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●沖縄のガンジー
 ちょっと遅れてのお知らせ。今週発売の「週刊女性」に沖縄における非暴力抵抗運動の発祥の地である伊江島を訪ねたことをレポート。
 この全文、気前良くも、週刊女性が全文紹介しています。

 その記事をちょっとだけ捕捉します。

 知っている人は知っているが、伊江島には、沖縄の伝説的な反戦地主、阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんが住んでいました。「沖縄のガンジー」と呼ぶ人もいます。

阿波根さん

 伊江島は太平洋戦争で、米軍が沖縄で最初に攻めた島。

伊江島←平坦な島の真ん中に城山(タッチュー)と呼ばれる岩山がそびえている。

島全体が平坦なこともあり、戦後は米軍基地として接収。その際に、耕作中の農地も容赦なくブルドーザーで潰され、人々は追い出され、テント住まいを強いられ、なかには餓死した人もいる。
 阿波根さんはその米軍に徹底した非暴力で対峙したのです。

●耳から上に手を上げない

 阿波根さんは2002年、101歳でこの世を去りますが、1995年、まだご健在中に私は、阿波根さんの主催する「わびあいの里」にある「やすらぎの家」で1週間の滞在をしていました。通常は一泊しか滞在ができないのですが、ここに永住するつもりで頑張って活動していた知人の紹介があったから1週間が可能になったのです。
 当時、阿波根さん、94歳。健在といっても、もう目はほとんど見えず、一日のほとんどを体を横たえて生活していました。それでも、周りのスタッフには「私を訪ねる人がいれば、必ず連絡すること」とことづけていたため、私のような馬の骨が訪れても、起き上がり、手を握り、心を込めて「ああ、来てくれて、どうも、ありがとう」と深々と頭を下げる。たいていの人はこれで尊敬の念を抱くことになります。
 そして、1時間以上をかけて、自分たちがどう闘ってきたかを、ゆっくりとかみしめるように話してくれるのでした。私が最も印象に残った話は、「自分たちの土地を取り上げた米軍は、ある意味、鬼であったが、そんな彼らと接するとき、私たちは決して耳から上に手を上げないと決めていました。それをやれば示威行動と取られてしまうからです。また、相手が鬼のような行動をしたとしても、私たちは人間として接しようと決めていました。米兵と会えば、丁寧にお辞儀をして、子どもを諭すように優しく話しかけました」とのくだりです。

陳情規定←「わびあいの里」の平和資料館の壁に書かれている米兵との陳情規定。「耳より上に手を上げない」

 だが、これを繰り返すうちに、米軍も、土地がいかに島民にとって大切かを理解するようになり、当初、島の67%を占めていた米軍基地も、徐々に返還され、ついには32%にまで減った。そして、その残り32%についても米軍は返還を約束。
 ところが、この32%は今も32%のまま。なぜか。1972年に沖縄県が本土復帰して、土地問題を扱うのが米軍から日本政府に替わってから、返還どころか、「思いやり予算」という税金を使ってまでも基地の固定化、強化が実施されているからです。
 伊江島では今、オスプレイの離発着訓練も行われるようになり、今、「わびあいの里」の代表を務める謝花悦子さん(79)は「まさか、母国である日本からここまで虐げられるとは思ってもいなかった」と憤りを隠さない。

●神様みたいな人だった
 阿波根さんはその後、耳もほぼ聞こえなくなり、枯れるように亡くなるのですが、誰に聞いても悪く言う人はいない。
 1995年11月。私が伊江島を訪れるため、まず那覇空港からバスで那覇市内に移動しているとき、街のあちこちに「第2回世界ウチナンチュー大会を成功させよう」といった垂れ幕が下がっていました。私は、これは何かの伝統芸能大会か何かだろうと思っていたのですが、とんでもない。「世界ウチナンチュー大会」とは、新たな生活を求めて世界各地に移民として散ったウチナンチューとその家族たちが、数年に一度は沖縄に集結して様々な交流をしようとの趣旨で始まったイベントで、この年も本当に数千人ものウチナンチューが世界各地から沖縄に集ったのです。
 私は北海道出身ですが、「世界ドサンコ大会」(ドサンコ=道産子。北海道人のこと)なんて開かれても、まちがいなく人は集まらない。沖縄のこの郷土への帰属性の強さは何なんでしょう。
 そして驚いたのが、ブラジルから、もう100歳近い男性、上運天さんが、わざわざ阿波根さんを訪ねに伊江島まで来たことです。阿波根さんもかつては、キューバ―やペルーなどで出稼ぎを10年間経験していました。
 阿波根さんの著書「米軍と農民」(岩波新書)の10ページにはこう書かれています。
「死に物狂いで働きました。洋服などはゴミ捨て場から拾ってきて洗濯して着たものでした。ところが友人が結核になり、どうしても沖縄に帰らなければならないということで、いままで貯めた金を全部彼にあげてしまいました」
 それにより、阿波根さんが帰郷するのは数年延びた。
 ええ! そこまでできる人はいるのか! と、これを読んだときは半信半疑。

上運天さん←数十年ぶりに再会した阿波根さんと上運天さん(右)。

 ところが、100歳の上運天さんは、阿波根さんの手をしっかり握りながら、若い私たちにこう語ってくれたのです。
「この人は神様みたいな人だった。この人は散髪がうまくて、請われれば誰の髪の毛も切ったが、金持ちからは金を取るが、貧しい人からはとうとう一銭の金も取らなかった。そうして、自分は帰りたい沖縄に帰れずにいたのに、文句の一つもたらすことがなかった」
「…」
 94歳の阿波根さんからも私が学んだのは、分け隔てをしないことでした。
 私の滞在の1週間の間、たとえば、前々から予約を入れていた労組系の団体が訪問するときでも、何の予約もなしに訪れたたった一人の旅行者に対しても、阿波根さんの態度は変わらりませんでした。訪問の直前までは体を横たえている。訪問者が来ると、起き上がり、衣服を正し、背筋を伸ばし、時に正座し、時に椅子に座り、「来てくれて、どうも、ありがとう」と言葉をかけて、話し出す。そして、訪問者が帰ると、また横になる。
 養生のためには無理はしないほうがいい。しかし、阿波根さんの人生にとって大切なことは、とにかく、反戦と平和の大切さを伝えることでした。それをしない自分はもう自分ではなくなるのです。

阿波根さん講演←本土から訪れた団客を前に話す阿波根さん。

●乞食行進
 阿波根さんのことが、そして伊江島の窮状が沖縄本島に知れ渡ったのは、1955年の「乞食行進」。土地を取られ、生きる術をなくした島民が「生きるためには乞食になるしかない」と決断し、「乞食するのは恥であるが、武力で土地を取り上げ、乞食させるのは、尚恥です」と記したプラカードをもちながら、約7カ月にわたって本島を常時20~30人で歩いてその窮状を訴えた行動です。これは行く先々で歓待と寄付を受け、ときには米兵からも寄付を受けたことがある。
 阿波根さんが主導するこの徹底した非暴力運動は、今、辺野古や高江で継承されていると言っても過言ではありません。

●謝花悦子さん
 謝花さんは、戦中の6歳の時に体が動かなくなる病気に侵されますが、島の医師は軍医として出征していたため、治療を受けずにいました。戦後、これを放っておけないとの思いで、本土からたまにやってくる医師にお願いして、謝花さんの手術までの段取りを組んでくれたのが阿波根さん。腐った骨を取り除く大手術をすること3回。謝花さんは、松葉杖や車いすでの移動が可能になります。

謝花悦子さん


 ただし執刀医から「発病時なら飲み薬で治っていたのに」と言われたことで「医師が戦争にとられていた。私も戦争の犠牲者だったんだ」と自覚。以後、残りの人生をすべて阿波根さんとともに生きようと決意します。実際、2002年、阿波根さんは謝花さんに手を握られてその生涯を終えるのですが、謝花さんは阿波根さんの秘書として、また、養女として、常にそばにいたのでした。
 79歳になった今も、謝花さんは「私は生涯をかけて戦争に反対します」と、阿波根さんのように、来る人は誰も拒まず、反戦や平和に関する話を惜しみません。
 ただ皮肉なことに、辺野古や高江では基地反対運動が盛んなのに、阿波根さんが住んでいた伊江島は、オスプレイが配備されても反対運動が起こらない。それは、今や反戦地主は数えるほどしか存在せず、多くが高い契約料をもらう軍用地主になってしまったから。
 だからといって、軍用地主を批判することはできません。彼らもまた、生活のために契約をしているのです。本来であれば、土地を返還してもらい、その先祖伝来の土地で自由に産業活動をするのが望ましいのに、日本政府こそが土地を還そうとしない。
 希望があるとすれば、この8月に、伊江島の子どもたちが「わびあいの里」で「平和道場」と題した二日間のワークショップに参加すること。「わびあいの里」には阿波根さんたちが一生をかけて島で拾い集めた「薬きょう」「ヘルメット」「疑似原爆」「衣服」「砲弾」などを陳列する平和資料館『ヌチドゥ宝の家』がありますが、年間1万人訪問するこの施設に、上記の理由で、島民こそがあまり訪れない。

平和資料館 ヌチドゥ宝の家←ヌチドゥタカラの家に展示されている戦時物質の数々。

 しかし、今年の春、島の小学校が初めて、5年生と6年生とを引率して『ヌチドゥ宝の家』を訪れました。子どもたちの素直さに謝花さんは感銘を受けます。「ここのことは知らなかった」、「オスプレイで島の平和は守れないよ」、「土地を還してほしい」等々。
 この子たちも含め、多くの子どもが平和道場にくる。子どもたちが先駆けになろうとしている。
 阿波根さんは生前常々こう語っていたーー「子どもは丸い容器に入れれば丸くなる。子どもが生まれる環境に私たちはいる。その環境の1人として大人は子育てに責任がある」
 子どもは光。大人同士で反戦平和運動をする以上に、足元でもやるべきことはあるということです。

←「米軍と農民」(岩波新書)。沖縄の本土復帰までの米軍との闘いが綴られている。 ←「命こそ宝」(岩波新書)。祖国復帰後の闘いが綴られている。


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2016/08/05 01:53 戦争 TB(0) コメント(0)
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