です。

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