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樫田秀樹

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●難民申請者が収容されている「東日本入国管理センター」に面会
 久しぶりに、あまりの現実に、それを今まで知らずにいたことに恥ずかしくもなり、またこのことを伝えていきたいと思ったので会とめます。
 7月11日、私は茨城県牛久市にある「東日本入国管理センター」を訪れました。ここには、難民申請者を含む多くの外国人男性が収容されている。約350人くらいか。

牛久入国管理センター←牛久入国管理センター

 今回は、取材者ではなく個人として訪問してみました。
 ネットでは収容者に関するいろいろな情報がありますが、頭では理解できるけど、どうもこの肌でもって理解するには至らないので、とりあえずは実際に収容されている方々に会おうと思ったのがその動機です。

 調べてみると、市民団体「牛久入管収容所問題を考える会」が毎週水曜日に収容されている人に面会行動をしているというので同行させてもらいました。
 センター前で朝8時半に待ち合わせ、そのまま面会室へ。
 
 面会に当たっては、カメラ、録音機、パソコンなど記録機器の類は一切持ち込めない。必死にメモを取るしかないが、収容者と話すのは、よくテレビドラマで刑務所での受刑者との面会場面にアクリル板を挟んでの狭い部屋があるけど、まさしくあれです。ただし、職員の立ち合いはない。

面会室。入国管理局HPより←面会室。入国管理局のHPから。


●昨年、1万9629人の難民申請に対して、認定は20人…

 昨年、多数のシリア難民がヨーロッパに流入して、各国が数万人規模で受け入れるニュースが流れた。
 でも日本。2017年の難民申請者の1万9629人に対して認定したのはわずかに20人。つまり、ほとんどの人が難民申請してもはねられ、で、どこに行くかというと、母国に帰されるか、こういった入国管理センターに収容される。

 ところが、ここに収容されると、今、1年、2年、3年と収容されるのはザラ。

●Mさん(イラン人)
 Mさんは母国で反政府運動をしていたが、そのことで自分の身に危険が迫っていることを知った。ひとまずヨーロッパ逃げた。そこで改めて落ち着き先を考えたときに思い浮かんだのが「日本」だった。
「中東ではいつも戦争や内紛、弾圧があります。私にとって日本は、安全で、戦争をしていない国というとてもいいイメージをもっていました」
 そしてお金を工面し、飛行機で成田空港に着く。Mさんは成田空港で正直に「難民申請をしたい」と訴えた。すると、Mさんが本当の難民かを判断できなかった入管はMさんを即、牛久の東日本入国管理センターに送った。
 Mさんはここで1年2カ月を過ごす。
 その後、入管は、Mさんを難民とは認めなかったが、日本国内で保証人と住所とが決まったことで、Mさんを「仮放免」した。

 放免ではない「仮」放免だ。
 仮放免はきつい。なぜなら、仮放免者は「就労が許可されない」からだ。健康保険に入ることもできない。移動の自由もない。移動には「xx県だけ」との条件が付けられる。

 だが、人間、働かずに食っていけるものではありません。また、保証人がいるといっても、何もせずにヒモのように過ごすのは人生ではない。
 これを逃れる方法はたった一つ。母国に帰ることです。だが、それをやればMさんには迫害が待っている。だから帰らない。だから、プラスチック生成工場でこっそりと働いた。しかしばれた。Mさんは再収容され、今、2回目の収用は2年8カ月にもなっていると
いうことです。

 Mさんの叫びは悲痛です。
私は何か犯罪を犯したのでしょうか? このセンターでもまじめに生きています。その私が、刑務所よりも長く収用されているのはなぜなんでしょうか

 再びの仮放免はいつか? まったくわからない。入管の職員からもその類の情報はまった入らない。
 自分の人生に先が見えないことにMさんは希望を失いかけている。


●Rさん(スリランカ)
 Rさんは、母国で反政府運動を展開していた。また、富裕層にも属していたが、そのお金をマフィアが狙っていた。つまり、政府とマフィアの両方からの弾圧に身の危険を覚え、Rさんは、過去何度か訪れていた日本に逃げた。
 だが難民申請が認められずにここに収容される。そして仮放免される。仮放免者は今、2カ月に一度、入管に出頭して、仮放免を更新しなければならない。
 だが2年前の5月、Rさんは仮放免更新のために出頭したところ、「不認定」とされ、そのまま再収容された。つまり、以来、2年2カ月が経っている。
 ここに再収容されるときは、ちょうど日本人の彼女との結婚話が進んでいたときだったので、一人になったショックは大きい。

 そもそも、仮放免は、収容者が仮放免申請をしなければならないのだが、たとえば、10年ほど前ならば、60日ほどで決定が出たそうだ。ところが今、その日数は延び、75日がもっとも多く、90日の人もいれば、100日超えの人もいるとのこと。もし不許可なら、収容者は再度申請を出す。それを何度も繰り返している。 
 Rさんが収用されているのは5人部屋。広さは6畳の和室。同室には、中国人、ミャンマー人、フィリピン人、イラン人がいる。特にフィリピン人には妻子がいるのにもう1年4カ月もここに収容されているのは本当にかわいそうだとRさんは嘆いていました。


●Sさん(中国)

 成田空港からセンターに直接ここに送られ8カ月収用された。仮放免後、働いたのがバレて再収容されるが、まもなく2年を超えようとしています。
 今回、私と同行してくれた韓国人の金さんが「差し入れに少年ジャンプを入管に渡しておいたから」と言うと、嬉しそうにしていました。理由は、暇つぶしにもなるし、漫画の漢字にはすべてひらがなのルビが打ってあるので日本語の勉強になるからです。
 Sさんが困っているのは、歯痛と高血圧だ。

 医療施設はどうなっているのか? これもまた問題ありだ。
 というのは、収容者はどんな病気になっても、すぐに受診できるとは限らないからです。
 まず、医師や看護師が24時間常駐しているわけではない。

 もし病気になり、外部の病院に行く必要があるときでも、収容者はまずその申請書を書かねばなりません。ところが、普通の病院と違うのは、それを書いたからといって、その直後に診察が受けられるわけではないこと。申請書を書いてから外部の病院で実際の診察が受けられるには、平均14日。最長で54日もかかっている。

 今回、面会に同行させてくれた韓国人の金さんも、じつは、牛久の管理センターで2年8カ月も収容されていたことがあります。今は仮放免中。 収容中にこんなことがあったという。

 収容者には1日に30分程度の運動場での運動が許可されるが、あるインド人が転んで足を骨折した。すぐに手術をしなければならない。だが、そのとき金曜日の午後。申請書を書いても、センターの事務は土日は休みだから、許可が下りるのは月曜日以降になる。韓国で軍隊経験のある金さんは自分のTシャツを破いて、応急的にインド人の足を固定した。金さんは「せめて痛み止めなどの緊急措置を」と訴えたが認められなかった…。

●ストレス
 6畳に5人の生活。それも文化も習慣も宗教も違ういろいろな国の人たちが混在する。
 外を見ることのなく過ぎる毎日。
 そして、何といっても「この先どうなるかの先が見えない」。
 想像しただけでも、すさまじいストレスにまみれた生活といえます。

 収容者によっては、犯罪を犯したことで刑務所に収監されていたが、出所と同時に管理センターに移送される人もいます。その一人にも会いました。彼は言った。

「刑務所なら、自分の犯した罪で、最長で何年何カ月いなければいけないかがわかる。まじめに過ごせば刑期も短縮される。でも、ここは刑務所以下だ。難民申請をしただけなのに、何年も収容されている。基準があれば、私たちは、収用期間のメドはつく。でも、ここでは基準がないし、まじめに過ごしても早く出られるわけでもない。いつ出られるのか全く分からないです」

 その人、Kさんは、過去2度ほど、ここで自殺未遂を冒した。先の見えない人生に絶望したからです。だが、首吊り自殺は失敗し、意識混濁となったKさんは、さすがに、外の病院に救急搬送された。
 そして、病院では当たり前のことだが、病室のドアには施錠されず、病院内を自由に歩けることにこの人は束の間の自由を味わった。しかし、また管理センターに戻ると、そこは自由が制限され、明日も見えない日々。

「僕、今でも死にたいです。ここにいると、心がだんだん細くなります。首吊りに失敗したから、今度は手首切りたいです」

 実際、今年4月、牛久ではインド人の収容者が自殺して、これはさすがにあちこちのメディアが報じてます。潜在的に少なからぬ人は自殺を考えているかもしれません。
 詳しい数字はまた次回。

 この問題、今回は個人として行ったわけだが、取材対象にするかな…と考えています。

 というのは、見過ごせない人権問題であり、その当事者たちに私は会ってしまった、声を聞いてしまったからです。

 「自殺をしたい」

 という人だって、じつはこうやって私と話すことで、その思いは薄れていくのを感じました。外部との接触は貴重です。

 私だって、その人に「死んじゃだめだ。僕はまた来るから」と言ってしまった。そう言うことでその人はちょっとだけ安心した顔になった。ここで行かなかったらウソつきになってしまいます。

●身近な難民問題には知らんぷり
 難民は毎年世界のあちこちで発生している。シリア難民、ロヒンギャ難民。その都度、心ある人たちは、あちこちで募金運動したり、服や日用品を送る運動を展開している。
 だが自分たちのすぐ足元に住む難民(申請者)にはあまりにも関心が少ない。

 もしかしたら、彼らのなかにはいわゆる偽難民もいるのかもしれない。それらの人に帰ってもらうのは当然かもしれない。だが、だからといって、正当な基準もなく、家族にも会わせず、外出の自由も認めず、医療からも遠ざけるという生活を強いるのは人権問題としてとらえるべきだ。

 私がいつも思うのは、偽難民はほっておけばいい。偽難民であろうが、観光ビザであろうが、日本に住みたい人はどんな手を使っても来ます。そういう人たちにエネルギーを使うのも大切かもしれないが、それよりも、いかにして、母国に帰れば迫害をうけるであろう人たちを庇護してその生活を保証するのかこそにエネルギーを割くべきと思うのです。

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2018/07/16 10:45 人権 TB(0) コメント(0)
リニア取材のカンパをお願いいたします
 リニア中央新幹線の取材範囲は、東京都から愛知県までと広範囲で、多大な取材経費を要することから、2018年後半に取材資金が底をつき、2020年に新たな単行本を出すことを目的に、2019年4月からクラウドファンディングでの取材資金を呼びかけさせていただきました。そして、多くの方からのご支援をいただくことができました。本当にありがとうございました。とはいえ、リニアの取材は来年も5年後も行うわけで、来春以降は、再び取材資金の確保に頭を悩ますことになりそうです。何度もクラウドファンディングは使えません。そこで、少額でもご支援をいただければと、ここにそのお願いをする次第です。額面に関わらず、ご支援に対しては、リニアについての単行本の送付や記事の案内などをさせていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。今後とも応援をしていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。  樫田拝
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