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樫田秀樹

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●小澤輝真社長と上川陽子法務大臣との面会
 刑務所や少年院の出所者などを積極的に採用する北海道の北洋建設(建築会社。小澤輝真社長)。
 この会社のことは本ブログでも何度か書いているが、4月24日、小澤社長が上京し、上川陽子法務大臣と面会しました。

小澤社長と上川法務大臣面会

 北洋建設は昨年、刑務所内に貼ってもらうための職員募集のポスターを作製し、全国の刑事施設に送付。その後、同社がすべての刑事施設にアンケート調査したところ、これだけ出所者の更生に努めている会社なのに、北洋建設のことを「知らない」、ポスターも「貼っていない」などの回答が散見され、北洋建設ですらこれだから、受刑者のための就職情報はごく限られていると痛感した小澤社長は、上川大臣にその是正を訴えるために上京したということです。

北洋建設のアンケート1←アンケートの回答の一つ。北洋建設の活動を知ってはいるが、ポスターは貼っていない。北海道は遠いからとの理由。

 小澤社長は脊髄小脳変性症という小脳が萎縮する難病に罹患し、本人曰く、余命4年。発病後は自力歩行ができなくなり、杖歩行、それもできなくなり今では車椅子での移動を余儀なくされ、言葉もろれつが回らなくなっている。本人もそれが「きつい」ようです。
 
●「周知が至らず、北洋建設には多大なご負担をかけてしまった」

 小澤社長が上川大臣と会うのは昨年末以来2度目のこと。
 大臣室では、上川大臣は小澤社長を迎え入れるため、その入室の5分以上も前から立っていた姿に好感が持てました。
 会見で、小澤社長が、「自社のポスターが貼られてもいないし、その理由が『当施設が北海道から遠いから』という、地元に帰りづらい受刑者にすれば実は好ましい条件が否定の理由に使われているのはありえません」と語ると、上川大臣も、「確かにその理由はおかしいですね。(受刑者には就職できるのは)このエリアだけと制限するのではなく、全国が対象となるべきです」との趣旨の発言をしたあと、受刑者更生のために多大な資金を投入してきた小澤社長には「(法務省から刑事施設に対して)十分に周知していなかったため(出所者の更生が進まず)、北洋建設には長い間ご負担をおかけしながらも、ただただひたすら出所者を受け入れていただき、頑張っていただいたとはありがたく思います」と、行政としての一定の反省があることを認める発言をしたのです。
 私も詳しくは知りませんが、法務省内部には今、出所者の更生を進めるためのワーキングチームがあるようで、この会見でもその主要メンバーが同席しておりました。このあたりの情報は今後要チェックです。
 
 上川大臣のことは詳しくは知らないので、断定的な評価はできませんが、少なくともこの日の対応については、ほかに取材していたメディアの方々も「大臣は官僚が作ったマニュアル文書ではなく、自分の言葉で交渉に臨んでいた。行政としての周知が不十分であることも認めた。一気には無理でも、出所者を巡る社会環境が少しは是正されるかもしれない」と語っておりました。

●日本初の刑務所用求人誌「Chance!!」

 面白かったのが、小澤社長の隣に座っていたのが、前衆議院議員の鈴木宗男氏だったこと。
 鈴木氏は北海道出身であることで小澤社長とは懇意の仲ですが、この日も羽田空港から法務省にまで車で小澤社長を連れてきたのでした。
 鈴木氏も2010年12月から2011年12月までの一年間、収監された経験がありますが、次の発言には実感がこもっておりました。
「私も刑事施設にいましたが、周りの受刑者を見ていると、多くの人が出所しても行く当てがないんです。これはまずい。現場のことを政治家は知らない。少しでも更生できる環境整備を」
 
 じつは、小澤社長、24日は法務大臣との面会が実現したわけですが、25日にもう一つの目的がありました。安倍首相との面会です。
 とはいえ、これは面会を要請しても返事がなし。法務省側も官邸に面会できないかを打診したようですが、回答なし。
 そこで、25日13時、小澤社長は官邸前まで直接赴いて、せめて要望書だけでも手渡そうと試みましたが、官邸前の警備員にさりげなく「観光ですか?」と釘を刺され、予想通りではありますが、中に入ることはできませんでした。
 私は、25日は1時間くらいしか時間を割くことができず、途中で失礼したのですが、思わぬ収穫が。以前から会いたいと思っていた人に会えたことでした。
 ㈱「ヒューマン・コメディ」の三宅晶子さん。

Chance!! 三宅晶子さん←刑務所や少年院への専用求人誌「Chance!!」をもつ三宅さん。

 ヒューマン・コメディは今年の3月に、日本では初めて刑事施設の入所者に向けた求人誌「Chance!!」を創刊したことで、その世界では知られています。
 Chance!! 創刊号には12の企業が掲載されており、その数社には既に応募があったとのこと。
 ヒューマン・コメディについては、そのうちゆっくりと取材をさせていただくので、詳細は後日。

Chance!! 前田←chance!!創刊号に掲載された12社のうちの1社の求人広告。

●僕は金は残さない。この活動のために使う


 それにしても小澤社長はその病状にも関わらずパワフルだな。
 法務省での会見後、以下のことを話してくれました。
「病気はきついです。しゃべることもだんだんできなくなっているし。それでも、生きているうちにやれることをやる。お金は残してしまえば税金をかけられるだけだから、僕はこの活動のために使います。出所者の更生にはお金かかります。でも僕は『社長』という立場と『土地がある』という立場にいるので、今まで土地を何度も売ってそういう金を捻出してきました。最初が3000万円、次が5000万円くらいだったかな。とにかくポジティブにやっていくだけです」

 今年も北海道に言って取材をしなければ。

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2018/04/26 09:59 未分類 TB(0) コメント(0)
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1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。  樫田拝
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