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●報道への違和感

 残念ながら、イスラム国により二人の日本人が殺害されました。
 あってはならないことが起こったことに憤りを覚えずにはいられません。
 とはいえ、私はイスラム国をめぐる報道での違和感をぬぐえません。

●後藤健二さんと湯川陽菜さんに対する報道の違い

 命の重さは誰も同じ。しかし、湯川さん殺害前後での報道は後藤さんのと比べると、無視してもいいかのように短いものです。それは一般国民も同じで、「I AM KENJI」のスローガンはあれど、おそらく誰も「I AM HARUNA」を口にしなかった。
 確かに、後藤さんはこれまで世界各国で戦争の惨状を取材し日本に伝えてきました。一方の湯川さんは民間軍事会社の設立といった、本当なのかと思われる共感が得られにくい行動をとっていたことから、扱われ方に差異が出たのでしょう。

 だが命は同じなのではないのか。二人の人となりとか行動の違いでの判断は不要ではないのか。


●被害者は日本人だけではない

 命の重さが同じであるなら、これまでもイスラム国では何人もの外国人が拘束されては処刑されましたが、日本のメディアは、その事例を取り上げて、イスラム国の創設の背景もその検証もほとんど報道しないでいました。
 そもそも、イスラム国による最大の被害者は罪なき現地の住民たちです。

 現地での報道が無理でも、逃れてきた難民からならば話は聞けます。イスラム国、それを攻撃するイラクのアサド政権や米軍の攻撃はほぼ無差別攻撃。それによりいったい何万人の難民が生まれていることでしょう。

 報道すべきは、日本人が殺害されたことだけではなく、イスラム国の圧制で現地の方々が亡くなり、その死を嘆き悲しんでいる人が数多くいて、殺害に至らずも、その支配に苦しみ、多くの人が着の身着のままで難民になっているという事実です。それにより、イスラム国の実情が浮かび上がるのです。
 じつは、私自身も、難民の方々がいかに苦しんでいるかの報道にはほとんど接していません。

 一般の日本国民が今後、シリア内線やイスラム国がらみの紛争で難民となった人たちにどれだけ注視するのか。私はとても疑問視しています。


●集団的自衛権のダシにされるNPO

 やはり来たか、安倍首相。
 9.11のあと、ブッシュ大統領が「テロは許さない」と、崩落した世界貿易ビルでの犠牲者に対する哀悼の場もいつの間にか、会場全体が国威掲揚のための「USA! USA!」の大合唱に変わったのはぞっとする光景でしたが、その後、アフガニスタンに空爆が開始されたのです。

 安倍首相も、二人の日本人の死をもって「テロは許さない。国際的に連携する」と表明していますが、これは何を意味するのか。
 そもそも、邦人がテロ組織に誘拐され、それで自衛隊が派遣されても、邦人は助かるのか。絶対に助かりません

 以下、そのことを昨年夏に「週刊女性」に書いた記事を掲載します。

 NPOの老舗JVC(日本国際ボランティアセンター)への取材をまとめたものです。


●週刊女性の記事

「紛争に巻き込まれたNPO職員を自衛隊が駆け付け警護する」

 安倍晋三首相が掲げた集団的自衛権行使の目的の一つだ。この報道に、NPO法人「日本国際ボランティアセンター」(JVC)の長谷部貴俊事務局長は「あり得ない!」と憤慨した。

 長谷部さんは2005年から12年までJVCのアフガニスタン事業担当者として幾度も現地に滞在した。その経験からこう確信する。

丸腰で活動してきたからこそ安全が保たれた

 だからこそ「自衛隊には来てほしくない。私たちを危険に晒す」と主張する。その主張には根拠がある。

 05年、JVCの運営する診療所に米軍が突然やってきて、診療所のアフガニスタン人スタッフを締め出し、医薬品や食料などのバラマキを行った。診療所から機関銃の発射訓練も行った。08年も同じようなことが起こった。

「後日、現地の住民から『お前たちは米軍の仲間か!』と厳しく問われました。何とか誤解を解きましたが、この事件は私たちの活動を危うくしました。米軍はアフガニスタンでは憎まれている。私たちも憎悪の対象になりかけたのです」

 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの報復として、アメリカはアフガニスタンを空爆。アフガニスタンを統治していたイスラム原理主義勢力タリバンは姿を消し、当初、アメリカを歓迎する人もいた。
 だが、タリバンがいなくなると各地の武装勢力は息を吹き返し、治安が乱れ、米軍やNATO(北大西洋条約機構)軍が制御できない泥沼状態に陥った。

 03年、米軍はその脱却の一つとしてPRT(地域復興チーム)という軍民共同作戦を展開した。これは、軍が文民支援組織の現場に入って活動することでの人心掌握作戦だ。その一つが、上記、診療所バラマキ事件だった。JVCはあわや「NPO=軍」と同一視されるところだったのだ。

「そして『治安回復』のため、米軍は不審と思う人たちを見境なく攻撃します。08年、JVCのアフガニスタン人スタッフの親戚が参加した結婚式のあと、米軍は参列者を爆撃しました。37名が亡くなり、子どももいたのに、米軍は謝罪しません。01年からそれを繰り返してきたアメリカは今や憎悪の対象なのです」

 その米軍と行動を共にすれば、自衛隊もまた憎悪の対象になる

 また、そもそも「NPO職員が自衛隊に救出されるのは非現実的」と長谷部さんは断言する。救出に失敗した事例があるからだ。
 
 10年9月、アフガニスタンで活動する農業系コンサル会社職員のイギリス人女性(36歳)が武装勢力に誘拐された。3週間後、NATO軍が救出作戦を展開。だが、救助にいった米兵の投げた手りゅう弾が爆発し女性を殺害。救出作戦は失敗に終わった

アフガニスタンでは外国人の誘拐は幾度も起きています。でもほとんどの場合、地元の長老や、赤十字国際委員会など中立性の高い国際組織の交渉で解決しています。もし私が誘拐されて自衛隊が来れば、武装勢力との戦闘は避けらない。私は助かるのでしょうか?

 JVCは今まで19ヵ国・地域で30年以上活動してきたが、どの紛争地でも丸腰で活動し、軍に守ってもらったことは一度もない。
「非軍事に徹したから地元の信頼を得て身を守ってきた」と語る長谷部さんが思い描く最悪のパターンは、自衛隊もまた泥沼の戦争に引きずり込まれることだ。

「自衛隊は戦闘経験がない。集団的自衛権のもとに軍事行動すれば、さきほどのように結婚式の参列者にだって撃つこともあるかもしれません」

 長谷部さんは、そうなると、自衛隊員もまた被害者になると語る。

「アフガニスタンで何人もの米兵に会いました。特に若い人は、いつ死ぬか分からない状況での任務なので、常に目がおどおどして、ちょっとした金属音にも過敏になり銃を乱射するんです。ときには子どもも殺す。精神異常をきたす人も多いと聞いています。彼らもまた犠牲者です。自衛隊員もそうなるのでしょうか」 

 02年、空爆直後のアフガニスタンを私は取材しているが、そこでは米軍の空爆による、失明寸前の少女や精神異常をきたした少年など、数多くの犠牲者を見た。住民は叫んでいた。

「オレたちはテロリストじゃない!」

失明寸前の少女←アフガニスタン。米軍の「誤爆」で飛散したガラス片が目に突き刺さり、失明寸前の少女。その射抜くような視線に私はたじろいだ。
精神障害を起こした誤爆被害児←アフガニスタン。就寝中、ほんの数メートルの場所に誤爆され、その大音響、崩れる壁、埃、暗闇、悲鳴で精神障害を起こした少年。一日中、スプーンを見つめていた。少女は失語症になり、一日中、意味もなく笑っていた。
ヒサルシャヒ←アフガニスタン。テロとの戦いという正義の空爆で生み出された国内避難民キャンプ。「誤爆」で片足を失った男性が、取材後、無言でキャンプにまで歩いていった。

 その憎しみこそが、再びタリバン勢力を復活させているのだが、米軍と行動を共にする自衛隊は間違いなく攻撃の対象になる
 長谷部さんが杞憂するのは、実際の戦闘行為の展開で、自衛隊入隊希望者が減ることだ。中学生の息子がいる長谷部さんは「そうなると、徴兵制も国の選択肢に入るのでは」と危うんでいる。
 集団的自衛権の名の下での米軍との戦闘行為は、子どもや女性や一般住民を殺し、NPO職員を危険に晒し、自衛隊員も傷つき、未来を担う子どもを戦場に駆り出す。
武力は解決に繋がらない。まず対話です。外交はそこから始めるべきなんです

 非軍事こそが平和をもたらす事実。私たちはこれを受け止める必要がある。

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2015/02/02 10:57 戦争 TB(0) コメント(0)
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