5月9日。トルコ出身のクルド人のルステム・ウチャルさんが収容先の牛久入管(茨城県牛久市)から「突然」強制送還された、との知らせが入ってきました。
通常、国外退去が決まった外国人には、事前に「あなたはいついつ国外退去される」との事前通知があるのに、今回は「その日のうち」の退去処分となったのです。
5月9日、牛久入管で運動時間に運動場にいたルステムさんを職員が「インタビューがある」と呼び出すと、こう告げたという。
「あなたの難民申請も仮放免申請も不許可となった。本日、帰ってもらうしかない」
その説明の間、私物は職員がまとめ、「弁護士と相談を!」との訴えも聞き入られず、牛久入管の仲間たちとお別れの言葉も交わせず、手錠をされて成田空港に直行した…とのこと。
クルド人が今トルコに帰れば、何をされるかわからない。差別や弾圧があるから多くのクルド人が日本を目指すのです。
私は収容施設での面会取材で「トルコが安全な国になったら帰りますが?」とクルド人に質問すると、「当たり前です。そうじゃないから私はいま日本にいるんです」との答えが返ってきます。
ルステムさんがトルコのイスタンブール空港に到着と同時に、現地の当局(入管と警察)に拘束されるまでは予想できますが、その後どういう扱いを受けるのかまったく想像できません。続報を待ちます。
牛久入管で長年面会行動を続けている田中喜美子さんからの声明を添付します。

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