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●リニアで登山者の聖地・南アルプスを壊さないで! 記者会見

 4月10日、「リニアを考える登山者の会」の主催で上記会合が開かれました。
 これについては、リニア関連のサイトのあちこちですでに報道されているので、今回はそれに甘えます。
 この集会のとき、隣に座っていた「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」共同代表の天野捷一さんが、すぐにレポートを作成したので、それを以下に共有いたします。

170410南アルプスを壊さないで

この日の報告の目玉となったのは、短期間で「南アルプスを壊さないで」を求める署名が3912筆も集まったことです。組織的動員もなく、これだけの数が集まるのはそうないことらしい。

登山者の会プラカード


●本格着工はまだまだ先。だが大鹿村では既に実害が出ている。

 記者会見のあと、私は、大鹿村からやってきた宗像充・前島久美夫妻から短時間話を聞きました。いくつか確かめたかったことがあるからです。
 前島久美さんは大鹿村で生まれ育ち、一時期東京やニューヨークで暮らした後、自分の村でいろいろなチャレンジができると、現在、実家の旅館業を手伝い、かつ、持続可能な地域社会を村で実現するためのグループ『大鹿の100年先を育む会』のメンバーとしても活動し、そのなかに「リニア検証部」を設置し、リニアの問題の勉強と情報発信を続けている。また、『大鹿の100年先を育む会』として、村の各界が集ってリニア問題を話し合う「リニア対策委員会」にも加わり、その審議に関わってきた。
 

 本ブログでも何度か書いているように、リニアの本格的着工(トンネル掘削)はまだ先の話です。

 ただ、測量やら資材や機器類の搬入やら宿舎の建設やらで、工事車両が走り始めているのは事実。それが一日何台かはわからないにしても、すでに実害が起きているのだろうか?

前島久美さん


 この質問に久美さんは

「あります」と答えました。

「場所によってはダンプが通るすぐ両脇に民家があります。そういうところでは、すでに粉塵で洗濯物が外に干せず、家が振動することも起きています」

 
●迂回路予定地となる前島家の土地はどうなるのか?

 そして、私がもう一つ知りたかったのは、以下のことです。

 JR東海の予測によれば、大鹿村では一日最大で1736台もの工事用車両(主に残土運搬車両)が村を走るのですが、住民からは絶対に保育園や小学校の前だけは通るなとの強い要望が出されています。

 そこで、JR東海は小渋川左岸に迂回路を建設してそれを乗り切ろうと計画しています。

 ところが、その迂回路予定地には前島家の土地があり、この件に関しての交渉担当は前島家では久美さんということになっています。

小渋川左岸←小渋川左岸の歩道

 前島家が驚いたのは昨年10月。

 JR東海が村と交わした工事に関する確認書のなかに、迂回路建設については「地権者と締結する」と書かれていたことです。
 前島家には事前に何の相談もありません。前島家が、馬鹿にしているのかと思うのは当然のことでした。

 もちろん、久美さんに、迂回路のために土地を提供する意思はありません。ただ、私が心配するのは、JR東海から、村から、そして住民から「あなたが土地を提供しないから迂回路ができない。だから、ダンプは小学校や保育園の前を通るしかなくなったじゃないか!」との不満をぶつけられないかです。

 だがこの件に関して、久美さんは土地を提供するつもりはありません。

「なぜなら、本格着工されていない今ですら、既に実害が出ているんですよ。そんな状態で土地を提供する意味がありません」

 元々、迂回路は、河川敷のなかに道路を造るのではとの案が有力視されていました。
 だが、もし前島家がこのままNOを言い続けるのであれば、そちらにまたシフトするかもしれません。

 久美さんが言った言葉で気になるのは「着工されてから、もう『反対』と言えない空気が村にある」ということ。
 田舎の場合は確かにそれはある。

 前島家と村のやりとり2←前島久美さんと大鹿村の村長とがこの件で交わしている文書の一部。村長の手紙からは何が何でも前島家の土地が欲しい気持ちが伺える。

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