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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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2023年06月
2023年6月7日。静岡県庁で、リニアの大井川減流問題を話し合う「環境保全連絡会議 地質構造・水資源専門部会」が開催された。9日には、静岡県民がリニア工事差し止めを求めた民事訴訟の第10回口頭弁論が開催された。 財布が軽いのでどちらか一方だけ…と思ったが、結局、両方行ってしまった…。 ●連絡会議では透水係数は出てこない 連絡会議は2014年4月からだから、JR東海と県との話し合いはもう10年目に入った。 ![]() この日の議題は、山梨県側から静岡県の県境まで現在「高速長尺先進ボーリング」(直径12センチ。長さ数百メートルの水平ボーリング)が進んでいるが、静岡県は従前から、「県境付近には両県に断層がある。その断層まで掘られてしまうと、静岡の水が山梨側に引っ張られてしまう。県境まで300mの地点でいったんボーリングをやめてほしい」と要請していた。 今回は、会議終了後に森副知事が「議論が噛み合った」と言ったように、互いに意見の違いを投げ合うだけの展開ではなかった。基本的にJR東海も300m地点に至るまでに、いろいろなデータをとり、静岡県から山梨県への流出量を推定すると約束した。 ただし、専門部会の塩坂邦雄委員は、「県境に近づくと、高圧水が噴出する可能性がある。その処理方法を決めておかねばならない」と発言し、閉会後、私には「とにかく、『透水係数』を測れと私は何度も言っている。透水係数を測定すれば、その地層からどれくらいの湧水が流出するかが判る」と、JR東海が正確な透水係数をとろうしないことへの不満を口にした。 ![]() たとえば、JR東海は、静岡県でトンネル工事を始めると、地下水が標高の低い長野県と山梨県に10か月間にわたり約500万立米流出すると説明するが、それはJR東海が想定する透水係数を基準にしての話であり、もし透水係数が一桁多ければ、流出する水は5000万立米に、二桁違えば、5億㎥になる。 さらにトンネル工事が終了しても、JR東海は、トンネルからは湧水が常時、最大で毎秒3トン出てくると想定している。 だが、これにしても、透水係数が一桁多ければ、30トンだ。 なぜ、こんなことを書くかというと、JR東海が、南アルプスの断層破砕帯(水をたっぷりと含む断層)の直上においては「鉛直コアボーリング」を実施していないから。つまりはっきりとした透水係数は未だに分かっていないのだ。 で、会議終了後の囲み取材で、私はJR東海の沢田氏に尋ねた。 「山梨から静岡県境を超えたところに大きな断層がある。ここも高速長尺先進ボーリングで調査をする?」 「はい」 「しかし、高速長尺先進ボーリングは本工事の一環になるから、静岡県からの許可を得るのが難しい。でも地表からの鉛直コアボーリングなら『準備工事』ということで県からも許可が出る。鉛直コアボーリングなら透水係数も判る。鉛直コアボーリングをなぜやらないのか」 「まず、地理的に厳しい。険しい場所になる。そして、鉛直コアボーリングをやろうと思えば、800m下まで調査する必要があるので、そこまでボーリングが届かない」 ![]() ところが、関係者に話を聞くと、その断層の上は『伝付峠(でんつくとうげ)』に至るまでの林道が整っていて、移動に問題はない。それに今のボーリング技術なら深さ1000mもいける、とのこと。これは、再確認が必要だ。また、そのアクセスが可能かは、一度、自分でも現地に立つ必要があるだろうか…。梅雨が明けたら、南アルプスを歩こうか。 ちなみに、JR東海は、その「準備工事」として、静岡県のトンネル通過予定位置において「斜めボーリング」を行ったことがある。でも、やはりコアはとっていない。つまり透水係数はここでも測っていない。 ●裁判でも透水係数は出てこない そして、この話は9日の裁判にもちょっとは関係する。 9日。リニア工事差し止めを求める第10回口頭弁論が開催された。 私が今回知りたかったことは、前回の進行協議(弁護団や原告だけで裁判所と話し合う非公開の場)で、JR東海が「南アルプスにおける透水係数を出す」と言ったことで、果たして、どんな数字が出たかである。透水係数を出すということは、鉛直のコアボーリングをしたということだ。 果たして、被告からそれに応えたとも思える準備書面は出たが、原告側弁護団が整理した概略を見ると、どうやら、新たな調査は行っていないようだ。 これを弁護団に尋ねたら、今回出されたのは、2014年の「環境影響評価書」に記載された内容をただ繰り返したもの。 ![]() この2014年の評価書では信用に足らないと弁護団は主張する。というのは、評価書では、湧水調査などを行ったのは ★山梨県の富士見町、早川町の2町だけ。 で、JRはこの山梨県側で行った2カ所の湧水圧の結果をもって、まったく地質も地層も違う静岡県の南アルプスの透水係数を ★10の-6乗から-7乗 と結論付けている。 原告団としては、まったく違う場所での透水係数が南アルプスに適用できるはずがないとして反論の構えだ。 なお、評価書をよく読むと、JR東海は、環境影響評価書の中では、透水係数を割り出すにあたり、南アルプスの小さな沢での「流量観測」を実施し,TOWNBYという水収支解析ソフトで透水係数を割り出している。その数値は「断層破砕帯」で10の-6乗メートル/毎秒だ。 つまり断層破砕帯という地下水が高圧で封じ込められている土壌の中では、地下水は毎秒10万分の1メートル移動するということだ。だがコアボーリングを行っていない以上、つまりサンプル土壌を採取していない以上、これが果たして正確なのかはなんとも言えないところ。 ![]() ![]() PCやスマホで簡単にできる100円(以上も)カンパはこちらからお願いします。 リニア新幹線が不可能な7つの理由 ←リニア問題を知る入門書と自負しております。 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします スポンサーサイト
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
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マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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