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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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Designed by Shibata 40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
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旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
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LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
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●電磁波測定値はなぜ12月に出されたのか?
リニアで問題視される電磁波問題は、リニア車内でどれくらいの強さの電磁波が発生するかです。 これについては、昨年12月11日、JR東海が、12月5日に測定した数値を発表しています。 車内貫通路においては9000ミリガウス。車両の超電導磁石に近い場所の客席で4300ミリガウス。 これはICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドライン4000ガウス(400万ミリガウス)を大幅に下回っている値です。 この数字が嘘か本当かの検証はここではしません。 ただ、そういった計測結果は、本来であれば、昨年9月の準備書に記載されるべきでした。 そうならなかった理由について、電磁波問題の第一人者である荻野晃也氏は「国の心臓ペースメーカーの承認基準は10ガウス(1万ミリガウス)。これをクリアするために、磁気遮蔽シールドを強化した新型車両L0系がデビューしたのは昨年8月末。その測定データを9月の準備書に書き入れるまでの時間がなかったのでは」と見ています。 そうであるならば、準備書の縦覧は12月以降であるべきでした。 ●葬られた兜報告 さて、車内での電磁波については、JR東海も決して無視をするわけではなく、「LO系で電磁波の遮蔽を強化した」(荻野氏)のであれば、それなりに考えているのだと思います。 ただ、今回は、関心が集中する車内の電磁波ではなく、リニアの変電所に電気を送る高圧線について言及します。 「生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究」と題する調査報告書があります。 これは1999年度から3年間、電磁波を疫学研究した国立環境研究所の兜(かぶと)真徳研究員(故人)が中心となってまとめ、「4ミリガウス以上の電磁波に被曝すると小児白血病の発病率が2.7倍、小児脳腫瘍は10.6倍になる」との研究結果を出した報告書です。 この研究は、0~15歳までの小児白血病患者310人と、年齢・性別・地域が同じ健康な児童600人を対象に疫学調査し、イギリスとアメリカに次ぐ世界3番目の大規模な疫学調査として知られ、WHO(世界保健機関)も高く評価しました。 4ミリガウスで危ない。 1992年、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、1960年から85年までの疾病データをもとに、送電線から325メートル以内に1年以上住んだ子どもたちを調査。その結果、3ミリガウス以上の被曝で小児白血病の発病率が3.8倍、2ミリガウス以上で2.7倍になるという報告を出しています。 兜報告と近い研究結果です。 ところが、この研究費用約7億円を拠出した文部科学省は兜報告を評価しませんでした。 文科省は2002年11月の最終評価で、目標達成度、目標設定、研究成果、研究体制など11項目すべてで最低のC評価を兜報告に下したのです。 この「オールC」評価について、民主党の参議院議員・大河原雅子は2008年10月30日に文科省に質問主意書を提出。 質問の一つが「文科省の科学技術振興調整費による研究評価は、2001~05年度で計478件。オールC評価は兜報告だけなのか」というもので、答弁書は「本件研究だけである」との回答でした。 兜報告は国によって葬られたといえます。 ●がん患者多発の高圧線の街その1 大阪府門真市の古川橋変電所には、生駒山系からの15万ボルトの高圧送電線のすべてが集まっています。 この現場近くに住んでいた大西勇さん(故人)は、1990年代、町内約250人のうち、亡くなった人の家を地図上にマークしていました。すると、白血病死亡者が高圧線付近に集中することを見出しました。 ![]() その数、高圧線群を中心に直径150メートルの範囲で、過去10年で18人。死亡年齢は7歳から72歳。大阪府平均の白血病死亡率の120倍以上です。がんで入退院している患者が17人。(1998年当時) 大西さんは当時苦々しそうに私に語ってくれました。 「他人事ではないですわ。1967年まで、自宅屋根のわずか2.7メートル上を7万7000ボルトの送電線が通っていましてな(その後埋設)。84年に次男が精神病を発病し、去年(97年)には長男が胆のうポリープを発症です。こんなことが続くなんて、原因は送電線しか考えられません。悔しいのひと言です」 大西さん宅で記録された電磁波は20ミリガウス。 4ミリガウスの5倍です。 門真市に限らず、高圧線は日本全国を走っています。100万ボルトの超高圧線の場合、200メートル離れても、その磁界値はなお4ミリガウスを示すといいます。 ●がん患者多発の高圧線の街その2 私の住んでいる横浜市でも、同じような情報に不安の声が上がっている街があります。 以下、「週刊宝石2003年1月4日号」の記事を簡略して紹介します。 横浜市磯子区にある杉田台の住宅地では1990年代から「ガンで死ぬ人が多い」との噂になっていた。 ある住民の近隣だけでも、50代前半の女性たちが乳がんで続々と亡くなった。白血病と肝臓がんでの死者も出た。 人気女子プロレスラーだったジャッキー佐藤さんも胃ガンて42歳で亡くなった。 杉田台住宅には、約900世帯が住んでいるが、近くの丘陵地帯では尾根沿いに、海上保安庁、NTT、NHK、FM放送局、建設省緊急避難用、携帯電話会社など6基の各種電波塔が乱立。また、住宅地の真上には、洋光台方面に伸びる15万7000ボルトの高圧線も通っている。 乳がんで入院した女性は以下の証言をしている。 「私の家の15軒ほど先のご近所の奥さんが乳ガンで入院してきました。さらに驚いたのは、その2週間後に、その隣の奥さんが喉に腫瘍ができて入院。その隣のご主人は脊髄の難しい病気でほかの病院に入院中とのことで、そのまた隣のご主人は3年前にガンで亡くなっているとのことでした。もう本当に背筋が凍りました」 近くの洋光台南団地でも、以下の証言がある。 「団地の窓を開けると、6基の電波塔がすべて間近に見えます。私が知っているかぎりでも、この数年間で5軒の家で、ご主人なり奥さんがガンで死んでいます。皆、40~50代ですね」 ●リニアの高圧線のルートは? リニア事業においては、 東京都には 駅、変電施設 神奈川県には 駅、変電施設、車両基地、保守用車留置施設 山梨県には 駅、変電施設(3カ所)、保守基地(3カ所) 長野県には 駅、変電施設(2カ所)、保守基地 岐阜県には 駅、変電施設、車両基地 愛知県には 駅、変電施設、保守基地 が建設されます。 さて、これら施設に、特に変電施設には、いったいどこの発電所から、どうやって高圧線を敷設するのか、それだけがまだ判りません。 ここで、山梨県のリニア実験線の経緯を整理してみましょう。 山梨県にリニア実験線の誘致が決定したのは1989年。 しかし、なぜか東京電力広報部はその前年の1988年から「リニアのために原発を増やす」と、誘致が決まったかのような公言をしており、それを見越してなのか、1988年10月にリニア実験線の近くに東山梨変電所を着工し、92年に竣工すると、今後は、新潟県の柏崎刈羽原発から50万ボルト(設計は100万ボルト)という日本初の超高圧の電気を送ります。その柏崎では、広報部職員が言っていたように、原発が2基増設されました。 もし、リニアのために原発を再稼働すると仮定すれば(その逆で、原発再稼働の名目としてリニア走行を出してくるかもしれない)、中部電力ならば、浜岡原発の再稼働となります。 そして、今現在、浜岡原発からどういうルートで高圧線が敷設されているかというと、じつは、日本の10電力会社は今、「テロ防止のため」、高圧線マップを公開していません。国土地理院の地図にも鉄塔のマークが消えたとの情報があります(私は未確認)。 ただし、以下の大雑把な高圧線マップは公開しています。 中部電力電力系統図 中部電力連携制約のマッピング この二つと日本地図とをにらめっこすれば、だいたいどの場所を通っているかは分かります。 長野県大鹿村に建設される変電施設であれば、もし仮に浜岡原発が電源となるのなら、駒ケ根市の南信変電所まで電気が送られ、そこからは、おそらく新たに建設される鉄塔と高圧線を使って大鹿村に運ばれるのかもしれません。 その高圧線が何ボルトで、どの市町村の頭上を通るのかは押さえておきたい情報です。 電磁波によるがん発生は、いまだに有害とも無害とも決着がついていません。だが、その危険性を示す研究結果は既にいくつも出ています。 そうであれば、「危険かもしれない」との前提で事業を進める方が、住民への人体の悪影響は極力回避されるはずです。しかし、「危険と決まったわけではない」と事業が進められるのが、悲しくも、日本の公共事業の欠点です。 リニアの高圧線はどこを通るのか。何ボルトか。住民はその高圧線から何メートル離れているのか。 これは住民自身が押さえておくべきポイントだと思います。
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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