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●NPO職員、明日、南スーダンの現状を語る

 南スーダンでの出来事は今や時事ネタです。南スーダンで活動する数少ない日本のNPO法人「日本国際ボランティアセンター」(JVC)の今井高樹さんは、かれこれ、10年ほどスーダンと南スーダンとに関わっていますが、その今井さんが、明日21日(火)の
衆議院予算委員会の中央公聴会に参考人として出席
し、南スーダンの状況を話すようです。午前9時から11時35分の間の予定。
 じつは私も数十年前に、JVCのソマリア担当として現地に2年滞在しておりました。その縁で、今はJVCの機関誌の編集の一部を手伝っているのですが、昨年、今井さんの現地報告記事でショックだったのが「地方では、武装勢力により、子どもたちがニワトリのように首を切られて死んでいる」との一文でした。
 必要なのは軍事介入ではなく、交渉であるはずなのに、自衛隊はいったい何をしに行くのか。
 明日はテレビ放映はあるのかな? 録画をしたいところです。


●子どもたちがニワトリのように殺されている

 その機関誌で今井さんが書き、私が編集した記事の一部だけを以下に公開します。続きを読みたい方は、是非、JVCにコンタクトしてください。

ーーここからーー

 昨年9月、緊急支援のため入ったジュバ(南スーダン首都)の状況は、予想を超えていた。
 壁一面の弾痕や略奪された商店。そんな戦闘の痕跡が残る市内で、出会った人の誰もが私に何かを訴えてきた。毎晩のように響き渡る銃声、いつ支払われるか分からない給与、年率800%のインフレで「手が届かない」食料品の価格…。
「もう、ここでは生活できない」
 誰もがそう感じるなか、とりわけ厳しい状況にあるのが避難民キャンプの人々だった。
「配布された食料なんて、とっくになくなったわ。今日の食事はこれだけ」
 母親が、野草の葉をむしって煮込んでいる。子どもは草についた種をちぎって食べていた。

南スーダン、野生の豆を食べる子ども←野生の豆を食べる子ども。写真撮影:今井高樹さん。

 ジュバ市内からナイル川を渡った対岸のグンボ地区。避難民キャンプでは、7月の戦闘で郊外の自宅を追われた281世帯が生活していた。食料が配布されたのは最初の1ヶ月だけ。配布の中心を担うはずの国連ですら、戦闘の最中に食料庫を略奪され、物資の欠乏に直面していたのだ。
 当初は生活用品を支援する予定だったが、急きょ半月分の食料支援に切り替えた。
 配布の当日、安堵の表情を浮かべる避難民のなかから、こんな声が聞こえてきた。
「キャンプでの暮らしは大変だけど、ジュバにいる私たちはまだマシだわ」
 どういうことか、一瞬、意味が飲み込めなかった。
「私の故郷では、子どもたちがニワトリのように首を切られ、殺されているの」
 彼女の故郷は、ウガンダ国境に近い中央エアトリア州の村。7月以降、州内に戦争が拡散し、軍や民兵集団による村々の焼き討ち、住民の殺りく、レイプが繰り返されていたのだ。
 そうした村々からの避難民が、ここジュバにも来ているという情報を耳にした。郊外へ数キロ、ナイル河畔の教会を訪れると、ロボノク郡(ジュバの南80キロ)から逃れてきた4人の母親と子どもたちが敷地の片隅に身を寄せていた。
「ある日、知らない男たち村にやってきて、突然、銃を撃ち始めたんです。目の前で子どもたちが倒れて…
 赤ん坊を抱えた母親が、惨劇の一部を話してくれた。死体は家に投げ込まれ、次々に火が放たれたという。畑仕事に出ていた夫たちの行方は分からない。
 歩き続けてここにたどり着いてから1ヶ月、教会からの差し入れ以外には食料がない。蚊帳が足りず子どもはマラリアに罹患していた。身体を洗う石鹸もない。
 すぐに支援を届けた。1ヶ月分の食料のほか、蚊帳や石鹸、そして衣料品。服を手にすると、子どもたちは大急ぎで着替え始めた。母親たちは赤ん坊に着せてから、自分の服を選んでいる。着替え終わって、はじめて皆が笑顔を見せた。

南スーダン、服の配布に喜ぶ←服の配布に喜ぶ人たち。この服を着て教会のお祈りに出かけたという。写真撮影:今井高樹さん。

ーーここまでーー

 マスコミは、昨年、稲田防衛大臣がジュバを視察したときに同行取材しているのですが、せっかくジュバに行ったのなら、避難民への取材をすべきでした。
 戦争の犠牲者がまさしくそこにいたのです。
 でも、マスコミに頼れない以上は、現場を見た数少ないNPO職員などの情報を、私たち市民がインターネットという道具で拡散するしかありませんね。

←「積極的平和主義は紛争地になにをもたらすか?!」(合同出版) JVCのメンバーたちが、紛争地での経験を深く語る本。「丸腰だからこそ、安全が保たれた」との自信には学ぶべきものがある。今井さんも、スーダンでの紛争に巻き込まれた時も、なぜ無事に生還できたのかを詳細に書いている。必見。

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2017/02/20 16:38 戦争 TB(0) コメント(0)
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