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●牧之原市長の取材

 4月24日。
 
 JR東海が、環境影響評価書を国交省に提出した翌日、私は静岡県牧之原市の西原茂樹市長を取材していました。

 静岡駅からバスで50分。バス停から市庁舎までの道すがら、太平洋を目にすることができます。
 そんな地理的位置だから、まさか、自治体職員も市民も、自分たちの生活用水や農工業用水が、リニアの影響で枯れるかもしれないなどと予測もしていなかったことでしょう。

 JR東海が、昨年9月に縦覧した「環境影響評価準備書」では、リニア工事により水脈を絶つため、大井川の流量が毎秒最大で2トン減ると明記されました。

 ところが、太平洋の街はリニア計画の「関係自治体」ではないとして、JR東海は準備書を送付していません。西原市長が準備書の内容に気付いたのは、議員の一般質問だかで、翌10月になってのことでした。

●毎秒2トン減る? 冗談ではない。

 西原市長は「ただ驚いた」と振り返ります。

 毎秒2トン。これは牧之原市も含めた、近隣7市(藤枝、焼津、島田、掛川、菊川、御前崎)の63万人が有する水利権量とまったく同じ量だからです。しかも、それら7市はほぼすべての水源を「大井川だけに」頼っている。もし本当に毎秒2トンも失われたら、生活用水や農工業用水の消失という冗談ではない問題が生じるわけです。

 そして、上記7市と2町(吉田町、川根本町)はすぐに連絡を取り合い、13年11月にはJR東海に対し、「大井川の流量維持を求める」との意見書を提出。今年1月7日には、田辺信宏静岡市長と県くらし・環境部に、「水の保全の徹底をJR東海に求める」との要望書を手渡しています。
 さらに、その2週間後の1月21日、県くらし・環境部が主催したリニア公聴会において、西原市長は、13人の公述人の1人として参加し、こう訴えたのです。

牧之原市の水源は100%大井川です。戦後、東京電力や中部電力のダムが大井川にいくつもできて、大井川は“河原砂漠”となりました。だが粘り強い住民運動で、田代ダムではやっと、毎秒0・43トンを本流に戻せたのです。なのに今回、JR東海のリニア工事で一気に毎秒2トン減るのが、どれだけ大きいかということです。そして、果たして、本当に2トンだけで済むのかということです。というのは、毎秒2トンの計算根拠も示されていないのです

 私はこの公聴会を取材していましたが、現役の市長の訴えに、近いうちに取材をしようと思っていたのです。

●市長は元・土木技術者だからこそ

 西原市長は、親分肌の頼れる人で、気概にあふれています。
 あの浜岡原発の隣町(10キロ圏内)であるのに、2011年9月26日に「浜岡原発・永久停止」を決議するほどです。

 その市長は、元・水関連の土木技術者。
 つまり、JR東海は、大井川での工事の方針として「(工事で出水した)大井川の水は大井川に戻す」ことを述べていますが、「本当にそんなことが可能なのか。一つお手並み拝見といきたい」と極めて客観的に、大井川上流部でのリニア工事の水枯れ防止は難しいのではないかと予測しています。

 ただし、と教えてくれたのが、前回のブログで書いた「静岡県中央新幹線環境保全連絡会議」の存在です。私が市長と会う2日前の4月22日に第一回会合が開催されていました。知っていれば来たかった・・。

 これには、第2回会議以降はJR東海も毎回出席することになっているらしく、市長曰く「JR東海も水枯れ防止には本気にならざるを得ない」。

 ただし、これまでの「環境影響評価方法書」(2011年9月~)、{環境影響評価準備書」(2013年9月~)を振り返っても、JR東海はとうとう最後まで、具体的な環境保全策を示さないまま住民説明会を終えました。今回ものらりくらりがないのか? 西原市長もそのあたりは意識はしているようでこう語ってくれました。

「もし環境保全の具体策をいつまでたっても示さないのであれば、私たちは、JR東海への意思表示として、たとえば、陳述書の作成や署名集めなども考えていかねばならない

 西原市長自身は、この問題に気付いたのが昨年10月になってからということを反省しています。

 それまでは、むしろ「リニアができればいい」と考えていました。

 というのは、リニアが営業運転を始めれば、東海道新幹線の本数が減ると予定されています。その代わり、できるだけ多くの乗客を拾うため、新駅設置の可能性が高まる。

 牧之原市の場合は、市が擁する富士山静岡空港のすぐ近くを走る東海道新幹線に新駅を作ることを悲願としています。

 つまり空港直下に新駅を作れば、関東圏にも中京圏にも移動が至便となる。確かに、それ自体は悪いアイデアではありません。

 そして市長は、昨年10月にリニア計画を知ってから、新駅計画は新駅計画で推奨していくが、リニアはリニアで別に扱うことを決めています。

 西原市長は国やJR東海への不満を抱えています。それは

「南アルプスを貫通するルートが決まったのが2011年の5月ですね。では、なぜその時に私たちに伝えてくれなかったのか。方法書の時点で、大井川の流量が減ることを知っていれば、『とんでもない』と私たちは反対をしていた。2011年5月以前に、南アルプスの迂回ルートを求めていた長野県の自治体の方々と共闘することもできた。また、準備書にしても、私たちはリニア計画とは無縁とばかりに送付もされなかった」

 ということです。

「誰がどう考えても、リニア工事で水は抜けます。とはいえ、ここまで来てしまった以上、もし水供給が担保されるのであれば、私はリニアには反対はしない。だからこそ、JR東海にはきちんとした水の保全策を打ち出してもらう必要があります」

 しかし、西原市長を含め、上記7市2町が深く懸念するのは、水枯れはもうすでにリニア実験線周辺で起こっている現在進行形の問題であるからです。
 そのあたりは、私のブログにも書いてあります。

http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-239.html

 猛暑の年には、牧之原市では5%から10%の節水対策を実施していますが、もし、毎秒2トンも減ったらどうなるのか。
 これは本当に冗談では済まない問題です。

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