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 昨日の続きです。


●7Gとの出会い

 9月22日9時50分。
 品川駅に行くと、一目で、これは長い間歩いてきた人たちに違いないという一団を目にしました。
 声をかけると、やはり7G(7 Generations Walk)の人たちでした。

 少し話しただけでも、彼らからは、なんとも居心地のいい空気を感じました。誰をも排除せず、意見が違っていても誰の意見にも耳を傾けてきたのだろうなと思います。

 09年に7Gが大鹿村を歩いたこともあり、また、リニア関連の申し入れということで、大鹿村からも数人が駆けつけていました。
 大鹿村で「リニアを考える新聞」を発行している山根沙姫(さあき)さん、20代の若者たちである、鈴木たけるさん、田村鷹さん、遠野桂男さん、青木連さんの5人です。

 また、国会議員の山崎誠・衆議院議員(民主党)も駆けつけてくれました。
 山崎議員は、実際に大鹿村にまで現地調査にも行かれています。

「いやあ、衆議院議員は今はほとんど誰も国会にいません。もう選挙の準備やってますから。国会にいるのは私くらいかも(笑)」

 聞けば、国会議員でもリニア問題に関心を持つ人はほとんど誰もいないとのこと。

「意外ですが、共産党も社民党も関心を持っているとは思えないですね」(山崎議員)


●「5人までです」

 10時。JR東海の職員二人が7Gに挨拶に来ました。

 「なかで申し入れをしていただくのは5人とさせてください」

 これに7G代表の山田さんが異を唱えました。

山田「僕たちは、皆でリニアのことを勉強して、沖縄から4000キロ歩いてきたんです。それで話すのはたかだか20分だけですよ。ここにいるみんなを入れてくれませんか?」

山崎「そう。入れてあげてよ」

JR「申し訳ありませんが5人までとさせてください」

山田「リニア計画にはパブコメでも97%が反対していますね。僕たちはその思いを伝えたい。そして、あわよくば、あなたたちと仲良くなりたい」

山根「昨年の村でのリニア説明会は不十分なものでした。納得いく答えは返ってきませんでした。なので、私は今日もまた来たんです。いろいろあるなかの一つでも納得したくて来たんです」

山田「5人までというなら、ここにいるみんなを交代交代で5人ずつでも入れてくれませんか?」

JR「それはできません」

 との押し問答の末、結局は、やはり5人までの入室となりました。

 入室したのは、山田さんと大鹿村の4人(山根さん、鈴木さん、田村さん、遠野さん)。

 以下、JR東海とのやり取りの記録を山根さんから送ってもらったので、その概要を記します。


●反対しても作る?

平成24年10月22日(月)JR東海品川本社 面会
山田俊尚(7G)山根沙姫、鈴木たける、田村鷹、遠野桂男 (大鹿村)
JR東海環境保全事務所 氷見(東京所長)田中(静岡副所長)小池(長野所長)事務局2名

山田)環境問題、原発問題、多くの市民団体などと対話しながら歩いてきた。住民側に立って、命の視点からこれからの未来を考えなくてはいけない。原発の事故以来全国で意識が変わってきている。
 何十年も前の計画を進めることが果たしてJR東海にとって私たちにとって、国民にとって、利益になるのだろうか。
 いろんな意味でJR東海にはお世話になっているが、今のままで十分と多くの人が思っている。
 老朽化対策などの工事が必要であって、ダイヤの変更などが必要なのであればいくらでも協力したい。自然を大事に思っている。歩くと分かる。命を保つ、ということを感じながら歩いてきた。
 接点のないままきてしまった。ずれたまま来てしまったことへの反省点がある。未来を一緒に考えていきたい。考えを聞いて、同じ目線に立っている多くの仲間に伝えたい。思いを届けにきた。

氷見)我々も大切な環境を壊したいわけではない。その部分では同じである。

田村)目的とは?

氷見)東海道新幹線はまもなく50年。造った当時は4~5年で一気に造った。部分的に運休しながらという話もあったが、壊れるのも一気にくる。バイパスが必要。また、太平洋側は災害の危険性高い。耐震補強もやっているが、お客様の命を大切にしたい。東京-名古屋‐大阪間の代替路線。

山根)まったくルートが違うから代替案ではない。大都市を結んだだけ。

氷見)災害リスクを軽減するということ。同じところを通したんでは意味がない。すべてのニーズにはこたえられない。大規模な取り換え工事の期間、不便な期間を最小限におさえたい。リニアが出来たからといって新幹線を止めるわけではない。

山田)世界的には地震対策、補強対策のためにバイパスを通す国はない。

氷見)ほかの国がどうかは知らない。

山田)経済学者も言っている。地震対策、補強ならもっとお金をかけずにできるはず。それが目的なら。ユーザーに理解してもらえばいい。環境を破壊してまでリニアをつくる必要はない。

氷見)具体的な提案があるなら、検討はしたい。

田村)南アルプスは水の宝庫。そこを破壊するということは命たちを尊重していない。これからの時代は思いやりの時代。生かしてくれている自然。南アルプスだけは穴をあけて欲しくない。

鈴木)まっすぐ進みたいとは思うが、無理をする必要があるのか。変電所の話も住民は知らない。知らされないまま進められている。

遠野)まったく知らされていない。今まで。
 失うものばかり。南アルプスに行ったことがあるのか。自分の住んでいるところの真下にリニアが通ると言われている。住民がいるということを知っているのか。地図上でしか見ていない。説明が十分でない。工事など、一切入ってほしくない。生活を荒らされて悲しい思いをしている。

山根)過疎地は上に逆らえないということで、嘆いている人も多い。反対の声を上げられない状況。

氷見)説明会は 去年から。まだ数を重ねていない。

遠野)わからないの繰り返しだった。あんなタジタジでいいのか。

氷見)来秋、準備書を出す。その時に実際の線(具体的ルート)が出る。そうなる前の、まだ幅3キロの段階で説明会をした。そのため不十分であった。
 評価書で環境に影響の恐れがあるものは回避する、回避できないものは保全する。そういうように進めていく。

遠野)その回避ができないからやめてほしいと言っている。失ったものは取り戻せない。影響があったら責任がとれるのか。だから考え直してほしい。

氷見)これからステップを踏んでいく。大きい説明会ではなく、ピンポイントの説明会をやっていく。

田村)それは提案ですね。ここを通りますけどどうですか、という。

氷見)こちらとしてはこれで進めていくんで納得していただきたいということ。

山根)全国の声が集まっている。反対署名が7000弱ここにある。いらない、という声は反映されますよね。

氷見)無視するつもりはない。

山根)パブコメは反映されていない。

氷見)我々が言っているものではない。国(国交省)が出しているもの。

山根)では国に言えばいいんですね。

氷見)ご自由にどうぞ。

山田)ちゃんとした情報がなければわからない。

氷見)隠しているわけではない。

田中)いままさに調査をしながら進めている。具体的な説明が出来ずに不満だったことはうかがえるが、今後明確になっていくこと。

遠野)それで2年後に着工で間に合うんですか。

氷見)間に合わせますよ。

遠野)スピードで信憑性も信用もない。

氷見)そこは対話をしていく。

遠野)それ以上のことはやめて欲しい。工事やっちゃったとかは、無し。

田村)みんなが納得したらやってもいいけど、納得しなかったらやらないでほしい。人の道に反している。

田中)われわれも決められた手続きがある。

田村)調査はどうやっているのか。

田中)地質データの収集、地下水の状況、100メートルを直径20センチで掘っている。

山田)トンネル掘って枯れないといった水が枯れた例もある。調査できるのか。実態がわかるのか。調査自体が信じられない。我々も勉強してきている。そのうえで南アルプスに穴をあけて欲しくないと言っている。水がなくなったら命が続かない。水は宝。感覚がずれている。そこが問題が大きくなった原因。

鈴木)電源の確保は?

氷見)自家発電は無し。東電・中電から買う。ピーク時27万キロ。16両編成。

山根)東電はリニアのために原発を増設すると言っている。

氷見)知らない。そうですか。

山根)葛西会長も新聞で原発しか活路はないと言っているが?

氷見)それは日本経済を支える上での一般論。リニアをつくるうえで、とは言っていない。

鈴木)トンネルの工事方法は?

田中)都心部はシールド工法、山岳部はナトム工法。現場に合わせた環境にやさしい方法をとるつもり。

山根)過去にこれだけの山岳トンネルの実績はあるのか。

田中)大清水トンネルなど。

山根)生態系の調査は?

田中)把握していない。トンネルにすることで環境への影響を避けられる要素があると考えている。

山根)避けられる?

田中)地上への影響が、という。

山根)天竜川も橋で渡っていくのか。

小池)具体的にはまだわからない。

鈴木)ずっと地下なんですか?ずっとシールドの中?

氷見)シールドは騒音、空力音対策。近隣住民や生態系に影響のあるところは囲う。

山根)全体的ではないんですか?

氷見)そこはいままさに調査中。電磁波は別のはなし。距離が離れたらそれほど影響ない。数字ででている。車内は磁気シールドで囲っている。ガイドラインを下回っている。

山田)ほかの人の話とくいちがっている。聞いた話と違う。

鈴木)16両で何人乗れるのか。

氷見)新幹線と同じくらい。1000人くらい。

山根)これ、リニアでなければいけないんですか?なんで、リニアなんですか?リニアは真っ直ぐじゃなければいけないのに、これ、ルートはまがってますよね。

氷見)まず環境を考えたからですよ。我々の配慮です。

遠野)配慮しきれなかった、という。

氷見)そうとらえるのか(笑)どうかは・・・

田中)環境も大事な要素で、そのほかの要素も考えて、このルートになった。

鈴木)事故時は?停電などの。

氷見)予備電源、バッテリーで近くの駅まで行く。立抗、斜抗で地上に出る。

鈴木)立抗は?

氷見)5~10キロごと。直径は2~30m。深さは都市部で40m。

遠野)大鹿村の釜沢地区や静岡でやってる工事は?ほかの名目でやっているんじゃないか。

小池)国交省のであってJR東海は一切やっていない。長野側も静岡もやっていない。特に我々は関知していない。認可が下りてから着工する。

田村)とにかくトップを大鹿につれてきてほしい。赤石岳に登ってほしい。

山根)今日は丁寧に対応していただきありがたかったし、知らない情報もあって収穫にはなったが、我々は納得していない。反対の気持ちは変わらない。

田村)ぜひやらないようにお願いしたい。

氷見)対話は大事なので。納得していただけるよう進めていきたい。

山根)署名もちゃんと上に報告していただきたい。これが声です。


 
 このやりとりを読んで思うのは,JR東海も、これまでの各地での説明会を不十分だと認めていることです。
 では、今後、どのように新たな説明会を開催していくのか。住民の要請があればその津語開催するのか? それとも、各地でもう一回ずつでも開催すれば、それで良しとしてしまうのか?
 
 しかし、上記のやりとりで

田村)みんなが納得したらやってもいいけど、納得しなかったらやらないでほしい。人の道に反している。
田中)われわれも決められた手続きがある。

 とあるように、JR東海は、住民がどんなに明確に反対を示しても、結局は着工するのではとも予測されます。

 やはり、上記に「パブコメの97%がリニア反対だ」「(そのパブコメは)国(国交省)に出されたものだ」とのやりとりがありますが、パブコメはもう一つあります。
 昨年、JR東海が作成して住民に縦覧した環境影響評価「方法書」へのパブコメです。
 これも9割以上が反対や慎重意見で占められています。この、国ではなく、JR東海に直接突きつけられたパブコメに関しては、JR東海は何のコメントも出していません。

 ただ、ポーズだけなのかもしれないとの穿った見方もできますが、G7のように、一見変わった団体であれ、申請さえしておけばJR東海は話し合いに応じてくれるのは一定の評価はすべきでしょう。G7の山田代表が言うように「悪い人はいない」のです。

 つまり、各地でリニアに反対や慎重な意思を示している住民団体も、問題点の周知に努めるだけではなく、直接JRとの話し合いができるということです。

 環境影響評価「準備書」の縦覧まであと1年。
 これが、方法書同様に、リニアが通る予定の都道府県や自治体が了承をしてしまえば、それで、リニアは正式に着工にゴーサインが出ます。
 つまり、あと1年以内に、周知意外にいろいろな行動をすることが市民団体には求められていると思います。

 この問題、最後まで見守りたいです。

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まとめ【7GとJR東海・東京】
 昨日の続きです。●7Gとの出会い 9月22日9時50分。 品川駅に行くと、一目で、これは長い間歩い
2012/11/13 12:50 まっとめBLOG速報
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