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●ちょっと訂正

 前回、もし核融合炉からトリチウムが漏れたら・・の仮定でのブログを書きましたが、書き終わった翌日くらいから、ちょっとした違和感を覚え、情報を整理してみました。

 すると、当たり前の話ですが、仮定とはいえ、ちょっとその設定が論理的でないことに気づきました。
 
 大雑把に書くと以下の通りです。

★重水素実験は、重水素のプラズマをいかに高温かつ長時間維持するかを主眼にした実験です。その過程で、たまたま、核融合科学研究所が言うところの、1万分の1の確率で、投入した重水素同士が核融合を起こしトリチウムを発生させます。
 しかし、実験はあくまでもプラズマの性能向上のためのものなので、ここで発生したトリチウムを研究所は回収します。その回収率は

90%以上とのこと。

★ところが、数十年後(100年後?)に実現する(と言われている)核融合発電では、重水素とトリチウムを衝突させるわけですが、その瞬間にヘリウムと中性子が生まれるわけです。

 つまり、重水素実験ではトリチウムは回収する対象であり、核融合発電ではトリチウムは燃料として使用する対象です。

 ですので、核融合発電において、年間使用するトリチウム133キロが「100%漏れたとしたら」の仮定は、ほとんどまったくありえません。「毎日」「全量漏れる」ということになるからです。

 また、核融合発電においてトリチウムが「10%漏れる」という仮定は、重水素実験での回収しきれないトリチウムのパーセンテージを土台にした仮定なので、その数字が適切なのかはそうだとはいえません。


●小出裕章さんの試算

 ただし、トリチウムが熱い金属をすり抜けるという特性があるのは事実です。ですから、環境への漏洩が0%と断言する科学者は誰もいません。
 むしろ、核融合研究者の間では「いかにトリチウムの漏洩を防ぐ」かが研究の主眼の一つであります。

 京都大学原子力研究所の小出裕章助教は「漏れが1000分の1」、つまり、0.1%との仮定で以下の計算をしています。
 この1000分の1というのは、九州大学大学院総合理工学研究院や日本原子力研究開発機構や核融合科学研究所炉工学研究センターなどから構成された研究班が目指す値でもあります。

 以下、小出助教の試算。

 ★自然界に存在するトリチウムの被曝量は年間0.02マイクロシーベルト。
 ★100万kW規模の核融合発電所に必要なトリチウムは年間で133キログラム。このうち、1000分の1が環境に漏れるとすれば、被爆量は

 年間で0.023マイクロシーベルト。

 ★もし、研究所が言うように、人類の選ぶべきエネルギー源が核融合しかないのであれば、世界中で1万基を動かす必要がある。
  その場合の被爆量は年間で230マイクロシーベルト=0.23ミリシーベルト。

 となる。

 ただし、これは漏洩が「1000分の1」達成できた場合の話であり、「100分の1 = 1%」ならば、当然、この10倍の2.3ミリシーベルトという、公衆の上限線量の倍以上の線量が地上を覆うことになります。
 また、漏洩が1000分の1でも、核融合炉の数が2万基になれば、被爆量は倍になります。
(もちろん、人類の選ぶべき道には再生可能エネルギーもあるわけで、それが全エネルギーの何%を占めるかによって、核融合炉の1万基も数千基になるわけで、線量は減るとの試算はありえます。あと、ついでながら、本ブログで書いてきたマグネシウム電池マグネシウム発電が普及したら、核融合炉の設置数はもっと減ります)

 そして、これはあくまでも全地球の被爆量を平均したものであり、当然、それぞれの核融合研究所の周辺ではそれよりも強い線量を記録するわけです。
 

●議論を始めよう

 ここで大切なのは、「漏洩が微量だから安全です」と宣言するのではなく、以下の科学者たちのような考えを論議することです。

 茨城大学理学部の田内広教授、立花章教授、産業医科大学アイソトープ研究センターの馬田敏幸准教授が書いた「低線量放射線の生物影響とトリチウム研究」には以下の一文があります。

「トリチウムは普段から環境中に存在し,その中で私たち生物は暮らしてきた.このことから,ごくわずかのトリチウムによって明らかな生態影響が出る可能性はきわめて低いと考えることもできる.その一方で,低濃度かつ少量のトリチウムによって,果たして生物が影響を受けるのか,そしてもし影響が出るのであれば,それはどのくらいの量(線量率)を超えれば生じる可能性があるのか,といったことを科学的に明らかにし,核融合によって享受される利益と,トリチウム漏えいによるリスクとの比較が客観的なデータにもとづいてできる社会環境作りが,これからの科学技術の基盤としても重要となる」

 ここでは、トリチウムは「微量だから安全」とは言っていません。きちんと科学的に調べようと言っています。
 
 この考えを軸とした論議が、今回の岐阜県での重水素実験を巡って、自治体、専門家、住民とどれくらいあったのかは、また現地に確認したいところです。

 岐阜県での重水素実験で漏洩するトリチウムは微量であることは間違いありません。
 実験では年間で555億ベクレルのトリチウムが発生し、そのうちの5~10%が環境に放出されると予測されています。つまり、28~56億ベクレルです。
 ところが、青森県の六ヶ所再処理工場がもし稼働するとすれば、1年ごとに1.8×10の16乗ベクレル(100億ベクレルの100万倍以上)放出されます。
 重水素実験に反対する住民の方々がここにどう意識を向けるかにも注目していきたいです。

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2013/05/07 09:45 福島原発 TB(0) コメント(0)
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