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 昨日(4月10日)まで、4つの仕事を同時進行で進めていたため、睡眠時間も削らざるを得ず、ブログを書くこともかなわぬ生活が続いていました。
 本日、ようやく、仕事の二つが片付き、3つ目も9割がた終わり、4つ目も、締め切りが1週間伸びたため、少しだけ余裕が生まれました。
 どうしようかなと思って、引き受けた4つ目の仕事ですが、収入はわずかに増えるにせよ、やっぱり日常生活に全くのゆとりがなくなる生活はやっちゃいけないと後悔しています。とはいえ、その後悔を何度もしているのですが。
 でも、生活に余裕がなくなると、自由な発想や次の展開を練る時間がなくなるので、本当に、これでこんな無茶な仕事をするのは最後にします。


●統一地方選挙に山崎恵さんが出ていた。
 
 ところで、そうこうしているうちに、明日はもう統一地方選挙。
 今日のうちに書いておかねばならないのは、北海道議選に山崎恵さんが出馬していたことでした。

 山崎恵さんの半生は、私が今まで最も力を入れて書いたルポの一つです。
 私のホームページ(ここ2,3年まったく更新していませんが)、その記事があります。

 本ブログでも一度だけ書いています

 「半生」と言っても、私が山崎恵さんを取材したのは彼女が19歳の時。
 彼女が14歳のときに起こした裁判をそれに至るまでの経緯をひっくるめながらルポしてみました。

 大まかな話は以下の通りです。

 北海道留萌市。生まれつき車いす生活。その障がいゆえに、小学校の時は家族がつきそう通学や、教師が自宅を訪ねる訪問教育、特殊学級などで教育を受ける。だが、小学校高学年のとき、自分の意思とは関係なく「分けられている」ことに気付き、中学校進学にあたっては普通学級を希望する。
 市の教育委員会も「勝手に障害児学級に入れない」と約束しながら、中学校入学式で、突然、特種学級への編入が告げられる。約束が違うと、山崎さんは車いすを押して、普通学級に自主通学する。これを多くの教師は黙認し、同級生も受け入れた。だが中学校2年生から、自主通学を認めない方針を学校が出してから、教師たちは自主通学をする山崎さんに「出ろ!」と告げ、優しかった同級生たちも「出ろ!」と同調するようになる。
 殴られる、靴に画鋲を入れられる、車いすごと壁にぶつけられるなどのイジメが始まった。たった一人だけを除き、誰も助けない。教師ですらいじめを無視。
 障がい児の通学を巡る全国大会でも山崎さんは「学校は戦場だから、涙は血だから、私は泣かない」と報告していたが、実際に、泣かなかった。イジメに崩れそうになりながらも、徹底して無表情を通して耐えた。
 しかし、肝心の普通学級入りは支援者が力を尽くしても実現しない。最後に残されたのが裁判だった。だが、支援者が決めたのではなく、むしろ、イジメが増長することを怖れた親の反対もあったのに、山崎さんが提訴すると決めた。
 初めから負け裁判だった。ところが、裁判所が「校長の裁量権の逸脱を主張しないのか」と打診したことから流れが変わる。つまり、今回は、普通学級で十分に学べる知能のある山崎さんを入れなかったのは校長の裁量権の逸脱に当たるとの主張をすれば、裁判に勝てるとの道が開ける可能性が出てきた。
 支援者は色めき立つ。しかし、山崎さんは「それでは、私のように肢体不自由児は普通学級に入れても、知的障碍者は入れなくても当たり前との道筋を示すことになる」と、裁量権の逸脱を主張しないことにする。
 果たして裁判は負けた。だが、山崎さんは晴れ晴れとした顔でその判決を受け入れた。
 
 これが14歳の少女が経験したことだった。

●おかしいことにはおかしいと声を上げる
 
 その後、山崎さんは定時制高校に進学し、私は彼女が高校4年制のときに取材をしたのです。1日2~3時間の取材を条件に1週間通い、それでも足りない情報があったので、さらに10月に4日間ほど追加取材をしました。
 
 そして書いたルポは1997年に週刊金曜日ルポルタージュ大賞の佳作を受賞するのですが、直後に山崎さんは大学に進学。
 在学中に一度だけ再会しましたが、卒業後は、障がい者の自立支援をする団体などで働くなどの断片的な情報を知るだけになり、その後は疎遠になっていました。
 
 その山崎さんがいつの間にか36歳になり、議員に立候補とは私には知る由もありませんでした。

 インターネットでは、山崎さんは以下のように訴えています。

「障害を持って生まれ、車いすで生活している。障害のあるなしに関係なく地域でともに学び、ともに育つ取り組みを36年間続けてきた」

「基本的な生きる権利、社会保障が充実しなければ安定した生活は送れない。障害者、高齢者、社会でさまざまな困難な問題を抱える人、すべての人たちが地域のなかで保障され生活ができるよう道政で取り組んでいきたい」

 個人的には当選をしてほしいと思います。
 14歳のときから闘い続けている女性が、さらにハードルを上げてまた闘う。
 17年ぶりに取材をするか・・と今思い始めています。

 私は、当時19歳の少女からこれでもかといろいろと教わったのですが、今も忘れられない言葉を紹介します。

「障害とは、自分ができないことを周りの人が当たり前に手伝ってくれないこと」

「おかしいことにはおかしいと、声を上げる人があちこちで出てきたら、今の社会も少しずつ変わっていくはずです」
 

 今、山崎さんが願っていることとは真逆の社会に日本は突き進みつつあります。おかしいとは思っていても、ほとんど誰もが沈黙をしています。
 
 山崎さんが今後どう闘うのか。無視するわけにはいかなくなってきました。

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2015/04/11 23:56 抗う TB(0) コメント(0)
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