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●土地は売らない!

 本ブログで書きたいことがたまっております。中には3月上旬に訪ねた阿智村の後編もあるのに、まだ整理できていない。
 まずいとは思いつつ、本日は、リニアの車両基地が建設予定の神奈川県相模原市緑区鳥屋の近況を。

パーティーのお知らせ


 4月8日、鳥屋の某地区で、市民団体「リニア新幹線を考える相模原連絡会」の主催で「花見パーティ―」がありました。
 とはいえ、当日はあいにくの小雨。 テントを設営して、リニアに関心を寄せる有志のギター演奏やバンドのライブ、はたまたリニアの替え歌などが披露され、なかなか楽しめるものでした。

ロス・アルパカス←非常口ができる相模原市藤野区でバンド活動を続ける「ロス・アルパカス」。

 このパーティ会場となったのが、そこに住むKさんの敷地です。
 敷地と言っても、そのとちはまさしく見渡す限り。
 そして、この敷地に車両基地建設予定地がかぶると予想されています。

見渡す限りKさんの土地 鳥屋のKさん←見渡す限りKさんの土地。といっても、実際はこの10倍以上もある。写真の奥に車両基地が建設される。

 このパーティーには、鳥屋ですでに土地トラストを始めた栗原晟さんも来ていましたが、Kさんが鳥屋での二人目のトラスト運動を始めるかどうかはまだ定かではありません。

 ただし、Kさんは私にこう語ってくれました。

「ここは私の大切な土地です。茶畑だってあります。小学校の子どもが体験学習に来るほどに大切な場所。私は誰が来ようと、土地を売るためのハンコは押しませんから」

 どんな開発行動にも、必ず少数であれ、それに異議を唱える人が出てくるものです。
 ただし、少数がゆえに、ここの場合は、土地収用を担う神奈川県、鳥屋でJR東海と協議をしてきた鳥屋地域振興協議会、そしてたった一軒がハンコを押さないがために、なかなか進まない開発にいら立ちを覚える地域の人たちと、Kさんは対峙することでしょう。 その精神的支援のためにも、相模原連絡会のように外部からの支援者は必要な存在です。


●栗原晃さんの話

 鳥屋で土地トラスト運動を展開する栗原晟さんについて、このブログに登場した初期は、匿名Aさんで記事を書きました。
 そのなかで、以下のことを書いています。(Aを栗原に書き換えます)

ーーここからーー

 (山林を所有する)栗原さんは数年前に、神奈川県に「この山を『水源協定林』として契約できないだろうか」と相談にいきます。
 神奈川県では、手入れの行き届かない森林に対して、水源かん養機能を図るために、県(または市町村、森林組合等)が森林所有者と森林の整備を目的として契約をする事業があります。
 その一つが、「水源林整備協定」であり、これは、所有者から土地を借りて県が森林整備を行うというもの。しかも、面積に応じた賃借料が毎年支払われるので、地主にとっては悪い話ではありません。
 鳥屋は神奈川県の水がめでもある宮ケ瀬ダムのすぐ近くに位置することから、大切な水源地であることは間違いなく、栗原さんはこの話がすぐにでもまとまると予想していました。
 ところが、栗原さんの土地の地下をリニアが通過するかもしれないと知った県は、契約を締結しないことをAさんに告げます。
 つまりは、リニアが地下を通過することで、水源の涵養機能は失われる可能性が高い以上、協定は結べないし、逆に言えば、協定を結べば、水源を枯渇させる恐れのあるリニア計画の推進にブレーキがかかる。おそらく、県は後者の理由を意識したのでしょう。

ーーここまでーー

 さて、4月8日のパーティで栗原さんはその件で以下のように、もう少し詳しく話してくれました。

「水源林整備協定の申請で、県の合同事務所に行って、私は『リニアはこの森林造りとそぐわないけど、どうするのですか?』と尋ねました。すると担当者はあっさりと、『公共事業が優先されます』と答えました。その後、自宅に『リニア計画に該当する地域での水源林整備協定は中止します』との通知が来ました」

 その通知、見たい。ということで、見つかれば拝見させてもらえることに。


●外からの支援は大切だ。

 それにしても、私が知りたいのは、同じ車両基地ができる岐阜県中津川市では、何かしらの異議を唱える住民が現れているかどうかです。2月の時点では、懸念は示しているが、それを行動に移す住民はいないとの情報は得ています。

 リニア計画を巡って「懸念」を示す住民はそれこそたくさんいます。
 でも、懸念を示す住民のほとんどは懸念の表明だけで終わり、自ら行動することや、もしくは外部の組織がその意向を汲んで共に活動することはほとんどありません。
 このあたりはリニアを巡る市民運動の課題です。
 
いずれ、Kさんにはゆっくりと話を聞きに伺う予定です。

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