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●核融合発電って?

 これは数週間後に、ある週刊誌に出す記事なので、詳細は書けませんが、岐阜県では今、数十年後の「第二の核発電」に向けての準備に入っています。

 第二の核発電とは「核融合」発電です。
 原発はウランの核分裂を利用しての発電ですが、核融合発電とは「重水素」と放射性物質である「トリチウム(三重水素)」を強制的に衝突させて(核融合)、そこから発生する莫大なエネルギーで水を沸騰させてタービンを回して発電する方式です。

 そして、その「準備」とは「重水素実験」です。

 と書いても、何のことやらなので、少しだけ詳しく書きます。

 私たちは100度のお風呂には入れません。
 しかし、同じ水分子でも、気体という密度が薄くなった状態であれば、100度のサウナには入れます。
 
 そして、さらに高温にすると、分子は原子核と電子とがバラバラになるという「プラズマ状態」になります。

 将来の核融合発電では、巨大な真空のドーナツ型容器のなかで、重水素とトリチウムとを1億2000万度にまで加熱しプラズマ状態にすると、プラズマは高速で動き回り互いが衝突するのです。

 プラズマ状態は気体より希薄なので、この1億2000万度のプラズマが容器に触れたとしても、容器が熱せられることはなく、プラズマが瞬時に冷やされます。

 たとえば、私たちの日常生活で使う蛍光管も、中身はアルゴンガスと水銀蒸気が入っていますが、これがプラズマ状態となると1万度になりますが、それが蛍光管に触れたからといって溶けたりはしません。

 とはいえ、核融合の場合は、容器に触れてしまっては核融合ができません。高温状態を維持してこそプラズマは活発に動き回り、互いに衝突するのです。


●原料は?

 これから「準備」=「重水素実験」を行なう「核融合科学研究所」(岐阜県土岐市)によると、核融合に必要な重水素は、将来的には海水から取り出すとのこと。18リットルの海水には0.6グラムの重水素が含有されていますが、これだけで実に石油換算で4000リットルものエネルギーが取り出せるとのこと。
 トリチウムにしても、その原料は、やはり海水から取り出す「リチウム」(トリチウムではなくてリチウム)。
 海水は無尽蔵にあるから、枯渇の心配もない。
 まさに夢のエネルギーです。

 しかし、核融合発電をする前に、まずは、高温状態でのプラズマを長時間維持する技術が確立されなければなりません。
 それが「重水素実験」です。

 これまで研究所は、水素を使ってのプラズマ実験をしてきました。今後、より安定したプラズマ状態を作り出すためには「重水素」を使うことが必要と、今回の実験計画となったわけです。

 つまり、実験は、あくまでも「核融合」ではなく「重水素のプラズマ状態を安定させる」ことです。


●市民からの反発

 しかし、重水素だけの実験でも、1万分の1くらいの確率で重水素と重水素とがぶつかる核融合が起きてしまい、「トリチウム」が発生します。「中性子」も発生します。

 ここに、研究所周囲(土岐市、多治見市、瑞浪市など)の住民が、特に幼子をもつお母さんたちが反対運動を展開しています。

 研究所によると、発生するトリチウムの95%は回収できる。
 逆に言うなら、5%は一般環境に漏れるわけです。トリチウムは漢字で書くと「三重水素」というくらいなので、見かけは水です。つまり、一般環境に出ると、水としてどこかにいくわけです。
 そのトリチウムは内部被爆すると、「心配には及ばない」という科学者もいれば「細胞が破壊される」と警告する科学者もいます。
 ここをお母さんたちは恐れ、今年の1月から3万人近い反対署名を集めました。

 もっとも、1万分の1の確率で発生するトリチウムのさらに5%なので、本当に微量なので心配することはないと、研究所は主張します。また、中性子は施設を放射化するわけですが、それにしても2メートルのコンクリート壁で防げると研究所は説明します。


●さまざまな意見

 将来の「重水素」と「トリチウム」による核融合発電については、とんでもない量のトリチウムと中性子で施設も環境も汚染されるので、絶対に反対するという科学者がいます。
 たとえば、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊博士もその一人です。
 核融合発電所は、現在の原発よりも施設が巨大になると予想されますが、となると、たとえば廃炉が決まった福島第一原発以上の放射化された廃棄物が出てくるのだ・・というのもその反対理由の一つです。
 トリチウムは1ミリグラムで200万人の殺傷能力があるとの主張もされています。

 このように、核融合発電に反対する科学者はまだいますが、面白いのは、それら学者でも「重水素実験程度なら心配はない」という人もいることです。

 もちろん、重水素実験も核融合発電のどちらも大丈夫という人もいるし、どちらもダメという人もいます。

 しかし、事実は一つしかありません。

 要は、それら意見を徹底的に出し合い、周辺住民が納得するまでの話し合いが行なわれていたかです。
 
 もちろん、当該自治体は「住民の意向は把握した」。住民は「納得するまでの話し合いはない」と、これも平行線です。

 個人的に思うのは、3.11以来、ほとんどの日本人が微量な放射性物質にもとても敏感になっているということです。その状態においては、地元のお母さんたちが心配するのはもっともなことで、その気持ちを軽視して計画を先走りする必要はあるのだろうかと思います。

 また、もう一つ思うのは、この第二の核発電計画のことが、まだ基礎実験も始まっていないこともあるとはいえ、脱原発運動をしている人たちもあまりに知らないということです。

 一つには、これもまたメディアが報道しないことが大きいのでしょう。また発電が(本当に実現するとすれば)30年後という、ちょっと遠い未来であることもあるのでしょう。

 大型プロジェクトには、必ず、国民の意向が反映されるべきです。

 重水素実験は3年後に始まる予定です。その3年間でまずは国民的議論が起こること、もしくは起こすことが研究所にも、市民団体にも、岐阜県や当該自治体にも求められていると思います。

 ちなみに、実験期間は9年間。その後、さらに別の実験を重ねて、30年後には核融合発電を実現したいのが研究所の意向ですが、この発電所は、やはり海岸に建てられます。原発同様、海水で炉を冷やす必要があるからです。
 この立地候補地にしても、原発のように電源交付金をエサに行なってはいけないことです。

 とにかく議論を。
 核は「原発」だけではなく、ウラン採掘、廃炉、地層処分、核融合、電源交付金等々、さまざまな要素を孕んでいます。「脱原発」+アルファの視線が必要です。

 10年以上前、日本が、巨大な核融合実験炉ITER(イータ。国際熱核融合実験炉)を誘致しようとしたことがあります。これについて、私は取材したことがあります。ここで読めます

>


 今回の記事も掲載前に改めて予告させていただきます。


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2013/04/15 11:30 福島原発 TB(0) コメント(0)
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