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 私はまだ確認していませんが、本日発売の週刊プレイボーイに私の書いたリニア中央新幹線の記事が掲載されているかと思います。財布に余裕のある方はどうぞご購入のほどお願いいたします。

 さて、先日、新潟県南魚沼市でのトンネル工事でガス爆発が起こり、結果として4人の作業員の方々が亡くなりました。

 新聞では、「そこにガス発生の可能性があったと業者に伝えた」との国交省側のコメントと、「そんなことは聞いていない」との業者との相対する言い分が報道されています。

●世界一の難工事、鍋立山トンネル

 ともあれ、新潟県は、日本でもっとも多くの石油と天然ガスを産出するエネルギー県。土を掘れば、そのどちらかが出てくる可能性は低くはありません。

 そして、この新潟県においては、かつて、あの「青函トンネル」や「英仏海峡トンネル」をも上回る「世界一の難工事」と言われた山岳トンネル工事がありました。

 それは「鍋立山トンネル」

 現在の北越急行ほくほく線の「まつだい駅」と「ほくほく大島駅」とを結ぶ長さ約9キロのトンネルです。

 鍋立山周辺は、日本有数の地すべり地帯としても知られているのですが、ここで工事が始まったのは1973年。
 そして、貫通したのが、95年。

 つまり、22年間もかかっているのです。
 驚くのは、途中の650メートルだけにその半分の11年もかかっていることです。

 なぜか?

 それが今回の事故とも背景が重なるのですが、
 
 天然ガスや石油の滲出が絶えず、また、山の地圧が掘削機を押し戻す(!)という想定外の事態が続出したためです。

 wikipedia にはこう書かれています。


 掘り進むごとに地圧は強くなり、壁面を仮に支える支保工はねじ曲げられ、切羽(掘削面)からの押し出しが激しくなり、ついには厚さ90cmのコンクリート壁が破壊されるという有様であった。かくて、1988年3月にはNATMによる掘削の断念を余儀なくされる。
 替わって1989年1月には先進導坑掘削のため、3,500tもの推力を持つトンネルボーリングマシン (TBM) が導入されたが、65mほど進んだところで泥火山による水とメタンガスと硬い岩石が混ざったヘドロ状の土でカッターの回転が止まり、前進も後退も出来なくなってしまう。ついには地圧に負けて押しつぶされたあげく掘削開始地点より35m手前まで押し戻されてしまった。


 これは、事業者にとっては本当に「想定外」続きだったのでしょう。

 と、ここで話をリニア中央新幹線に振ります。というのは、リニアはその想定ルートの8割もが地下トンネルや山岳トンネルで占められるからです。

 特に、南アルプスに関しては、初のトンネル掘削ということもあり、地質学の専門家たちは「掘るべきではない」と警告を発しています。

 もちろん、これまで日本では山岳地帯にトンネルを貫通させてきたからこそ、私たちの生活は移動という面においては便利になったのです。トンネル掘削に携わってきた方々には感謝をしなければなりません。

 ただ、リニアの場合の特殊性は、

★鉄道事業としては日本史上最大の9兆円もの予算を投入するので、やり始めたら「もう後戻りはできない」。

★そして、なにせ南アルプスに初めて穴を開けるのだから、地質学的にどの程度の難工事になるのかは、掘ってみなければわからない。

★鍋立山トンネルのように「想定外」の事態が起これば、工期は延びる → 工費はかさむ → 銀行や投資家が見切らないか?
 なにせ、JR東海は3兆円弱の借金がある会社です。つまり、自己資産だけで9兆円もの事業の実現は無理。工費がかわむと、それだけ銀行などからの融資への返金が難しくなるのです。

 果たして、南アルプスにトンネルを開けることは可能なのか?

 と、私はJR東海に問い合わせてみました。

 回答は「南アルプスの長大トンネルについては、水平ボーリングを実施し、地質等の状況と確立されている技術を踏まえ、トンネル掘削は可能と判断しました」というものです。

 だが、リニアが通る予定の長野県大鹿村の中央構造線博物館の学芸員、河本和朗氏は「08年にJR東海が作成した『中央新幹線調査報告書』(地形・地質報告書)では、地震動と断層変異について全く述べていない」とリニア計画に疑問を抱いています。

 つまり調査不足のまま、事業だけが推進されていく。

 私がリニアに関して一番残念なのはここです。

 もしリニアが環境破壊を最小限度に抑え、経済的にもJR東海に利益を与えるのなら(すなわち乗客には低料金が維持される)、リニアはあながち反対すべきものではなくなります。


 しかし、上記のような調査不足、加えて、各地の住民への説明会では、住民からの声に真摯に向き合わないことが指摘されているのは極めて残念なことです。
 
 たとえば、東京都稲城市での説明会では、説明会の時間が足りなくなったため、「もう一度説明会を」との住民の声に、JR東海は「無言で閉会」としたのです。


●もう一つの心配

 リニアに限らず、私は日本の山岳鉄道におけるトンネル区間には若干の不安があります。
 私は昨年5月、ある取材で北海道を訪れていたのですが、そのときたたたま、特急列車がトンネルを通過中に火災事故が起こすという事故が報道されていました。

 事故が起きたのは、JR石勝線の長さわずか700㍍弱のトンネルです。
 ここで火災が起きたのですが、なんと、車掌の誘導はなし! 「このままでは危ない」と直感した乗客たちが、集団で線路に下りて自主避難して、ぎりぎりのところで事なきを得たのです。

 わずか700メートルのトンネルでも命からがらなのです。それが1キロ単位、10キロ単位で続くトンネルではどうなるのか?

 鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は、「鉄道の長大トンネルで避難路を用意しているのは、並行する先進導坑を掘削した青函トンネルだけで、あとのトンネルはすべて本坑から避難するように設計されています(つまり専用の避難路がない)。避難訓練も開業前にどこか1カ所の長大トンネルで行ってそれで終わりというケースがほとんどで心もとない限り」と述べていますが、トンネルだらけのリニアでは果たしてどうなるのか? 今はなんとも予測できません。


 ただ一つだけ言えるのは、事業というものは、常に最悪の場合を想定し、それをクリアするシミュレーションをいくつも用意し、計画に盛り込めば、いざ何かが起きても安全を保つ確率が高くなることです。
 だが、どうやらJR東海はそんな最悪の場合を想定していないようです。

 「問題ありません」だけを繰り返したために、昨年3月以降に大変なことが起こり、今も痛い目に遭っている人たちが大勢いることを私たちは既に知っています。

 JR東海は間違いなく、優良企業の一つです。このリニア計画に賛成する社員も多いと思いますが、逆に疑念や意見を持っている社員も多いかと思います。今からでも社内での話し合いを臨むのはもう無理なのかなあと…。


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まとめtyaiました【危険な山岳トンネル工事 ――リニアでは?――】
 私はまだ確認していませんが、本日発売の週刊プレイボーイに私の書いたリニア中央新幹線の記事が掲載されているかと思います。財布に余裕のある方はどうぞご購入のほどお
2012/05/28 16:51 まとめwoネタ速neo
リニア取材のカンパのお願い
 リニア中央新幹線の取材範囲は、東京都から愛知県までと広範囲で、多大な取材経費を要することから、数十組もいる会うべき人たち・組織の多くに会えないでいます。また、リニアに関する記事を書こうにも、ほとんどの雑誌はJR東海が広告主であるため、記事を掲載できず、取材するほどに資金力が落ちる状態が続いています。今後は、再び単行本の発行を目指しますが、私のリニア中央新幹線に関する取材へのご寄付をお願いできないでしょうか?  カンパをしてくださった方には ★ブログに記事を掲載する際のお知らせ。 ★雑誌に記事を載せる場合の、掲載誌送付。 ★単行本を出した際の、一冊謹呈。  など、せめてもの特典を用意いたします。  なお、いただいたカンパは以下の用途に限定します。 ★取材地までの往復交通費。 ★取材地での宿泊費。 ★リニア中央新幹線に係る資料代。  食費は自己負担としますが、使用明細は公開します。  ご協力いただける方は以下の口座への入金をお願いいたします。  みずほ銀行・虎ノ門支店・普通・1502881 カシダヒデキ  ご入金に際し、ご住所や連絡先などを教えていただけたら助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
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スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
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今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。