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 本日、4月15日は、奨学金連絡会の会合を取材しました。

 私は大学時代、日本育英会の奨学金でとても助かりました。ところが今、奨学金を「返さない」のではなく「返せない」人が増えています。

 日本育英会は2004年から、「日本学生支援機構」と組織替えをしましたが、恐ろしいのが、もし卒業後に返済が3ヶ月連続で滞ると、銀行などの信用情報のブラックリストに登録されてしまうことです。
 これに登録されると、その後返済を果たしたとしても、さらに5年間、クレジットカードをもつことも、住宅ローンなども組むことができません。

 奨学金の問題は、複雑でここですべてを語れませんが(数ヵ月後に某月刊誌に掲載予定)、返済を滞ると、当然、機構はその返済を要請するわけですが、延滞金に最大10%の利子がつくのです。しかも、普通のサラ金でも、返済が遅れたとしても、あとで払えば、まず元金に充当されるのに、機構の場合は延滞金から先に充当される、つまり元金が減らないのです。

 たとえばこういう説明です。
 奨学金の返済残高があと100万円。ところが、事情により途中で返せなくなり、月々2万円払うはずが5ヶ月連続で10万円滞納してしまった。だが、お金を6万円だけ工面して返した・・。

 この場合は、延滞金の10万から6万円が引かれるのです。つまり延滞金は4万になりますが、元金残高は100万円のまま。

 その翌月も何とか3万円を工面して払ったけど、やはり延滞金から処理され、元本残高は100万円のまま…。

 といった、サラ金より過酷ともいえる返済方法が、ひとたび返済を遅れると、待っているのです。

 問題は複雑です。

 私が大学生のときは、国立大学ということもあり、授業料は年間14万4000円でした。だから、奨学金も月1万8000円で済んだ。つまり4年間で86万4000円。これは返せない額ではありません。
 ところが今、国立大学でも授業料はその4倍。よって奨学金も高くならざるを得ず、卒業時には400~500万円もの借金を背負うことになります。

 ところが、今の時代の特徴は、大学を出ても、3人に1人は非正規社員というボーナスも昇給もない身分で働くということです。だいたい月15万円前後の給与だから年収200万円もないわけです。ここから奨学金返済は難しい。

 さらに、大卒で就職後、3年以内に辞める人約3割。今の日本で、ひとたび正社員の場を離れると、再び正社員の職を得るのはけっこう難しい。つまり、そのうちの多くの人が非正規労働者にならざるを得ない。

 ちなみに、欧米では、大学の授業料がだいたいが無料か低額。奨学金にしても、学生に支給する、つまり返還の必要がないのです。返還の必要がある場合でも無利子です。
 
 逆に言えば、日本は世界一授業料が高く、かつ奨学金は貸与型。無利子は全体の4分の1しかありません。あとは利子がつくのです。

 これら問題が複雑に絡みあって奨学金の問題を錯綜させています。


 それにしても、これは奨学金本来の姿なのだろうか? ここで詳しくは書けませんが、じつは日本育英会時代から返還の業務に当たっている人は「今の奨学金制度では感謝されないです」と辛い気持ちを吐露しました。

 ちなみに奨学金連絡会とは、「返せない」人たちが多いことに気づいた労働組合や個人が集まり、体制を変えていこうと始まった組織です。連絡会には、返せない人たちの「何とかして欲しい」との声が毎日のように寄せられています。

 中心となっている組織は、「首都圏なかまユニオン」と、日本学生支援機構の労働組合(通称、学支労)。

 最後に、本日の会合で議題になったのが、大震災+津波の被災者のなかにも奨学金の返還者がいるはず。この人たちには特別な救済措置が必要なのでは・・との要請を連絡会は支援機構に行ったのですが、特別の支援策は創設しないとのことでした。

 今日のところはこんなところで終わります。また書きます。

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2011/04/16 00:12 奨学金 TB(0) コメント(1)
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2011/04/16 12:19   [ 編集 ]















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