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取材しても、記事にできる情報は1割未満。しかし捨てた9割にも、伝えられるべきものがあります。ボツになった企画も数知れず。そんなネタを紹介します。なお、本ブログの文章と写真の無断転載はお断りします。ご利用希望者合はご一報下さい。
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樫田秀樹

Author:樫田秀樹
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●住民が招待されない起工式
 12月22日。長野県飯田市でリニア長野県駅の起工式が開催された。

221222リニア長野県駅起工式 スタンディング1←起工式、そしてリニア計画に反対する住民。背後には起工式用に設置された白いテントがいくつも見える。

 この駅計画のために数十軒の家々や商業施設が立ち退いた後の更地に式典用のテントがいくつも並んだ。
 ただし、私のようなフリージャーナリストは中に入って取材できない。
 それどころか、地元住民ですら招待されていない。招待されたのは自治会長などの役職に就く住民くらいで、特に、立ち退きに反対する熊谷清人さんには声もかかっていない。
 式典会場入り口近くでは大鹿村や松川町、豊丘村から来た住民たちが抗議運動を展開していた。
221222リニア長野県駅起工式 スタンディング2 221222リニア長野県駅起工式 スタンディング5 221222リニア長野県駅起工式 スタンディング4 221222リニア長野県駅起工式 スタンディング3

 式典会場の入り口にカメラを向けていたら、中からJR東海の社員が出てきて、なぜか私たちメディアを撮影していた。

221222リニア長野県駅起工式 職員の盗撮(?)←この職員、けっこうしつこかった。

 リニア駅のために多くの人が立ち退いた。
221222リニア長野県駅起工式 更地←リニア駅のために立ち退いた家屋の基礎だけが残る。
 これは今後の私のテーマだが、リニア駅ができることで神奈川県相模原市、山梨県甲府市、長野県飯田市、岐阜県中津川市では駅周辺開発をもくろむことで、さらに多くの人を立ち退かせようとしている。
 今回の式典会場は国道153号線沿いにあるが、この片道1車線の153号線は、周辺開発のため今後2車線に拡幅予定だ。つまり、国道沿いの家屋や商業施設がごっそり移転することになる。
 すでにコンビニは立ち退いた。
 式典会場の真正面に位置するガソリンスタンドでは経営者とおぼしき人がスマホで、式典会場前での市民団体の抗議活動を撮影していた。
 話を聞くと、やはり起工式には招待されていない。

221222リニア長野県駅起工式 会場前のGS←手前のGSに加え、奥にももう1軒GSがある。この二つとも立ち退く。

 そして、県道拡幅は県の事業になるが、県から提示されるのはわずかな補償金だけで、それをもらったとしても、従業員5人の組織を維持できるだけの、地の利のいい場所、そして同程度の大きさをもつ土地と施設を確保できないという。経営者が一番怒っていたのは「県が真摯に私たちの今後を話し合ってくれない」ということだった。
 このガソリンスタンドのはす向かいにはもう1軒のガソリンスタンドもある。
 つまり地域の人たちは2軒のガソリンスタンドを一気に失うことになる。そして2軒のGSも下手すれば廃業する。
 そこで困るのは一般ドライバーだけではなく、冬の暖房に必要な灯油を購入できなくなる高齢者だ。

●同時に始まっていた懇談会
 起工式が始まった13時。式典会場、つまりリニア長野県駅予定地のすぐ近くに住む熊谷清人さん宅では、市民団体「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」や大鹿村から来た住民などが集まり懇談会をもっていた。

221222リニア長野県駅起工式 熊谷宅での懇談会

221222 リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会 チラシ←起工式に合わせて「沿線住民の会」が作成したチラシ

 話し合いは2時間以上に及んだので、ここでそのすべてを書けないが、要点だけを整理すると――。
 ★熊谷さん宅の周辺の家々は用地買収に応じ、次々と引っ越している。ところが、普通に近所付き合いをしていた人たちなのに、誰一人として「お世話になりました」の一言もなく引っ越していく。いわんや、補償金がいくらだったかの話は誰一人もしようとしない。
 用地買収を担うのは飯田市の仕事だが、その方針は「戸別訪問」。言い換えれば「個別撃破」だ。これをやられると、自分はいくらの補償金をもらってお隣はいくらとの井戸端会議はできるものではなく、地域から井戸端会議そのものが消えていく。
 ★だが、なかには、高齢でひとりでは用地買収の交渉ができないことで、「「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」の代表世話人である大坪勇さんに後見人になってもらう人が数人いた。大坪さんによると、補償金は5000万円もあれば1億円もらう人もいるようだ。
 ★熊谷さん自身は、家屋だけで5000万円との提示を受けている。だが、所有する約5反の田畑については補償額の提示はない。熊谷さんが立ち退き拒否していることで、今年は飯田市役所は用地買収の交渉に来ていないとのこと。
 ★大坪さんによると、最大の問題は地域がバラバラになったこと。
 補償金をもらう。加えて、飯田市は移住の候補地をいくつか提示するそうだが、そのなかから自分の住めそうなマンションなどに引っ越しても、特にひとり暮らしの高齢者は「売らなきゃよかった」「話し相手が誰もいない。寂しい」と、ときに大坪さんが話し相手に尋ねに行くこともある。
 ★リニア駅、周辺整備事業などで約190世帯が立ち退き対象になっているが、そのうちの100世帯は移転先が決まった。残る90世帯も交渉中で、熊谷さんのように立ち退き拒否している人は本当に少なくなった。
 ★リニア駅予定地の「座光寺地区」ではリニアが地上走行するが「防音フード」が設置されない予定だ。住民がそれを要請してもJR東海はかたくなに拒んでいる。これは、まさしく私が9月に山梨県のリニア実験線で見てきたことだ。

●取材をしなければ!
 ところで、私は熊谷さんを取材したのはこれで4回目くらいだが、頻度から言えば少ない。
 初取材は2019年5月。その時の投稿記事はこちら
  このころは、熊谷さんと一緒に最後まで立ち退きを拒否するとの意思を持っていた家族が数世帯いたのだが、今はほぼ熊谷さんだけになってしまった。そこに至る経緯を知るにはもっと頻繁に通うべきだった。
 ただし、リニア報道でもっとも奮闘している信濃毎日新聞の報道は私が出る幕がないほどに綿密な取材を重ねているので、じつは私が無理して取材する必要もないと言えばない。とはいえ、違う切り口での取材はいくらでも可能なので、2023年はそれをやりたい。
 ちなみに、私は現在、3冊目のリニア単行本の出版に向けて85%くらい下書きを終えたが、早くも4冊目の構想を考えている。
 それは、飯田市だけではなく、今後、各都県で立ち退きの問題に直面する人たちのこと、そして、リニア開通に合わせるようにして、各自治体では駅周辺開発を行うが、リニアが来るだけで地域が本当に活性化するのかの検証を、過去の新幹線で駅を設置した自治体の盛衰を参考に、調べてみたい。
 そもそも、2027年に絶対にリニア開通はないのに、未だにそれを信じている自治体ってどこまで劣化しているのかと思う。
 各地でのリニアがらみの駅周辺開発は、へたすりゃ捕らぬ狸の皮算用になる。
 とはいえ、じつは遠方地へのリニア取材はちょっとお休みすることに。まず、今書いている単行本用の原稿を仕上げることを優先したいこと。また、今回の取材をもってリニアの取材資金が尽きた…。だからこそ執筆に専念するにはいい機会だ…。
 ということで、いつものお願いですが、ご支援をいただける方はよろしくお願いいたします。
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リニア中央新幹線をめぐって
←著者、山本義隆氏。リニア計画についてこれまで出版された本や論文などを吟味したうえで、そのエッセンスを一冊にまとめた。

リニア新幹線が不可能な7つの理由


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2022/12/24 01:52 未分類 TB(0) コメント(0)
取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。  樫田拝
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リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
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