●山梨実験線でクエンチは起きていない? 5月26日発売の「週刊東洋経済」は40ページに及ぶリニア特集を掲載しました。このうちの2ページを、私が、水枯れ問題と残土問題について執筆しました。
この特集で気になったのが、49ページにあるQ&Aで
Q6 クエンチが起きるとどうなるのか
との問いに対する回答です。クエンチとは、超電導磁石が何らかの原因で磁力を失う現象をさし、リニアではそれにより列車が緊急停止します。
記事では、「山梨実験線の走行では、クエンチは一度も起きていない」「万一クエンチが発生すると、ゴムタイヤが外に出て着地する」
と書かれています。
うん?
と気になり、そういえば、と昨年の神奈川県で行われたJR東海の住民説明会の取材メモを読み返すと、JR東海はやはり、会場からの質問に対して「山梨実験線ではクエンチは起きていない」と説明しています。
つまり、JR東海にすれば「山梨実験線でクエンチは起きていない」のが公的な事実となるわけです。
●山梨実験線でのクエンチ しかし、私はもっているのです。
1999年9月4日の山梨日日新聞。その見出しは
「山梨リニア実験線 クエンチで車両停止」
との見出しの記事が載っています。記事の内容をかいつまんで説明すれば、
1999年8月5日午後2時50分。クエンチ現象で車両停止のトラブルがあった。
ということですが、このことをJR東海が発表したのは、なぜか、その1か月後の9月3日です。
私は、だからといって、リニアは技術的にダメと断言するつもりはありません。
ただ、JR東海は、少なくとも、こういうことがあったということを隠さずに説明すべきだと思います。
その新聞記事は以下の通りです。クリックで拡大します。

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