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●明日、11月7日から、山梨県早川町で残土運搬が始まる。

 山梨県早川町。
 南アルプスの山梨県側のトンネル掘削の最前線です。
 以前も書いたように、ここから掘り出される建設残土は約329万立米。まず120万立米が町の最北部に運ばれ、早川町と隣の南アルプス市とを結ぶ「早川・芦安連絡道路」の建設の一部に使われますが、その残土搬出がいよいよ明日7日から始まるようです。

 11月3日。その詳細を尋ねるため、山梨県で旅館業を営むAさんの元を訪ねました。

奈良田温泉のいろり←Aさんのいろりで話す。

 早川町のことは本ブログで何度も書いていますが、情報を整理すると以下のようになります。

●トンネル掘削では約329万立米の残土が発生する。
●うち120万立米がこの11月から、町北部に建設予定の県道「早川・芦安連絡道路」建設のために搬出される。
●だが、掘削現場から「連絡道路」予定地まで残土を運ぶ県道37号線は北に行くほどに細くなり、一日数百台ものダンプの相互通行は無理。しかし、県には「拡幅」の予定はない。14トン規制しかない22カ所の橋の補強だけは行う
●早川町では、数年後に、残土運搬のダンプが県道を1日930台(往復)を走ることになる。37号線沿いの旅館にとっては、閑静な山間地のイメージが崩れ、物理的に観光客の車も渋滞に巻き込まれるため、観光業の死活問題となる。旅館の主たちは、町に対して、対策を訴えてきた。
●やはりというか、JR東海は、残土運搬ルートの一部を県道37号線に加え、県道37号線と平行に流れる「早川」の河川敷のなかに運搬ルートを作る。舗装道路は無理なので、砂利を敷き詰め、それを固める工事になるようだ。
●だが、河川敷ルートから再び県道37号線に上がる途上には、残土運搬で観光業への影響が甚大になることを恐れるAさんの土地がある。Aさんは、自分の土地を使うならば、町やJR東海に対していくつかの「要望」をのんでもらうことを要求している。

 さらに詳しい話を聞くためにAさんのもとを訪れたわけですが、その内容は以下のようになります。


●ルート概要

★JR東海の計画では、残土運搬ダンプは、掘削地から県道37号線を通って北上する。だが、町北部の奈良田温泉地区の数百メートル手前で河川敷に降りて、奈良田温泉地区を過ぎて「奈良田橋」の手前で再び県道37号線にあがる。その、河川敷から県道37号線に上がるところにAさんの土地がある。

早川町河川敷ルート1-1←赤い点線が、JR東海が示した河川敷ルート。真ん中の黒丸から左が奈良田温泉街。Aさんらは、もっと温泉街からルートを離せと要求している。青い線が早川。右端の赤い楕円がAさんの土地。ここから再び県道37号線に上がる。

★Aさんの土地を通って再び県道37号線に上がって北上すると、一般車両が通れない「開運隧道」(入口に鍵がかかっている)を通り、そこを抜けたところで、再び河川敷に降りて、そのまま建設現場に到着する。

早川町開運隧道←地元住民以外は鍵を持てない開運隧道。残土運搬車はここを通った後・・(写真はgoogle earth)

 早川町河川敷ルート2開運隧道を抜け、しばらく県道37号線を走り、右の③の地点から再び河川敷に降りる。そして
早川・芦安連絡道路の早川町部分←早川・芦安連絡道路の早川町側に到着。ここに120万立米を埋める。だが、橋の建設にそもそも谷の埋め立てが必要なのかの疑問は残る。


●Aさんの条件

★Aさんは、個人的にはリニア計画に同意をしていません。だが、早川町北部と南アルプス市とをわずか4キロ(設計変更で5キロから4キロになった)でむすぶ「早川・芦安連絡道路」は、Aさんだけではなく、町の悲願だった。というのは、現在、南アルプス市から早川町北部に行くには、「V」の字ようなルートしかなく、1時間半もかかるのだが、連絡道路はこの「V」の字の二つの頂点を直線で結ぶことで、アクセスを飛躍的に便利にする。

 だからこそ、Aさんはリニア計画に反対ができなくなってしまった。、

「私も、この地区の一員として、連絡道路の実現を何十年も陳情してきました。だから、それがリニアの残土で作られるといっても、今さら反対できないんです」(Aさん)

★だが、Aさんは、河川敷から37号線に戻るルートの土地をもっている。今のAさんができるのは、自分たち観光業への影響が極力出ないルート設定をJR東海と町に要求することだった。すなわち

 河川敷ルートは、旅館がある側の河川敷ではなく、河川敷のギリギリ向こう側を通ること
 
★JR東海はこの要望を受け入れる方針とのこと。(まだ契約書はかわしてはいない)
 河川敷での道路建設は12月から始まるようです。


●残土運搬始まる

 ただし

★リニア工事での残土運搬は「11月7日」から開始される。当初は一日数十台の規模なので、河川敷道路が完成しなくても県道37号線だけを使うようだ。
 奈良田温泉街から県道37号線を北に向かうと、すぐに開運隧道に着くが、ここから先は一般車の通行は不可能。トンネル入り口には鍵のかかっているゲートがあるからだ。地元住民だけが鍵をもっている(私がそこから先の写真を撮れたのも、Aさんが同行してくれたから)。
 
 さて、Aさんは、JR東海にも町にも深い不信を抱いています。

 1.JR東海への不信

★10月にJR東海の山梨工事事務所の担当課長ら3人が、現場の環境を概観するため、Aさんの宿に泊まった。Aさんは、町で 行われた住民説明会でもそうだったが「観光業に対する影響にいろいろな意見があるが、いったいどう捉えているのか」と問いただした。
「その影響をどう判断するのかが難しいのです」(JR東海)
ーーJR東海だってホテルも運営しているでしょ。そのすぐ近くが車列や騒音や砂ぼこりだらけになったら困るでしょ」
 この質問に対しては、「ニヤニヤ笑っているだけでした」(Aさん)

 2.町への不信

 本ブログでは、旅館業経営者からの「環境の激変で経営が傾くぞ。どうするのか」との訴えに、町長が「俺が何とかする。倒産したら町費で補償するから」と答えたことを書いたことがありますが、町は今でも、観光業への影響は「ない」と表明しています。
 そこで、Aさんは、町長にも役場の幹部にも、「まず、観光影響調査班を設置して、リニア工事が観光業にどれほどの影響を与えるのかを調査せよ」と何度も訴え、これが今、実現しそうなところにまで来ています。
 調査してほしい主要ポイントは二つ。

1.観光客からどういう意見があるかを拾うこと。
2.観光客が、閑静な山間地ということで来てみたら、ダンプ街道に幻滅し、それをSNSなどで拡散したら大変なことになる。ネット情報を随時チェックせよ。

 ただし、町が、どういうメンバー構成でこれを組織するかは未定。
 役場の職員や推進派の経済団体メンバーだけで構成したら結果は見えているので、Aさんは、外からの有識者、一般公募の町民などを入れることを望んではいるようです。

「この調査をやってもらわないことには、リニア工事で被害を被っても、私には反論することができない」


●なぜ11月7日からの残土運搬が可能なのか?

 残土運搬が11月7日から始まると書きました。
 ところが一点、不思議なことがあります。それは、本ブログで以前も書いたことですが、残土運搬を可能にするため、山梨県は県道37号線で14トン規制しかない22の橋梁の補強工事を行います。
 ところが、この補強工事は終わっていません。正確には、始まっていない橋梁もある(こっちが多数?)。
 だのに、なぜ残土運搬ダンプが通行できるのか? 

早川町14トン規制

 そこで、早川町の県道37号線を管轄する「山梨県峡南建設事務所身延道路課」に電話をしてみました。以下の回答です。

「確かに早川町では22の橋梁の補強が終わっていません。しかし、事業者が『特殊車両通行許可』を山梨県道路管理課に申請します。それを受けた県は、大型ダンプであれ、『速度を落とす』『一台一台通行する』などを守れば、橋の強度は保たれるといったことを検討します。その結果、許可を出しました」

 とはいえ、もともと、早川町のあの狭い道では速度を出しようがないし、あの短い橋では数珠繋ぎ走行もあり得ないわけで、そういう条件下でも初めから14トン規制であったわけです。
 何か腑に落ちませんが、県がそれで認めたというのであれば、JR東海のダンプは走るしかない・・ということです。

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