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●各地で環境影響評価審査が始まる!

 リニア中央新幹線の環境影響評価準備書の縦覧と住民説明会が終わり、JR東海のパブコメ募集も終わりました。
 今、各地で、各自治体に設置された「環境影響評価審査会」によるJRとの審議が始まっています。
 
 環境影響評価審査会は、自治体によって多少名称は違いますが、有識者や市民で構成されている常設の組織です。だから、特にリニアのことだけを扱うのではないですが、神奈川県では10月28日、今年度の「第5回神奈川県環境影響評価審査会」が開催され、議題は「リニア」でした。


 この日、審査会のメンバーは、JR東海とともに、車両基地が設置される神奈川県西部の水源地を見学し、夜に審査会を行ったのです。

 とはいえ、私は傍聴に行けなかったのですが、知人がその録音メディアを送ってくれました。

 ちょっと遅れましたが、今回は、審査会とJR東海とのQ&A(その1)を掲載します。
  
 相当、JR東海への厳しい質問や意見が飛んでいました。
 簡単に書けば、方法書への知事意見にまったく応えていない準備書であるので、事業の是非の判断のしようがないということです。;

 その2は、また数日間お待ちください。


●審査会とJR東海
ーーQが審査会の委員、AがJR東海です。

Q サイトウ(?)委員(男性)

 発生残土は1400万立米。山岳部の非常口からどれくらい排出されるのか?
A 資料編の17-1-1のページの下半分で、残土、汚泥、コンクリート塊などを分類ごと、地域別に数量を示している。

Q 全体的な話だが、環境保全措置として「適切に処理する」という表現が多く、審査のしようがない
「適切に処理する」とは具体的に何をするのか? 次回にでも説明を。

Q 地図がたくさん載っているように見えるが、その多くは調査地点を示しているだけで、普通はアセス調査だと結果も地図上に残す。その配慮がない。

Q 大気について。
 車両基地やその他の場所では、大気汚染の測定を4シーズンで各1週間ずつやったそうだが、それで十分との根拠の説明は最低限必要。説明を。

 特に県西部の山は、大気汚染率が非常に高い地点が数箇所ある。

Q 車両基地で現地調査をしているが、予測に使った気象データは現地調査のデータではないと記憶している。それはなぜ?
 現地で使った通年のデータがあれば、それを使うべきだ。

Q 車両通行について
 山岳地域の道はカーブが多く、勾配もあり、幅の狭い道。普通の(大気汚染物質の)排出係数が使えるとはとても思えない。この排出係数の妥当性は説明していただいて、係数に掛け算をすればいいだけ。電卓でもできる。

Q 基地にボイラーを入れるが、省エネ型と書いているが、これは本当に、大気汚染防止法や神奈川県の生活環境保全条例をクリアできるものなのか? 細かいことが書かれていないので判らない。


A 次回説明する。
  ボイラーの排出物(関連)の保全は準備書8ー1ー1ー76に書いている。


Q 植生関連で質問。
 
(リニアが地上に出てくる地域において)8-4-2-17に表がある。群落名が書かれているが、その項目が「?」と2番目に「自然環境保全地域」とあるが、ここには具体的な植物群落を入れなければならない。どういった植物群落があるのかを確認すべき。
 この2箇所がいったいどの場所なのかも出ていない。確認のしようがないというところであります。

 この準備書を作るにあたり注文として、当然地下水が影響を受けるであろうと、そうすれば、沢など水環境に依存する植物が影響が出てくるかもしれないということで、沢の植物や植生に注目をしてほしいということだった。それは、資料編には出てくるが

、そこでとまってしまっている。準備書には出てこない。
 したがって、予測、保全措置、事後調査に関することは一切書かれていない。破砕帯ではもしかすると地下水への影響で表面の流水に影響が出るかもしれない、流水に依存する植物や植生も影響を受けるということについて対応してほしい。
 それと、実際、重要種のリストが出ているが、実際それを移植する、環境創出するとあるが、どのような所にどのような規模でどのように移植するのかに一切触れられていない。具体性にかける
 環境創出もわからない。宮ケ瀬ダムのビオトープに私もちょっと関わっているが、目標とする植生にはならなかった。
 
 環境創出はよっぽど気をつけてやらないと失敗する。それだけに具体的記述が必要。以上です。

A 植物の移植については、専門家の助言を踏まえて、難しい種があることは認識している。慎重にやる。具体的なことは次回説明する

Q 工事全般として、川の生き物を考えたとき、川の濁りが気になる。シルトや粘土などの細かい成分ですね。たとえば車両基地は長いので、その間に支流が2本ある。本流に影響はないのか?
 私が信用していないのは、沈砂のこと。砂は沈むが、砂より細かい分子は沈みにくい。雨が降るとそれが溢れる。どう防ぐのか? リスク軽減のためにどういう排水経路をどう作るのか。それを検討してほしい。

 もう一つは、環境の分断については道路機能の分断は書かれているが、川の機能についてはまったく語られていない。
 車両基地で言うと、支流2本の渓流の一番上流の部分と源頭(?)の間にドンと(作られる)。
 影響を受けるのはサンショウウオ。サンショウウオは幼生が川で暮らし、親になると、源頭に戻って産卵する。車両基地はその真ん中をズボンと切ってしまう。
 この資料にサンショウウオがいるのか、いないのか? 一つずつ検証しないと影響の有無はいえない。

 棲息域の分断でいうと、森林と川岸を往復する生物がたくさんいる。蛙など。そこに道路が入ると、生物の移動経路が分断される。中流ならカジカカエル。上流ならサンショウウオやタゴガエル。そういうカエル類がいるのか、いないのか? その移動経路を道路や施設は切らないのかを準備書に書いてもらわないと、大丈夫かの判断できない。

 もう一つは地下水について。
 地下水からの伏流水に住む生物が滅ぶことも。
 本当に、地下水位がマイナス15センチしか低下しないから影響ないと言えるのか?
 相模台地の地下水は(周辺の)全体を潤している。その影響をきちんと考えていただきたい。

 車両基地で影響が大きいのは、雨水が地下に浸透することにかなり大きい影響を与えます。そこから本流への雨水の流出のパターンが変化する可能性がある。雨が降った後、ゆっくり本流に水が出るのか、雨の後、ドと本流に出てくるのか。それによって、川の増水や濁りは全部変わる。
 この(本来の)パターンを変化しない工夫が必要。たとえば、施設を地下浸透型に。

 表現的にワンパターンでおかしいと思うのは、(生物が施設の)付近にいるけど「影響は少ないと予測する」というのが出てきます。川でいうと、その「付近」とは下流なのか上流なのかで影響はまったく違う。具体的に書いていただかないと判断できない。以上です。

A サンショウウオについては確認されていない。カジカカエルについては確認されている。
 地下水の「15センチ」だが、8-2-3-31で補足する。こちらに三次元浸透解析の結果を載せている。
 15センチは、近傍の最高値。

Q xxxxx(?)の生息場所は?

A 道志川。

Q 幼生は砂利の中で7~8年住み、外に出たらすぐに繁殖して死ぬ。砂が目詰まりすると生きられない。車両基地の中での排水経路の配慮を。

A 小動物に関しては、8-4-1-181~182に環境保全措置を書いている。「小動物が脱出可能な側溝の設置」「小動物の移動経路の確保」と。十分に配慮する。

Q 川崎で、ホトケドジョウを移植するとあるが、ホトケドジョウの移殖で成功したのは、元々ホトケドジョウが住んでいたとこ

ろへの移殖だけ。カエルなどは、何十年も何百年も同じ水路、同じ場所で同じ環境機能を維持する保証が必要。それを我々まだ作れていない。非常に難しい。
 
Q(女性 ムロイ?) 全般的なこと。車両基地の配置図、地下駅の範囲、非常口の場所については、隣接する施設は何で、どんな道路がどんな状況になっているかが分からないと、近隣にどういう影響があるのかないのかが判断できない
 工事車両の影響の有無も、周りの道路や施設が分からないと判断のしようがない。正確な地図を出していただきたい。
 「まだ決まっていない」と言われたが、示せる範囲で示していただかないとかえって混乱する。

A 一番大きな図面は準備書に示した1万分の1。そこにパイントを示した。今おっしゃったことは検討する。

Q(男性) 生態系について。車両基地になる場所を今日見学したが、器具としては、50haと大きい。生態系への影響はかなり大きい。その予測や評価が、他の施設の評価に紛れている。動物にとっては影響ある。きちんと図書に書き込んで欲しい。
 準備書には、「工事は夜間に行うので影響がない」とか、8-4-3-76 には、フクロウの生息域について、「生息環境を分断する施設は設置されないことから、移動経路の分断は生じない」とか「工事の実施による改変以外に新たな改変はなく、鉄道施設の存在による影響は生じない」と、現実と矛盾している書き振りが目立つ。見直していただきない。先ほどの車両基地の生態系についての部分をしっかり書き込んでいただきたい。

A トンネル工事や鉄道直下工事については夜の工事をせざるを得ない。

Q 普通に読むと、書き方の矛盾が目に付く。これは一般人も見ていただくものなので、記述は分かりやすいものを。
 フクロウは昼もそこにいる。したがって、昼の工事でも影響を受ける。その意味で「夜間の工事で影響はない」との書き方はおかしい。

Q(女性)廃棄物等について。要約書6-8と6-9に方法書に対する知事意見と事業者の見解がある。私は、方法書の審議の跡で、この委員に就任したが、適切な意見が方法書には出されていると思う。「建設発生土を抑える工法を選定するとともに、その経緯を準備書において明らかにすること」とあるのに、準備書には何も記載がない。
 「発生抑制と再利用の方法を具体的に示した上で、再利用の目標値を設定すること」とあるのに、目標値は、リサイクルは一般的な90%以上ということしか書かれていない。発生抑制と再利用の方法は、「自分の工事で使う、他の公共工事への有効利用に努める」としか書かれていない。それでなぜ90%以上が確保できるのかが何も記載されていないに等しい。
 同じく、方法書への知事意見で「地質によっては、地表に放り出したときに有害物質の溶出も想定されるから事前調査をすること」とあるのに、準備書ではそれに関連する記載が見当たらない

 6-9のウでは、知事意見としては「施設ごとに建設発生土の量を算定すること」とあるが、これはありました。
 「周辺地域における公共事業や既存の発生土処分場等での受け入れ容量を調査した上で」・・については、まったく書かれていない
 「新たな発生土処分土の必要性について明らかにすること」。これについても何もない

 事業者はご存知のように、今、都心部では地下工事が増えているので、公共工事でも残土の受け入れが厳しくなっていて、神奈川の民間の工事で発生する土砂は関東から外に出ている。ですので、本当に再利用を事業者がまじめに考えているのなら、残土保管場という一時的な置き場を作っておいて、適当なリサイクル場所が見つかれば搬出するのが普通の手順。保管場所についても何の記載もない。

 このように、方法書の知事意見についてあまりにも答えない準備書は、私は初めて見た。

 なぜ応えていないのかの見解については教えていただきたい。

 もう一点、「法令により適切に処理します」と書いているが、残土の場合は量が問題。県では1400万立米出るが、13年で単純に割っても、年10万立米が出る。ものすごい量。法令に基づいたとしても、残土については法律がないので、県の条例になるが、新たなところに残土処分場ができて、そこで新たな生態系の破壊その他が起こることが予測されるのが怖いので、この辺についてはきちんと対応してきた抱きたい。

A 3-44ページに考え方を書かせていただいている。「本事業内で再利用を」と。周辺に

 資料編の17-4-1に、対象事業実施区域周辺の発生土受け入れ地一覧、次のページに、中間処理施設の設置状況等はピックアップをしている。いわゆる発生土の置き場については、10章の部分で扱う。これも事後調査を含め、その効果を確認していくということでございます。



●感想

 次回の審査会は11月25日。このときはリニアだけが議題ではないので、どれくらいの時間をリニアに割くのかは分かりません。
 とはいえ、今回、JR東海は「次回、具体的に説明する」と回答した以上、そうしなければなりません。

 また、これら厳しい意見を述べる審査会の委員たちが最後までその方針を曲げなかった場合、知事にどんな答申を出すのかがとても気になります。

 前回、方法書のときには、やはりあちこちの審査会は厳しい意見を出しながら、結局は「計画の詳細は準備書で示すこと」といった答申に矮小してしまいました。

 しかし、今回はそれは許されません。なぜなら、その答申を受けて当該知事が「リニア計画は妥当」との意見書を出してしまえば、リニアは来年度の着工となるからです。

 審査会には、毅然たる答申を出してもらいたい。そのためには、しっかりとした審査を貫いて欲しいと思います。

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