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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
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旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
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折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
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あつあつ加熱パック
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●鍋立山のこと
昨日のブログで、土木技術者の方が書いてくれたトンネルの難工事の事例を紹介しました。 そのなかで、 ・北越急行ほくほく線鍋立山トンネル 長さ9.12km 工期22年(1973.12~1995.11) がありますが、ここに出てくる「鍋立山」については、3年ほど前、このブログでも紹介したことがあります。こちらです。 ここでは、鍋立山に関する部分だけを切り出してみます。 ーーここからーー この新潟県においては、かつて、あの「青函トンネル」や「英仏海峡トンネル」をも上回る「世界一の難工事」と言われた山岳トンネル工事がありました。 それは「鍋立山トンネル」 現在の北越急行ほくほく線の「まつだい駅」と「ほくほく大島駅」とを結ぶ長さ約9キロのトンネルです。 鍋立山周辺は、日本有数の地すべり地帯としても知られているのですが、ここで工事が始まったのは1973年。 そして、貫通したのが、95年。 つまり、22年間もかかっているのです。 驚くのは、途中の650メートルだけにその半分の11年もかかっていることです。 なぜか? 天然ガスや石油の滲出が絶えず、また、山の地圧が掘削機を押し戻す(!)という想定外の事態が続出したためです。 wikipedia にはこう書かれています。 掘り進むごとに地圧は強くなり、壁面を仮に支える支保工はねじ曲げられ、切羽(掘削面)からの押し出しが激しくなり、ついには厚さ90cmのコンクリート壁が破壊されるという有様であった。かくて、1988年3月にはNATMによる掘削の断念を余儀なくされる。 替わって1989年1月には先進導坑掘削のため、3,500tもの推力を持つトンネルボーリングマシン (TBM) が導入されたが、65mほど進んだところで泥火山による水とメタンガスと硬い岩石が混ざったヘドロ状の土でカッターの回転が止まり、前進も後退も出来なくなってしまう。ついには地圧に負けて押しつぶされたあげく掘削開始地点より35m手前まで押し戻されてしまった。 これは、事業者にとっては本当に「想定外」続きだったのでしょう。 と、ここで話をリニア中央新幹線に振ります。というのは、リニアはその想定ルートの86%もが地下トンネルや山岳トンネルで占められるからです。 特に、南アルプスに関しては、初のトンネル掘削ということもあり、地質学の専門家たちは「掘るべきではない」と警告を発しています。 (中略) 果たして、南アルプスにトンネルを開けることは可能なのか? 私はJR東海に問い合わせてみました。 回答は「南アルプスの長大トンネルについては、水平ボーリングを実施し、地質等の状況と確立されている技術を踏まえ、トンネル掘削は可能と判断しました」というものです。 ーーここまでーー ここで捕捉をすると、JR東海が行った水平ボーリングとは、2008年、長野県大鹿村で実施されたものです。 それがどういう水平ボーリングかというと、 ★直径10センチ x 長さ1キロ つまり、全長25キロにもなる南アルプス部分のトンネルの、水平距離の25分の1だけの調査で「掘削は可能」としたということです。残り24キロは「確立されている技術」で何とかなるということです。 ●トンネル工事の出水とは人が流されること これも、2014年10月27日のブログからの引用ですが、準ゼネコンのベテラン社員は、いかにリニア建設の工事を断ろうかと考えていました。 難工事で会社の採算が採れないこと、異常出水が予想されることがその理由でした。 以下、引用します。 ーーここからーー 「わが社では躊躇しています。というか、リニア計画への参入には後ろ向きです」 なぜ? 「弊社の採算が取れるかが怪しいから。おそらく受注したら、1Kmあたり数十億円や数百音円での枠での受注となるでしょう。つまり、弊社がその額面以内で工事を終えられるかです。これまでの整備新幹線は、国と自治体のお金で建設されたから、工費がオーバーになっても、それをカバーしてもらえた。だが、今回は違う。全額、2兆円以上の赤字を抱えるJR東海の自己事業です。 また、南アルプスは難工事になるのは間違いない。そうなると工費はかさむ。さらに、何が難工事かというと、異常出水が必ずあること。異常出水ってすごいですよ。だって、トンネルのなかで人が流されるんだから。それで、もし社員が一人でも二人でも死んだなんてなったら、シャレになりません。JR東海は当然弊社の参入を見込んでいるけど、今、どうやってそれを断ろうかと…」 また、その異常出水や水枯れは必ず起こるわけですが、評価書のなかで、JR東海は「事後調査をする」と言っています。Bさんは、「いったん受注すれば、事後にも関わることになる」と怖れます。 「もし異常出水した場合は、その水を元の水源に戻すなどの工事が必要になります。そして、いったん地上に出てきた地下水はph(ペーハー)も変わるし、変質もする。それを元々の水質に戻すには、莫大な資金がいる処理施設が必要。その建設や維持も、JR東海と契約を交わす1キロあたりいくらの受注額のなかでやりくりしなければならない。腰が引けますよ」 自分の会社だけではなく、ゼネコンにしても、進んで参入する会社はそれほどないはずだとBさんは予測します。もちろん、個人的予測ですが。 おそらく、それでも受注した場合でも、公的事業では当たり前ですが、下請け、孫請け、ひ孫受けと次々と丸投げするのでしょう。 そうなると、従業員の労働環境や待遇はどうなるのか。 たとえば、大きな建設現場では、孫請けが労災事故を起こしたら、それはその親会社の責任になるので、労災隠しも必死かつ必至になる。 でも今の時代、どんな仕事でもほしいという下請けの建設業者はたくさんいるから、労災隠しにも甘んじる…。リニアではどうなるのだろう。心配はつきません。 ーーここまでーー JR東海の自己資金だけでやろうとしたら、難工事による工費オーバーが生じた場合、やはり、しわ寄せは孫請けやひ孫受けなど下請け企業の従業員にいくのではないかと、ちょっと心配になります。 それでも、とにかく、来月の、いや明日の仕事が欲しいと思う中小事業者は傘下に入るんだろうなあ。 ゼネコンとJR東海とが、受注額に関してどういう契約書を締結するのか、とても関心があります。 いや、それ以前に、ゼネコンがこの南アルプスのトンネル工事にどれほど前向きなのか、そうでないのかが知りたいところですが、なかなか、その情報のとっかかりが見つかりません。 ↓ ブログランキングへの応援クリックを2つお願いいたします。 ![]() ![]() ↓ 拍手もお願いいたします スポンサーサイト
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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