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 前回のブログで、長野県阿智村の前半部分を書き、次は後半と考えていましたが、そうなると、同時期に訪れた松川町の報告が遅れるため、阿智村の後半はまた近いうちにということで、本日は、松川町のことを書きます。
 ただし、これも長いので、前編、後編に分けます。

●松川町生田区福与地区、「残土受け入れ反対」を表明する。

 2016年11月7日。
 松川町生田区の福与(ふくよ)地区の北原忍区長や「福与地区リニア工事対策委員会」の米沢正幸委員長ら4人が町役場を訪れました。
 町から県へ、そして県からJR東海に報告した3か所の「残土置き場」候補地について、福世地区として、残土受け入れに反対する意見書を提出したのです。

福与残土受け入れ反対


●無視をされた福与地区
 リニア工事においては、JR東海との残土処分についての窓口は各都県であり、都県は市区町村に残土置き場の候補地の有無を問い合わせ、各自治体が「ここにある」と報告するルールになっています。

★2013年5月24日
 松川町に県から「建設発生土の活用先の照会」が来る。これに対し、9月24日、町は区長会に問い合わせをする。そして、生田区から報告のあった

・丸ボッキ(最大30万立米)

 を候補地として、2014年12月11日に、JR東海に報告しました。

松川町候補地←一番上の赤い楕円が丸ボッキ。真ん中が「つつじ山線」、下が「本洞」。福与地区はこの図の左側、すなわち寺沢川という河川の下流に位置しています。

 と、ここまでは、過去の報道を読み返すと、ある程度は報道されておりますが、ここで不信感を抱いたいのが、生田区のなかの福与地区です。

 生田区は、「福与」「生東(いくとう)」「部奈(べな)」の3地区から構成されていますが、町に候補地を報告したのは「生東」地区だったのです。つまり、生田区全体としての判断ではなく、生東地区は福与地区も部奈にも何の連絡もせずに単独で町に報告をあげたということです。
 それも2回。
 一度目が、2013年10月に上記「丸ボッキ」と「本洞(ほんほら)」(最大490万立米)を、
 二度目が、2014年10月27日に「つつじ山線」(最大100万立米)についての報告を挙げています。

 ところが、この2度の報告はすべて「口頭」でなされたもので、その1年間、隣の福与地区では生東地区のそんな動きを知ることがありませんでした。一年間といえば、地区の会合も何回かあったのに、生東からリニアの議題が出されたことがないとのことです。

 生東地区が、正式に「文書」――「リニア中央新幹線工事に伴う残土受け入れに関する要望」――を町に提出するのは、前述のとおり、2014年11月21日。
 その文書の内容は(聞きかじりですが)

★残土処分地を生東区として決定をしましたので、関係機関に希望を提案していただきますようお願いいたします。生東地区としては、「狭い県道22号線の2車線化」と「地域活性化事業の推進」という条件を満たしてくれるのであれば、残土を受け入れることはやむを得ないと判断しました。

 ここに至り、福与の住民はようやく、その事実を知るのです。福与区長も「おかしいじゃないか」との疑問を生東区長に入れたのは当然のことです。4日後の11月25日、生東区長から福与区長に対して、「これこれこういう内容の文書を町に出しました」と説明する文書が入ります。
 
 そして、町から連絡を受けた県は、12月11日、「丸ボッキ」を候補地としてJR東海に情報提供し、JR東海は即座に生東地区で猛禽類調査を実施し、現在(17年3月時点)は、残土置き場の適地かを確認するための測量をしています。


●疑問だらけ

 この件はまだ決着を見ていませんが、福与地区は、関係機関への不信を拭い去ることができません。
 この点で、「福与地区リニア工事対策委員会」の米沢正幸委員長からいろいろとお話を聞くことができました。

米沢正幸委員長


 ちなみに、同委員会は16年7月30日に設立。
 この日、福与地区は、JR東海によるリニア工事説明会を開催しています。しかし、JR東海は「詳しく説明できる段階ではない」とのことで、具体的な話をしなかった。これに不安を覚えた住民らが、「リニアにきちんと対策しないとゆくゆくは大変なことになる」と、即座に、福与地区のなかの4つの自治会から二人ずつ、地区の3役、学識者、子ども会担当者など17人で委員会を設立。
 米沢さんが委員長に就任したということです。


★福与から町への疑問、町からJR東海への疑問
 2014年11月21日は、上記のように、生東区が町に候補地を伝えた日ですが、偶然、まったく同じ日に、生田区の3地区の区長が連名で(もちろん、生東区の動きなど知らずに)、町に対して「残土置き場の候補地が決まるようなら情報開示を」といった「統一要望」を出しています。
 同じ日に、生東地区からの「候補地決定」の連絡と、生田区からの「統一要望」があったことで、混合したのか、町長は県に「生田区の3地区の地区長が連名で候補地を出してくれた」と誤った報告を出します。これに福与地区はすぐさまに「違う」と声をあげますが、町はしばらくはこの見解でいたようです。
 
 しかし、この見解が、「福与地区リニア工事対策委員会」の米沢正幸委員長には疑問でした。
「なぜなら、生東区はそこに至る1年間で、口頭で町に候補地を伝えていました。町も残土置き場が生東区からの話だとわかっていたはず」

 ところが、今度はその町が、JR東海に不信感を抱きます。
 2016年8月25日。
 JR東海の沢田尚夫・中央新幹線建設部担当部長が、大鹿村でのリニア対策委員会で、委員から「大鹿村から排出される膨大な建設残土をどこに運ぶのか?」と質問されたとき、「松川町生田地区の候補地で協議が進んでいる」と発言したのです。報道陣には「地権者との交渉は順調です」と明言。

 前述したように、松川町では「丸ボッキ」でJR東海の測量が行われています。つまり、測量が終わらない時点では、そこが残土捨て場の適地かの判断を出せないわけです。

丸ボッキ←丸ボッキ。確かに道のすぐ近くで地の利はいいし、残土をどっさりと置けそうな地形だ。


 この発言に、松川町の佐々木保・リニア対策室長は「残土置き場の話は具体的に進んでいない。『地権者との交渉は順調』な状況はない」とのコメントを、深津徹町長も「非常に強く疑念を抱き、すぐにJR東海に抗議をした」とコメントしています。
 
 ただし、以下の意見はあります。
松川町の関係者がリニア計画を討議する「松川町リニア中央新幹線建設工事対策委員会」が16年2月22日から始まり、冒頭で書いた、福与地区が11月7日に残土受け入れ反対表明を出したあとの11月29日、第4回委員会が開催され、そこで米沢さんは「地域の合意形成はどうなるのか。生東区はどのように考えているのか」との疑問を呈しています。

 これに対し、その場にいた生東区長は

「生東区に対してもJR東海からは情報が入ってこない。地権者と話ができたら説明すると言われている。地権者とどうなったかも聞いていない。地権者の何人かは、埋め立てをすれば土地が増えると思っている人もいるようだ。福与区の要望を福与区が納得してからではないと生東区としても発生土の受け入れは、賛成できない

 と発言。これは福与地区を無視しないと声明したことですが、米沢さんはさらに疑問を呈します。

「生東区長の話はびっくりした。生東区として発生土置き場候補地の情報提供がされているのに(JR東海から)生東区への情報がなく地権者組合に任されているのは不自然である。県道2車線化の計画がしっかりできて生東区がこうなっていくというストーリーがあればいいのだが、全く知らされていない、まだ決定していない、では、発生土を置くだけの議論になってしまう。そのような姿勢では、福与区も不安を感じる」

と返しています。
ちなみに、町に残土置き場の候補地を挙げたのは、当時の生東区の区長であり、丸ボッキの地権者4,5人のなかの一人であったことは書き添えておきます。
第4回委員会に出席した生東区長は16年度からの新区長で、丸ボッキの地権者ではありません。

なので、これら発言から、大鹿村でJR東海の沢田部長が報道陣に漏らした「地権者との交渉は順調」とは、うがった見方をすれば、ポロリと本音が漏れた・・ととることもできますが、断言をしてはいけません。

 この第4回委員会のあとの16年12月19日、町はJR東海に対して「説明責任を果たすよう求める」要望書を提出。そこには、住民の理解が得られなければ、残土置き場の設置に「反対との結論もあり得ることを承知のうえ、地域住民、関係機関へ説明をされたい」と明記されています。
 福与地区の意思が相当に反映されたと言えます。

後半は明日!
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