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●ストップ・リニア!訴訟 第6回口頭弁論
 9月8日に第6回「ストップ・リニア!訴訟」口頭弁論が東京地裁103号法廷で行われました。

リニア裁判6街宣1←裁判前の街宣行動

 この日を境に、家族の体調悪化に付き合うことに忙殺され、数日間はまったく仕事ができず、ブログを書くことからも遠ざかっていました。わずかながら空いた時間を利用して、簡単に以下を書き留めます。

 この日、意見陳述に立ったのは、静岡県からの二人の住民(林克さんと服部務さん)と、静岡県の西ヶ谷知成弁護士。

リニア裁判6記者会見←口頭弁論の後の記者会見。左が林さん、右が服部さん。

 意見陳述は、市民団体「リニア・市民ネット」のブログ

 で公開されているので、そちらを参照してください。

●林克(かつし)さん
 静岡県労働組合評議会の議長。
 2014年5月。私は林さんたちが主催した、静岡県でのリニア残土が積まれる予定地や非常口建設予定地などを巡る南アルプスツアーに参加しました。
 自宅の横浜から静岡市への往復交通費に加え、このツアー料金が2万円+α(宿泊費込み)かかったので、初めは参加を躊躇しましたが、滅多にない機会なので思い切って参加しました。やはり行ってよかった。

 JR東海が今、静岡県で排出される360万立米という膨大な残土を積む予定の「燕(つばくろ)沢」などを視察し、豪華な山小屋「二軒小屋」(ホテルみたいだ)に泊まり、翌日は、そこから片道数時間をかけて西俣の非常口建設予定地まで歩きました。
 実感として分かったことは、南アルプスでの土砂崩れや落石は数年に一度の出来事ではなく、ほぼ毎週のようにどこかで土砂崩れが起こっていることでした。林道に設置されているガードレールはどこも落石でグシャグシャ。

南アルプスのガードレール←静岡県の南アルプスでは、こんなガードレールだらけ。いかに日常的に落石しているかだ。

 まさしく燕沢はその代表地。

燕 360万立米の残土が置かれる?←燕沢。広い。JR東海はここにリニアトンネル工事で排出される静岡県での残土すべてを積むことも選択肢の一つとして考えている。

燕沢 砂防ダムを超える落石←まったく同じ場所の反対側。砂防ダムがあっても、落石は毎週のようにある。

 でもあの広い河原があるからこそ、落石の逃げ場があるわけです。ところが、そこに、360万立米もの残土を高さ70メートル(20階建てビルに相当)長さ数百メートルにもわたり積み上げて、もし土砂崩れが襲えば大井川はどうなるのか?
 これは以前のブログでも書きましたが、現在、静岡市が主催している「中央新幹線建設事業影響評価協議会」(JR東海と有識者の委員たちが協議する場)の第4回(2016年6月8日)で、地盤工学が専門の安田進委員(東京電機大学副学長)はJR東海の職員にこう質問しました。
「土石流の場合、最初は大きな岩がドーンと落ちてくる。人工的な土の構造物ならば、壊れてはいけないとの発想でなければならない。これが崩れないという確証はあるのか?」
 JR東海はこう回答したのですーー「どんな災害にでも崩れないというのは非科学的です」。
 委員たちがこれに納得しなかったのは言うまでもありません。

 林さんの意見陳述は、まさにこの残土問題に焦点を当てたものでした。

●服部隆さん
 服部さんは、「リニアを考える登山者の会」主催の会合で何度も登壇しているので、予想はしていましたが、力強い意見陳述でした。
 何の対策も取らなければ、大井川の流量が毎秒最大2トン減少することはJR東海も認めています。
 その対策として打ち出しているのが、トンネルの工事現場での湧水を導水トンネルに流して、約11キロ下流に放流するというもの。しかし、これでも、毎秒0・7トンの減流が予測されていることから、大井川の水を利用する下流の10市町村の首長も、川勝知事も納得していません。
 だが、ここで考えるべき問題は、仮に導水トンネルで流量減少がゼロになったとしても、放水地点から上流部での水の枯渇は解決されないことです。
 つまり、その一帯に住む動植物への影響がないはずがない。

リニア裁判6報告集会服部さん裁判後の報告集会。南アルプスの多くの沢を知り尽くしている服部さんは自身が作成した地図を見せながら、リニアによる環境破壊を訴えた。

 登山家である服部さんはここを訴えました。
「私は物言えぬすべての命に代わって、リニア・トンネル工事がいかに南アルプス南部の自然を破壊するかということを訴えたいと思います。(中略)JR東海は、動植物保全措置として『重要種の移植』を打ち出します。私はJR東海に問いたい。いったい『重要種』と『重要でない命』とは何なのか? 南アルプスには、きれいなものも、わけのわからないものもいる。すべて含めて山は素晴らしい。無駄な命は一つもありません! 厳しい自然条件のなかで南アルプスに生きる命への経緯などみじんもなく、あまりに軽く、あまりに形式的に命を選別するJR東海に、私は心の震えが止まりません。生き物の生息場所には、みな理由があり、安易に移植などすべきではありません。(中略)JR東海は経済合理性の下で線を引いただけ。その生き基を考慮しないのが悲しい。私は、これからもそれを継続して訴えていきます。裁判官、是非一度、南アルプスに足を運んでください!」
 この陳述に傍聴席の数人が拍手。すぐさま、裁判長に注意されましたが。


●「大臣意見と事業認可とは直接の関係はありません」

 この意見陳述に前後しますが、私は、ある雑誌に掲載する記事のために、国交省鉄道局施設課環境対策室に電話を入れていました。
 
2014年4月、JR東海が公開した「環境影響評価書」について、6月、環境大臣が国交大臣に宛てて意見書を提出。翌7月には、国交大臣がJR東海に意見書を提出したのは周知のとおりですが、国交大臣意見には以下のことが描かれています。

「2.2 水環境(水質、地下水、水資源)
トンネル部の地下水位データは少なく、山梨リニア実験線区間での河川流量観測結果のみでは、地下水位や水環境に関する予測の不確実性は高い。また、特に山岳トンネル区間には、多数の断層が確認されており、断層や破砕帯等の透水性が高い部分から大量の湧水が生ずる可能性がある。地下水位の低下並びに河川流量の減少及びこれに伴い生ずる河川の生態系や水生生物への影響は、重大なものとなるおそれがあり、また、事後的な対応措置は困難である。
このことを踏まえ、以下の対策を講じること。
(1)精度の高い予測の実施及び水系への影響の回避
山岳トンネル部の湧水対策は、事前に精度の高い予測を行った上で対策を検討しておく必要があることから、特に巨摩山地から伊那山地までの区間においては、本線及び非常口のトンネル工事実施前に、三次元水収支解析を用いてより精度の高い予測を行い、その結果に基づき、地下水位及び河川流量への影響を最小化できるよう水系を回避又は適切な工法及び環境保全措置を講じること。(後略)」


 簡単に書けば、地下水への影響には「三次元水収支解析」が欠かせない。それを今までしてこなかったが、今後はそれを実施せよと指示した、ということです。

 では、
●この三次元水収支解析は実施されたのか?
  というのは、2014年8月に公開された「補正・評価書」を見ても、それが実施されたとのデータは見当たらない。
  もっとも、大臣意見のわずか1カ月後に、三次元水収支解析を行って、それを補正評価書に反映させるのは極めて難しいと思われるが。

●実施されなかったのか?

●もし実施されなかったとしたら、なぜ、国交省はリニア計画を事業認可したのか?

 以下、私と鉄道局とのやりとりです。

樫田「まず、国交大臣意見を受けて、JR東海は『三次元水収支解析』を行ったのでしょうか?」
鉄道局「たとえば評価書の山梨県版で見てみましょう。本編8-2-4-15には『水収支解析』を実施したとの旨が書かれています」

樫「でも、どこにも『三次元』とは書かれていません」
鉄「その3ページ後の8-2-4-18の『カ)水収支解析による予測条件の設定』に、『モデルは地表水及び地下水の流動の場である地形起伏と地下地質構造を三次元ブロックの集合体として表現し』と、そこで三次元という言葉を使っています。私たちは、これでJR東海が『三次元水収支解析』を行ったと思っています」

樫「思う?」
鉄「はい」

樫「しかし、その三次元水収支解析を実施したことを裏付けるデータが、私は見つけることができません。どこにあるのですか?」
鉄「資料編の8-1-1-1を見てください。ここにその3D図があります」

JR東海の水収支解析モデル


 って、これは、実際に調査した場所の3Dではなく、ただのモデル図だ。
 しかも、そのページの冒頭に、きちんと

「プログラムはTOWNBYを用いた(「トンネル掘削に伴う湧水とそれに伴う水収支変化に関する水文地質学的研究」鉄道技術研究報告。P4~21、1983年3月)」

 と書いている。1983年のモデルって三次元水収支解析ではないです…。

樫「となると、なぜ大臣意見に従わないJR東海のリニア計画を同じ国交省が事業認可したのかが分からなくなります」

 これに対して、職員はこう回答したのです。

事業認可にあたり、大臣意見を守らなければならないとの定めはないのです。事業認可に必要なのは全幹法に適合しているかどうかです」

「え、では、何のための大臣意見なのでしょうか?」

「もちろん、我々としても、大臣意見は守ってほしいとは思います。もし守られないとなると、少なくとも『問題である』との見解は示してはいきますが」

 国交大臣意見を軽視する国土交通省。
 一連の環境アセス手続きのなかで、大臣意見は、あくまでも、手続きの一つとして淡々と作成しただけで、初めからそれを遵守するつもりはなかったということでしょう。

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