●社員25人のうち9人が元非行少年 神奈川県横須賀市にある鳶専門会社の「セリエ・コーポレーション」。
岡本昌宏社長は、毎月のように全国の少年院や刑務所を飛び回っては「目の前にあるまっとうな人生に飛び込もう」と檄を飛ばし、希望する入所者がいれば、面接をして採用する。

←岡本昌宏社長
だが、過去13年間で70人採用して、今も残るは9人。
残り61人は、採用内定しても結局来なかったり、採用直後に退職、はたまた、失踪、家宅侵入、強盗未遂での再逮捕と、社長にとっては、なかなか心の折れるできごとが続いている。
採用した出所者の身元引受人は岡本社長。
だから、社員が事件を起こそうものなら、何度も警察に行っては頭を下げている。
それでも、この活動を辞めないのは、少数でも立ち直る少年がいるからだ。

←岡本社長を中心として集合写真
また、2016年から始めたのが、NPO法人「なんとかなる」。
これは、鳶職が合わずに辞めた少年にも別の道を用意しようと、寮を用意し、パソコンや読み書きなども習得してもらい、半年までなら、協力してくれる数十の企業のどこにでも職業体験ができるという仕組みを用意している。
また、犯罪を犯すまでの過程で負った心の傷をケアする講座なども用意。岡本社長だけではなく、元少年院出身者、元教師、横須賀市の数十の企業、臨床心理士などが少年たちを包括的にサポートする。、
こういう大人たちがいる。少年たちには、それを知るだけでも大きい。
岡本社長が13年間で70人を見てきて判った彼らの共通点はただ一つ。
「まっとうな家庭環境で育ってこなかった。虐待を受けたり、我慢ばかりを強いられたり、支配されたり。その自分の受けてきたことを大きくなった時に他人に還していた」
だからこそ、その悪循環を断ち切るために「仕事を身につけさせる」のだ。
このこと、
週刊プレイボーイのネットニュースにもう少し詳しく書いたので、よければ読んでみてください。
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