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 やや遅きに失した感は否めませんが、JR東海が準備書を公開してからようやく、リニアが通る予定の沿線自治体や公的機関が、リニア計画への懸念を表明しだしています。

 これは、なんといっても、準備書の内容があまりにも具体性に欠けるものであるからに他なりません。

 これら懸念の声を、現時点でごく簡単に整理してみました。


①長野県大鹿村
 ――1日に1700台の残土運搬ダンプやトラックが通る!――

 南アルプスの西端に位置する大鹿村。南アルプスに開けた25kmのトンネルから膨大な残土が搬出されます。前々から村長は「リニア計画は迷惑」と言いながら、リニア建設促進期成同盟会の一員であることから『反対』は言えずにいました。
 もちろん、今もはっきりと「反対」とは言っていません。

 しかし、たとえば、10月14日。大鹿村での、JR東海による準備書説明会において、副村長が、計画への懸念を正面からぶつけました。
 大鹿村では、もしリニア工事が始まれば、じつに、一日1700台のダンプやトラックが朝から夕方まで走ることになります。8時から5時までの搬送だとしても、1分に3台が通る計算。これが10年以上も続くのです。
 村の道は軽自動車でも譲り合うほど狭い。
 「日本でもっとも美しい村」連合に加盟しいている同村の観光客は減り、住民は一日中騒音と土ぼこりのなかに身をおくことになるでしょう。
 村はその後、JR東海に「南アルプスにトンネルを掘ることの抜本的な見直しを求める」との意見書を送付しました。

②長野県中川村
 ――アセスの対象外。説明会もないーー

 同日の説明会では、大鹿村の隣の中川村の村長も不満をあらわにしました。
 同村はリニアが通らないことから、アセスの対象外になっています。ところが、1日1700台もの工事用車両は、大鹿村を抜けて同村を通過するのです。

 JR東海の「騒音は環境基準70デシベルより小さい69デシベルだから問題ない」との説明に、中川村の村長は、たった1デシベル小さいだけの騒音が朝から夕方まで響くことをどう考えているのかと憤りを隠しませんでした。

③静岡県・静岡市 
 ――残土が置き去りにされるだけーー

 リニアは静岡県を通過します。しかし、静岡県はリニア建設促進期成同盟会に非加盟です。なぜなら、リニアは県最北部の南アルプスを通過するだけだからです。他の都県と違って、唯一のリニア中間駅が設置されない県でもあります。当然です。人のいないところに駅は作れません。
 
 リニア計画からのメリットは何もなく、膨大な建設残土だけが発生します。

 ところが、この残土、わざわざ山の上にまで運んで処分します。地質の専門家たちは一様に崩落の危険性を指摘しています。

 景観も問題です。南アルプスの周辺自治体は今、南アルプスの世界自然遺産登録を目指しているのに、リニア計画がそれを壊すかもしれません。
 静岡市は強い懸念を表明しています。

④可児市の意見書
 ――「被害は甚大である」

 岐阜県可児市は、リニア施設(換気施設や高架橋)が景観を壊し自然環境への影響が甚大であるので、リニアを地下に通せと主張。また、施設の近くに民家とため池もあるため、施設を移せとの意見書をJR東海に提出しました。
 これは、リニア計画を条件しだいで許可するとの要請にもとれますが、ほぼまっすぐにしか走れないリニアが、今から大幅なルート変更ができるはずもなく、この意見書は、実質的には、リニア計画の中止を訴えているにも等しい…と個人的にはとらえています。

⑤南アルプス世界自然遺産登録推進協議会

 名前のとおり、南アルプスを世界自然遺産に登録しようとの協議会です。メンバーは周辺自治体、とはいえ、その多くが、リニアを推進する自治体でもあるというヘンテコな状況です。

 昨年9月末、南アルプスのユネスコエコパーク登録申請が行われました。
 ここが先日、リニア計画は希少動植物に影響ありとして、JRに詳しい説明を求める決議を出したのです。
 委員長は「準備書は具体的ではない。エコパーク登録審査への障害になるかもしれない」との懸念を表しています。
 リニア工事による水枯れ、膨大な残土発生、10年以上も続く工事用車両の山道通行とそれによる土ぼこり発生。この状況が世界遺産にふさわしいはずがなく、協議会のメンバーである自治体の決断が求められるところです。


⑥神奈川県環境影響評価審査会
 県に常設されている、県内での公共事業などを審査する有識者会議。10月下旬、JR東海との審議に入りましたが、委員からは「これほど内容のない準備書は初めて見た。審議のしようがない」との驚きとため息が続出しました。この審査会があと数回の審査をして、最終的に知事に答申を出すのですが、問題は、きちんと「準備書に問題あり。やり直すべき」などのまっとうな答申を出すかです。
 
 方法書での審査会では、計画沿線の各地でやはり疑問の声が上がったのに、知事への答申ではどこも「準備書で計画を明らかにすること」と、「国家的計画をつぶせない」との「配慮」が働いたからです。
 今回は、計画沿線の住民に配慮をしていただきたいものです。

⑦長野県環境影響評価技術委員会


 長野県での常設の有識者会議。11月中旬にリニアを審議しました。
「川の水量が半分以下になるのに、影響は小さいと言えない」
「生態系への影響が小さいという評価は過小」

 と、ここでも厳しい意見が飛んでいました。


 JR東海は、準備書の縦覧まではトントン拍子で手続きを進めてきました。今、最後の土壇場で足踏みするかもしれません。今後、神奈川県や長野県以外でも、各自治体での「環境影響評価審査会」(自治体によって名称は異なります)も始まります。懸念の声がますます広がることは明らかです。

 私は、リニア計画の是非に決着をつけるためには、推進関係者、反対関係者、中立的立場、有識者などが一堂に会しての公開討論会の開催を各地でなすべきと考えています。

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