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●「駆け付け警護」がいかに危険かについて書いたネットニュースが好評です

 本ブログでも、以前、ちょこちょこと書いてきた、「集団的自衛権のダシにされるNGO」のこと。
 パレスチナ、イラク、アフガニスタンで活動する日本人NGOスタッフの目から見て、もし自分たちが紛争に巻き込まれて誘拐された場合、集団的自衛権の理由づけの一つになっている自衛隊の駆け付け警護で、「本当に自衛隊は来るのか」との疑問、そして、「自衛隊が来たら、「自衛隊が戦闘行為をすることで、逆に自分たちは解放されずに殺されるのではないのか」との怖れを、一本の記事にまとめ、それを週刊プレイボーイの電子版ニュースサイト(週プレNEWS)に掲載したところ、思いのほか反応が良く、同サイトで4位、yahoo newsの雑誌部門でも7位(一時期3位)と広く読まれているようです(8月19日21時半時点)。

 実際、紛争地でNGOスタッフがその命を守るのにもっとも大切なことは、地元社会との関係つくりです。もう少し具体的に書けば、地元の宗教指導者や長老たちとの断続的な話し合い、政府関係者との情報交換、一般住民との友好関係の樹立。
 これができれば、万が一、誘拐されても、長老たちが犯行グループとの交渉に出てくれるので、解放の可能性は高い。

●ソマリアの事例から

 私は以前、NGO「JVC(日本国際ボランティアセンター)」のスタッフとして、東アフリカのソマリアで2年間(1985年~87年)滞在していましたが、本日、用があってそのJVC東京事務所に赴くと、偶然ですが、1988年からソマリアで活動していた磯田厚子さんに会いました。
 活動時期は違えど、共通の現地スタッフと働いていたことで話に花が咲きました。

 その時の話で印象深かったのが、1990年、ソマリアで内戦が始まり、治安がみるみる悪化し、とうとうJVC事務所も強盗に押し入られるに至り、活動停止することになるのですが、このとき、日本人スタッフもソマリア人スタッフも重篤な被害をこうむることなく撤収できた話です。

 たまたま、JVC代表の谷山博史さんが編著した『「積極的平和主義」は紛争地になにをもたらすか?!』という本が上梓されたばかりですが、このなかで、磯田さんがソマリア内戦に巻き込まれた時のことを書いています。以下、抜粋します(要約)。

ーーここからーー

「(武装勢力である)統一ソマリ会議は1990年秋から首都モガディシュに数百キロに迫っていました。首都から北に180キロにあった難民キャンプの撤収に向かった同僚(F君)が、この襲撃に巻き込まれました。難民キャンプを襲撃した統一ソマリ会議の司令官は、車両や金品、無線機などを要求し、指示通り渡したところ引き上げたとのことでした。しかし、その後、ほかの民兵や単なる強盗が機関銃を連射しながら襲う物音が迫ったために、あわてて知り合いのソマリ人宅にかくまってもらい、夜が明けてから何とかツテを頼って車両を手配し、首都に戻ってきたのです。
 私たちは、NGOとしての危機管理体制はとっていました。
 第1に重視していたのは、信頼できる情報の収集です。国連機関の危機管理専門官や他国NGOの仲間と積極的にコミュニケーションを取りました。国連職員撤退の情報はかん口令が敷かれていましたが、友人などから聞き出すことができ、チャーター機に2名の日本人を乗せることができました。
 特に重要なのは、地元の長老や地域有力者、地元民からの情報です。ソマリア滞在中の最後の2か月間の重要情報源は事務所の大家でした。彼は旧政権の行政官で、反政府軍の進行状況について時折、情報をくれました。
 第2に重視したのは、地元民との信頼関係の構築です。日頃のコミュニケーションや相互支援が重要です。F君が難民キャンプでの民兵などによる略奪時にかくまってくれたのは、日頃の活動でつながりのあった地元民でした。
 第3に重視したのは、地域に溶け込み、人々の文化や価値観を尊重することです。そして言動、振る舞いなどができるだけ目立たないようにすることです。
 そのほか、日常的な注意点として、戸締りや門衛、車両整備や燃料確保と移動時の注意、金品管理などの他に、襲われた際の対応(拒否せず渡すなど)、また国外退出の際の経路やナイロビでの集合場所なども決めていました。

ーーここまでーー

 強調すべきは、ソマリアには日本大使館がなかったということです。隣のケニアにある日本大使館が兼務していましたが、それほど頼れる存在ではありません。つまり、JVCは自らに頼るしかなく、上記のような危機管理体制を敷いていたということです。

 ここで想像してほしいのは、仮に、あのときのソマリアに自衛隊がNGO保護のために派遣されたとしたら、否が応でも、現地の反政府勢力、民兵、単なる強盗とも一戦交える可能性は高く、そうなると「日本人が敵だ!」となり、JVCスタッフの命も危うくなったということです。

 ただ、こういう想像を今の政府はできない。だからトンデモ法案が次々と出てくるのでしょう。

←『「積極的平和主義」は、紛争地になにをもたらすか?!』 本書は、集団的自衛権の理由づけの一つとされた「駆け付け警護」、すなわち武力がいかに効力がなく、むしろ危険であるかを、その具体事例や、紛争地に根差して活動してきたNGO職員の深い考察から解き明かしている。

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2015/08/19 22:21 戦争 TB(0) コメント(0)
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