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 これから書くことはお願いになります。
 「仮設住宅ではない復興住宅」への支援についてです。

 被災地では、多くの人が、家、仕事、財産のすべてをなくしました。
 そしてようやく、数少ないながらも仮設住宅への入居が始まりました。
 しかし、仮設という名が示すとおり、長く住む住居ではありません。また長くもつ頑丈な家でもありません。寿命はわずか2年。その後はゴミとして処分されます。

 そこで、NPOバンクの一つ「天然住宅バンク」は今、「仮設じゃない復興住宅」プロジェクトを始動させました。
 バンクでは、無所得になった人たちにも、まず、しっかりした住居を確保してほしい、その上で生活の復興もあるはずだとの思いから、被災地外に住む市民からの「寄付」ではなく「出資」をもとに、被災地の住宅問題の長期支援を目指しています。ただ単に「国」に要望するのではなく、「民間」で解決してしまおうというわけです。

 具体的に書きましょう。

●まず「天然住宅バンク」とは?
 「天然住宅バンク」は、日本の木で、無化学物質で、300年はもつ丈夫で健康な家を普及させるため、そのような家を作りたい人に低利で(2%)融資を行うことを目指すNPOバンクです。
 ちなみに、NPOバンクとは、従来、銀行などが融資しようとしない、市民事業、福祉事業、NPO活動などに低利で融資を行う、「市民による市民のためのバンク」です。現在、日本に10以上のNPOバンクがあります。

●「仮設ではない復興住宅」とは?
 ★100年単位でもつ住宅。
 ★東北の冬でも暖かく結露しない住宅。
 ★増築も可能。地域の復興計画にあわせ、分解して他の土地に持っていくのも可能。
 ★建設費は2Kで450万円。ただし、無一文でも入れる。というのは、被災者生活再建支援法(最高300万円)による資金や、生活保護からの家賃補助(宮城県平成21年度上限額は2名世帯4万5100円)もあるので、その人たちでも払えるよう、家賃を3万円程度に設定する。その場合、14年5か月で全額返済可能になる。返済終了後に被災者が生活保護受給を解消していれば、住宅を無償譲渡する。
 ★建築には、地元の林業家の木を使い、地元の工務店などに参加してもらうことで地域復興に役立てる。
 ★今年の5~10月にかけて、戸建てを100戸建設する。
 ★コミュニティが維持できるよう、地域の人に丸ごと住んでもらう集合住宅も構想中。

●必要なものは?
 ★建設資金。4億5000万円が必要。
 ★そこで求められるのが、市民からの出資金。1口5万円。

●条件
 ★NPOバンクがすべからくそうなのですが、出資に対する配当はありません。元本割れの可能性もあります。
 ★被災地への継続的支援を実現するためにも、5年間は払い戻しができません。

●メッセージ(天然住宅バンクのHPから)
 生活地域が活発かどうかは、シンプルに「資金がどれだけその地域で回転したか」によって測ることができます。つまり、仕事や資金を都市部や海外に流出させるのでなく、地域内で使うことが日本の各地の活性化につながります。
このプロジェクトで実現したい、もう一つのテーマは「お金の流れを作り変えることで、東北地域の再生を支援する」ことです。今回の被災地での仮設住宅事業は、仕方がない部分もあるとはいえ、中央のハウスメーカーやゼネコンに仕事を発注した結果、被災地域外の雇用が中心となっています。そして、建材もプレハブや外材を用いることで、都市部や海外へ資金が流れてしまっています。さらに、仮設住宅は2年ほどでの使い捨て仕様ですから、被災地の将来の資産にもなりません。東北の建材を使って、将来も活用できる復興住宅を東北の皆さんの力で建て、雇用を作りだし、お金を被災地域で流通させることが大切です。

 プロジェクトを成功させるためには、被災地以外の私たちが、自分の持っているお金の一部が東北地方で活用されるように、意識的に運用する必要があります。「寄付」もその一つですが、私たちは天然住宅バンクへの「社会的な出資」をそれに充てたいと思います。出資は、寄付と違って基本的には将来戻ってくるお金の使い方です。銀行や郵便局に預けるだけでない「もう一つのお金のあり方」として、天然住宅バンクに出資して下さることで、「志ある新しいお金の流れ」を作ることができます。

 このプロジェクトの詳細は、 http://www.tennenbank.org/revive/ をご覧ください。

 また、NPOバンクについて、私が書いた記事は
 http://homepage2.nifty.com/kasida/citizen-movement/frame-mirai.htm 
 をご覧ください。

 拙著「新しい貯金で幸せになる方法」(築地書館)でもNPOバンクを特集しています。

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2011/04/22 00:16 東日本大震災 TB(0) コメント(0)
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