●単なる偶然? 9年前とほぼ同じ組み合わせのゼネコン リニア不正入札疑惑に次々と東京地検、そして公正取引委員会の手が入っている。そのうち、政界にまで捜査の手が及ぶのか?
私には今回の事件を取材するだけの時間や財布がありませんし、黙っていても、今回だけはマスコミが連日のように報道してくれるので、その結果を待つだけとしています。
ただ、古い資料と見比べていると、「これは偶然か?」との組み合わせを見つけました。
これまで、JR東海は品川・名古屋間で22の工区でゼネコンと工事契約を結んでいますが、もっとも注目されている一つが、南アルプスの掘削を担う
●南アルプストンネル(山梨工区) と
●南アルプストンネル(長野工区) です。
山梨工区の工事起点は早川町。長野工区のは大鹿村です。
この町と村で、2008年、中央新幹線(まだ「リニア」方式とは決まっていなかった)の建設をにらんだ「地質調査」が行われました。具体的に言えば、水平ボーリングを実施したのです。
●● このとき、
早川町で水平ボーリングを担ったのは、一般競争入札を落札した
★「
大成建設、名工建設、銭高組」JV(14億3000万円(税抜き))
ところが、現在の「南アルプストンネル(山梨工区)」で工事契約したのは
★「
大成建設、佐藤工業、銭高組」JV(契約金額:非公表)
●●また、
大鹿村で2008年の水平ボーリングを一般競争入札を落札したのは
★「
鹿島建設、飛島建設、ジェイアール東海建設」JV(16億1000万円(税抜き))
そして現在の南アルプストンネル(長野工区)の工事契約業者はと見ると
★「
鹿島建設、飛島建設、フジタ」JV(契約金額:非公表)
となっています。どちらも3つのうち2つが同じ業者。
←大鹿村では2008年に1kmの水平ボーリングを実施。直径10センチだったが、その穴からは今も24時間365日、南アルプスの水がコンコンと流出している。 私にゼネコンの工事契約のことはよく判らないので、ここで「こうなんだ!」と断じることは出来ない。
だが少なくとも、スーパーゼネコンの2社が同じ地点の施工を担っているのはちょっと気になる。
もしかしたら、2008年の実績があるから、本工事の「公募競争見積もり方式」に反映されたということでの決定した? 素人が推測でものをいうべきではないです。ちょっと勉強します。
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