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樫田秀樹

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●環境保全連絡会議・生物多様性専門部会にJR東海が1年3か月ぶりに参加

12月25日午後。静岡県庁へ。
 この日は、東京での取材をしようかと迷いに迷った。
 調布市の「外環道」の直上で起きた陥没事故。
 外環道の関連では、既に2つの裁判が起こされているが(2017年12月と2020年5月に提訴)、今回の事故を受けて、同じ日に、3つ目の提訴がなされた。
 外環道の都市計画事業の施行期間は2021年3月31日で終了するが、その都市計画事業の延伸差止訴訟を提訴するというものだ。その記者会見があったのだ。

 これは、行きたい…。
 だが、やはり静岡に行くことに。
 静岡県がリニア計画についてJR東海との協議を進めている「中央新幹線環境保全連絡会議」。
 静岡で、リニアの工事で大井川の水が毎秒2トン減るかもしれないので、「全量戻し」についての議論が進んでいるのはよく知られてきたが、その水が減ることで、水をよりどころにする動植物にも影響が出るはずだとの「生物多様性」の議論に、じつに1年3か月ぶりにJR東海が参加するからだ。

201225 連絡会議 生物多様性専門部会←向かって左が専門部会の委員。右がJR東海


●JR東海が「影響は小さくない」と認めた
 とはいえ、今回は会議の時間が1時間半ほどと短く、JR東海からの「説明」に多くの時間が費やされ、まだ深い議論には至らなかった。それでも、JR提出の資料に、これまでの経緯を知る者からすれば、驚くべき内容が書かれていた。。

 JR東海は、2011年から2013年まで実施した環境アセスについて報告した「環境影響評価準備書」そして、その完成版である「環境影響評価書」を公表しているが、そのなかでは、リニア工事やリニア営業による生態系への影響を「小さいと予測する」と書いている。
 ところが今回、JR東海は提出資料のなかで「3つのリスク」を表明した。


●リスク1 動植物の生息・生育環境が変化・消失する可能性がある。
●リスク2 動物の生息環境に影響を与える可能性がある。
●リスク3 動植物の生息・生育環境の一部が保全されない可能性がある。


 お、JR東海が「影響が小さい」から「影響がある」と公表した。

201225JR東海『リスク1、2、3』←当日の配布資料

 ちなみに、2014年に公表した「環境影響評価書・静岡版」には以下のように「保全される」と書かれている。

JR東海評価書 静岡県 生態系「影響ない」これは、2014年にJR東海が公表した「環境影響評価書・静岡版」の生態系に関する予測のひとつ。ヤマトイワナのハビタット(生息域)が保全されると書いている。でも、ヤマトイワナは南アルプスにしか生息していないので、県全体から見れば「小さな視点」だが、それでもこう明確に書いたことをどう説明するのか。次回の質問項目…。

 これには、連絡会議「生物多様性」専門部会の岸本年郎委員がこう質問した。

「評価書とは内容が著しく変化している。消失と書いたのは評価できる。評価書には『影響が小さい』、『(重要な魚類の生息環境は)保全されると考えられる」と書いていたが、これは評価書の誤りを認めたとおっしゃっていただけるということ? これを書いた背景は?」

JR東海「影響は大きい、小さいは、何を対象にするかだが、評価書で書いたのは、(県)全体を大きな単位で観た事項。今回は、大きな沢、小さな沢で観て、小さな沢なら影響が大きいと見た。それぞれの沢で具体的対策をと」

 つまり、静岡県全体で観た場合に、全体として大きな影響が起こることだけを評価書に書き(たとえば大井川の流量が毎秒2トン減るなど)、限定された地域での影響は書かなかったということだ。それを今回書いた。

岸本「そうすると、評価書の内容の議論は不十分。(今後は、それぞれの沢や地域での)個別個別で(議論を)進めるということでよろしいか?」
JR「当然、工事を進めるうえで、ここでは、次の段階の話をまとめた」
岸本「評価書を金科玉条ではなく、慎重にしようとの表明をしてもらった」

 JR東海は、これらリスクを前提に、工事をしながら、モニタリング、そして植物の移植もやると表明。ただ、それについては、時間の関係で説明だけとなり、話し合いは次回以降となる。
 ざっくりとしたやりとりについては、静岡新聞がまとめているので、それを添付します。

静岡新聞 201225のやりとり概要

●2014年の環境影響評価書を提出する前には「影響ある」と捉えていた

 ただ、私は何点か確認したく、閉会後の囲み取材でJR東海に尋ねた。

「そもそも、動植物に変化、消滅、保全されないなどの可能性については、2014年に評価書を出す時点で判っていたことなのか?」
 この回答を簡単に書けば
「(トンネル掘削現場の)上流部の減流などは把握していた。ただ評価書には、大きな視点でのリスクを記載した」
 ということ。

201225 生物多様性専門部会 JR東海の囲み取材←JR東海職員

 つまり、2011年から2013年に1都6県で行った環境アセスにおいて、JR東海は静岡県でのトンネル掘削において、小さな沢の流量減少もそれに伴う動植物への危機も把握していたが、「大きな単位ではなかった」ので、準備書や評価書に記載しなかったことになる。

 と、ここで考えてしまうのは、リニアが通る他の1都5県においても、評価書に記載していない情報があるかどうかだ。
 評価書を読めばわかるが、じつは、水資源への影響に限れば、静岡県の「大井川」のように具体的な河川名が登場するのは、あとは、長野県大鹿村の小河内沢川くらいなものだ。
 たとえば、山梨県においては、評価書に具体的な河川名は登場せず、県を①神奈川県境から実験線東端まで(丹沢地区)、②戸川から早川まで(巨摩山地)、③早川から静岡県境まで(明石山脈)と、ざっくり3分割しているだけ。神奈川県に至っては区分さえされていない。どこの川や沢がどれだけの影響を受けるかの記載はない。
 他の1都5県において、本当はそれぞれの川や沢でのアセスしたデータは本当にないのか? ちょっと気になるポイントである。

 ともあれ、生態系の議論がやっと始まる。次回も傍聴したい。


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