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●いよいよ始まるか、駆けつけ警護

 南スーダンでは紛争が起きているのに「衝突」事案とのたまう稲田防衛相。
 そして、とうとう「駆けつけ警護」がOKと判断されそうです。

 来週月曜日発売の週刊プレイボーイに、南スーダンで活動する数少ない日本人、NPO法人「日本国際ボランティアセンター」(JVC)の今井高樹さん(10月上旬から2週間ほど報告のために一時帰国)のコメントを中心にした記事を載せます。

 紛争地に駆けつけ警護に行けば、間違いなく戦闘状態に巻き込まれ、そもそも民間人の救出が不可能になるので、駆けつけ警護そのものが「非現実的」だが、それでも本当に自衛隊はいざ有事にそれをやるのかな。

●過去、紛争に巻き込まれた民間人やPKOはどう救われたか

 今井さんへの取材で印象深かったのが、では、過去の有事において、民間人がどう救われたか、PKO部隊がどう動いたかとの具体的事例です。雑誌の発売前なので詳しく書けませんが、以下の通り。

★5年前、スーダンの内戦でJVC事務所の至近距離でもロケット砲が着弾するほどの紛争が発生。このとき、民間人を救出に来たのは、国連(PKO)が率いた何の変哲もないトヨタ・ランドクルーザー約20台。PKO司令官曰く「武装車で来たら戦闘に巻き込まれる」。非武装だからこそ多くの民間人が救出された。

★昨年10月、南スーダンのナイル川で物資輸送中のPKO本部部隊が反政府組織に拘束された。このとき、司令官は応援の実働部隊を呼ぶのではなく、自ら交渉に入った。そして全員解放される。実働部隊を呼べば戦闘になったから。

 また、以下は、PKOの救援が機能しなかった事例です。

★今年7月、南スーダンの内戦で、外国人のいるホテルが政府軍の一部に急襲された。外国人は大使館やPKO部隊に電話やSMSで救援を頼んだが、近くで活動する中国とエチオピアのPKO部隊は出動を拒否。救出は政府軍との闘いになるという悪い冗談になるからだ(PKOはその国の受け入れがあって成り立つので)。
 
 自衛隊、本当に武器をもって出動するのでしょうか。その場合、逆に、自衛隊員や救われるべき民間人が亡くなるような気がします。上記事例にあるように、いざというときに必要なのは、人脈を活かしての「交渉」です。
 その交渉力を日本政府は有しているのか、いないのか。

●なぜ避難民に目を向けないのか

 ところで、南スーダンでは7月の内戦で、多数の避難民を生み出しました。稲田大臣はこれら避難民を視察することなく、10月8日、たった7時間、首都のジュバを視察しただけで帰国した。今井さんが訴えるのは「これら避難民を見てくださいと言いたい。その日の食べるものもなく、残飯や野草を食べる人もいるのです」。

 今井さんのこの言葉は、稲田大臣だけに宛てたものではなく、自衛隊のことばかりを報道するメディア、そしてそれだけを知りたがる市民に宛てたものです。

野草を食べる 食料配布

 写真1枚目が野草の豆を食べる子ども、2枚目が食糧支援の現場。白いシャツの男性が今井さんです。(写真提供は2枚とも今井さん)

 JVCは今月から避難民への緊急支援を開始しています。
 4,000円の寄付で1家族1ヶ月分の食料が、2000円で、石鹸、蚊帳、マットなどの生活用品が賄えます。ご関心ある方は、http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/sudan/2016emergency.html を見てください。
 
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2016/10/21 16:34 戦争 TB(0) コメント(0)
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